DRIFTERSのあらすじ
「放蕩 なれど出来息子」シャイロック8世らに率いられた“グ=ビンネン商業ギルド連合”は漂流者である大日本帝国海軍少将・山口多聞を客将に迎え、オルテ海軍を壊滅し海上覇権を手に入れる。序列第2のブリガンテは山口多聞に異世界から来た脅威の軍艦“飛龍”の引き渡しを願い出る。一方、オルテ残軍の主導権争いを見越した信長は西方諸族に向き合う第3軍と第4軍へ“国父位の復活”を打診。対黒王軍への戦闘準備を整え始める中、信長はサン・ジェルミへ“グ=ビンネン”への無理難題な外交交渉を依頼する。
ヴェルリナでの漂流者と廃棄物の激突から一夜明け、荒れ果てた市街でサン・ジェルミと信長はこれより始まる群雄割拠を見据えて動き出す。一方、北壁に根を下ろした黒王軍の様子を探るべく、十月機関の導士らは北壁の内部へ潜入。人を奴隷化しながら急速に高度な文明を築く化物たちの有様を目にし驚く。そんな彼らをあざ笑いながら現れたのは源九郎判官義経だった。
ヴェルリナ市街を襲う黒王軍を、信長率いる火打銃兵(マッチロックガナー)と与一が率いるエルフの弓衆が迎え撃つ。銃の威力に崩れ撤退する黒王軍の兵だが、あまりの引き際の良さに信長は落ち着いて場を見定める。信長たちとは別にドワーフを率いて先陣を切る豊久の前に、新撰組副長・土方歳三が立ちはだかる。豊久の胸にある“島津十字”を目にし憎悪をたぎらせる土方を、知ってか知らずか豊久は喜々として挑発し戦いを挑む。
豊久たちの前に現れたサン・ジェルミはオルテ帝国へのクーデターの企てを持ちかける。信長は利益と打算で動いている間はサン・ジェルミはむしろ信頼できるとして、計画に協力することを決断しオルテ帝国の首都ヴェルリナへと向かう。サン・ジェルミの議会操作による無血開城が行われると思いきや、黒王軍・ラスプーチンによるのろしがあがり、ドリフターズと黒王軍の直接対決となる首都攻防戦が幕を開ける。
人類を廃滅し地上に新たな文明を作るために黒王は六大竜の一匹である青銅竜を軍門に下らせ、亜人たちに耕作をさせ文字を作り、多種族一体化の準備を始める。時を同じくして信長は次なる戦への備えに鉄砲の量産を開始し、豊久はドワーフ軍を鍛錬する。そんな中、豊久たちの前にオルテの国政を左右する大藩治公サン・ジェルミが現れる。