装神少女まといのあらすじ一覧
〈頂次元〉に向かったまといには、フェゴルをはじめ、さまざまなナイツが行く手を阻もうと現れる。だが、同行したゆま、クラルスの援護を受け、彼女はついに24次元=〈頂次元〉にたどり着く。すると、彼女の普通でいたいとの強い願いが八百万(やおよろず)の神を突き動かし、次元構造そのものを変えることに成功。それは門番として〈頂次元〉と一体化していた母・しおりの奪還につながる。まといはその意思で、両親との“普通”の暮らしを取り戻したのだった。
伸吾は、娘を付け狙っていた犯人が手塚であることを突き止める。だが手塚の体には何者かが取りついており、「世界の崩壊を止められるのはまといだけ」と伸吾に忠告する。同じ頃、まといは〈頂次元〉へ向かうか否か迷っていた。だが、〈頂次元〉に母しおりの存在を感じたこと、そして普通の生活を取り戻すことを願い、彼女は覚悟を決める。そして翌朝、伸吾に「大切な人を迎えに行く」と告げ、まといは〈頂次元〉へと向かったのだった。
まといたちが戦う中で、日本上空には異変が起きていた。次元の頂点「頂次元」との扉が、徐々に開きはじめたのである。このまま穴が拡大を続ければ、あらゆる自然法則が崩壊するという。草薙一族の長(おさ)であるゆまの祖父、草薙清玄は、10年前に同じ現象が起きたとき、穴を埋めたのはまといの母しおりであったと語る。しおりと同じ力を持つ特別な存在はまといのみ。それを自覚したまといは本格的に覚醒し、出現したナイツ・ルードスを撃破するのだった。
伸吾が非番の日、まといは親子で買い物に出掛ける。伸吾の優しさを感じながらも、いまだぎこちなさを解消できないまとい。会話もあまり続かない状況の中、釜谷タワーの展望台で食事をしていた二人は、ナイツであるサフィラスに襲撃され、タワーに閉じ込められてしまう。身動きが取れないまといであったが、援護に駆けつけたクラルスとゆまが結界を破ることに成功。これにより八百万(やおよろず)の神を召喚したまといは、サフィラスを打倒したのだった。
強力な水龍の神を召喚した弥生であったが、神はすでに傷だらけで、彼女の体も纏創のたびに悲鳴を上げていた。天海神社の神主である吾妻から引退勧告を受けていたが、弥生はまといの尋常ならざる能力を確かめようとしていた。一方でまといは、父である伸吾に、母しおりとのなれそめを聞いていた。母の人柄を感じ取ったまといは、より両親と普通の生活を送りたいという想いを強める。そしてその願いが、新たなナイツと対峙(たいじ)したまといの“覚醒”を生み出すのだった。
夏休みに入り、休暇がてら天海神社へと遊びにきたまとい御一行。そこでまといは、天海神社で巫女(みこ)を務める弥生と出会い、母しおりの過去について聞かされる。夜になり、ゆまの発案で肝試しを行うことになったまといたち。そのさなか、彼女たちの前には新たなナイツが姿を現した。だがまといは、伸吾にいらぬ心配をかけたくないと纏創をためらってしまう。まといの代わりに暴走するナイツを止めたのは水龍の神と纏創した弥生であった。
番(つがい)の神が宿っていることが発覚したゆまは、すぐさま「退魔少女ゆまちん」のホームページを立ち上げるも、届く依頼は悪霊退治とはほど遠いものばかり。そんな中、地元の釜谷商店街のゆるキャラ・カマ吉に、悪霊がとりついているとの依頼が。カマ吉にとりつく着ぐるみナイツと遭遇したゆまは、おびえて逃げ出そうとした番の神を説得し、ついに纏創に成功。まとい、クラルスと連携して着ぐるみナイツを倒したのだった。
フェゴル相手に驚異的な力を発揮したまといには、彼女を狙うナイツの目的を探ろうとするクラルスが監視に付いた。クラルスとの共同生活に戸惑うまといだが、彼女が“普通”の生活を知らないのはかわいそうだと、原宿でオシャレを経験させる。原宿に同行していたゆまは、なぜ自分だけ神懸りができないのかとクラルスに尋ねる。クラルスが神を使ってゆまを調べると、彼女の体に張り巡らされていた結界が解かれ、タヌキとキツネが現れたのだった。
クラルスの宿敵とは、「クリード・キラー」と呼ばれ、かつて同僚であったフロースを再起不能にしたナイツ「フェゴル」であった。フェゴルとの接触により、まといたちは3次元を超える高次元空間に移行し、より激しいバトルを繰り広げる。そこでクラルスからフェゴルとの因縁を聞かされたまといは、クラルスを守るために戦うことを決意。するとまといは、万物の神が宿るという「八百万(やおよろず)の神」の力を発揮するのだった。
事件現場に現れた「退魔少女」のネット動画は5000万再生を越え、まといは身バレする恐怖におびえる。まといの正体を探る包囲網も広がり、IATOのルシエラが、家庭教師としてまといとゆまに接近。まといはルシエラの際どい質問に困惑する。そんな中、手負いのナイツが霊媒師に乗り移る形で登場する。クラルスが対応に出るもののこれまで以上に手ごわく、まといも援護に乗り出す。戦闘はクラルスの踏ん張りで佳境を迎えたが、彼女にとっての宿敵が姿を現した。
まといは、纏創を経たことで守護霊のように神がついた状態となる。それを知ったゆまは、神と同化している以上は退魔活動=タイカツに乗り出すべきとして、退魔少女というSNSアカウントまで作成する始末。タイカツの一環として、早速立てこもり事件の現場に向かったまとい。だが、その場に姿を表した悪霊の力は想像以上だった。窮地に陥ったまといだが、悪魔ばらいを実践する「アンチ・クリード」、クラルス・トニトルスに命を救われる。
釜谷市にある「天万神社」で、巫女(みこ)のアルバイトをしていた少女・皇まとい。彼女と、友人である神主一族の末裔(まつえい)・草薙ゆまは、かつて天万神社が悪霊を払う退魔行を行っていたことを知り、興味を抱く。ほどなくして、暴徒が天万神社を襲撃する事件が発生。ゆまは退魔行を調べる中で発見した「神懸りの儀」によって暴徒を抑えようとするも、神との統合=纏創(てんそう)に成功したのはまといの方だった。まといは戸惑いながらも、神の力で暴徒を操っていた悪霊を退治する。