べっぴんさんのあらすじ一覧
五十八(生瀬勝久)は、ゆり(蓮佛美沙子)と潔(高良健吾)と一緒に、闇市の元締め・根本(団時朗)の元に出向く。初めは相手にされない五十八だったが、その言葉は市場の人々の胸を打ち、次第に人だかりができていく。一方、人手不足の中、すみれ(芳根京子)らが依頼を受けたテーブルクロスを納品日が迫っていた。
ゆり(蓮佛美沙子)は、根本(団時朗)に自分の意見を訴えるが、鼻であしらわれる。傷ついたゆりを五十八(生瀬勝久)らがいたわる。一方すみれ(芳根京子)らは、良子(百田夏菜子)が辞めたことにショックを受けつつも、テーブルクロスの制作を進める。そんなある日、君枝の夫・昭一(平岡祐太)が戦地から帰ってくる。
すみれ(芳根京子)らは、突然「店を辞める」と言い出した良子(百田夏菜子)の言葉を受け入れる。そして後日訪れた客から、店番をしていた良子の身に起きた事件のあらましを聞く。一方、大阪・梅田の闇市では、ゆり(蓮佛美沙子)が五十八(生瀬勝久)、潔(高良健吾)と一緒に闇市の元締め・根本(団時朗)と会っていた。
すみれ(芳根京子)らは、テーブルクロスの依頼者とデザインを相談するため、良子(百田夏菜子)を店番に残して出掛ける。パッチワークで進めることで了解を得て帰ってきたすみれらに、良子が突然、衝撃の告白をする。一方、ゆり(蓮佛美沙子)は、五十八(生瀬勝久)と共に警察に捕まった潔(高良健吾)を迎えにいく。
すみれ(芳根京子)らのベビーショップの店に、派手な格好をした女性客が米兵を連れて入ってくる。良子(百田夏菜子)はその客に拒否反応を示すが、その態度を見た君枝(土村芳)と明美(谷村美月)に注意され、むくれてしまう。テーブルクロスを作るという新しい依頼が舞い込む中、4人の関係がぎくしゃくし始める。
すみれ(芳根京子)は、明美(谷村美月)、良子(百田夏菜子)、君枝(土村芳)と協力して、麻田(市村正親)の店の一角を借り、子供服の店「ベビーショップあさや」をオープンする。客として現れた五十八(生瀬勝久)は、お嬢様育ちのすみれらに、商売の基本を教える。そこへゆり(蓮佛美沙子)が青ざめた表情でやって来る。
すみれ(芳根京子)は、良子(百田夏菜子)と君枝(土村芳)、明美(谷村美月)と共に4人で知恵を出し合い、子供の着心地を一番に考えた「べっぴん」な服作りを開する。店の象徴となるマークを四つ葉のクローバーに決め、靴職人の麻田(市村正親)の店の一角を借りて「ベビーショップあさや」を開店させる。
すみれ(芳根京子)は、良子(百田夏菜子)と君枝(土村芳)と協力してドレスを完成させる。出来栄えに感激するエイミー(シャーロット・ケイト・フォックス)を見て、すみれは特別な品「べっぴん」を作る喜びを知り、その思いは、良子や君枝も同じだった。しかしすみれは、二人の協力は一回限りと気持ちを切り替える。
エイミー(シャーロット・ケイト・フォックス)から、子供のための特別な服作りを頼まれたすみれ(芳根京子)は、良子(百田夏菜子)と君枝(土村芳)に集まってもらい、ドレスの相談をする。生地に困ったすみれは、母・はな(菅野美穂)の形見で、戦災で焼け焦げたウエディングドレスを生地として使うことに。
すみれ(芳根京子)は、潔(高良健吾)と栄輔(松下優也)の協力で、おむつ用の生地を手に入れる。すみれは再び明美(谷村美月)の元を訪れて説得。作り方を教えてもらったすみれは、エイミー(シャーロット・ケイト・フォックス)におむつを売ることに成功する。無事出産したエイミーは、子供のための服作りを依頼する。
すみれ(芳根京子)は良子(百田夏菜子)と再会する。良子もまた、すみれと同じように赤ん坊を抱えたまま、夫が戦地から帰るのを待っていた。二人は手芸倶楽部仲間の一人・君枝(土村芳)の家を訪ねる。病弱の君枝は床に伏せっていたが、君枝の家に残っていたミシンを見つけたすみれは、思い切って2人を商売に誘う。
外国式のおむつを作って売ろうと考えたすみれ(芳根京子)は、育児に詳しい明美(谷村美月)に作り方を教えてもらおうとするが、昔の因縁を理由に断られてしまう。それでも諦めないすみれは、潔(高良健吾)におむつ用の良質の生地の調達を相談する。その帰り、女学校時代の親友・良子(百田夏菜子)の消息を知る。
すみれ(芳根京子)は、エイミー(シャーロット・ケイト・フォックス)の元を再び訪ねる。エイミーから外国式のおむつの仕様を聞いたすみれは、昔、外国人を相手に育児講習会を開いていた看護師の明美(谷村美月)を思い出す。すみれは、外国式のおむつの作り方を教えてもらおうと、神戸中の病院を訪ね歩く。
手芸品がなかなか売れないすみれ(芳根京子)は、近所の母親たちに手芸品の作り方を教えて授業料を得ようとする。だが、戦後の厳しい状況の中では金ではなく物を得ることしかできなかった。諦めようとするすみれを麻田(市村正親)、ゆり(蓮佛美沙子)と潔(高良健吾)、栄輔(松下優也)らが支える。
すみれ(芳根京子)は、麻田(市村正親)の店の一角で手作りの手芸品を売り始めるが、趣味の品が売れることはなかった。そんな中、唯一商品を買ってくれた外国人通訳のジョン(ドン・ジョンソン)が、妊娠中の妻・エイミー(シャーロット・ケイト・フォックス)のためにおむつを作ってほしいと依頼してくる。
困窮した生活を送るすみれ(芳根京子)は、持っている物を換金して生活しようとする。だが、潔(高良健吾)に、これからは仕事をして稼いで生き抜かないといけない、と諭される。新しい道を模索しつつ、すみれは持っていた靴を換金しようと、麻田(市村正親)の店をを訪ねると、麻田から思いもよらぬ提案をされる。
神戸に戻ったすみれ(芳根京子)は、女中頭の喜代(宮田圭子)、娘のさくらと一緒に暮らしながら夫の紀夫(永山絢斗)を待つことに。姉のゆり(蓮佛美沙子)と夫の潔(高良健吾)は、五十八(生瀬勝久)の会社を立て直すため大阪の闇市で生活を始めた。すみれは預金も封鎖され、十分な食料も配給されないまま困窮する。
近江の本家に疎開していたすみれ(芳根京子)とゆり(蓮佛美沙子)は、食糧難の中で、祖母のトク子(中村玉緒)や伯父の長太郎(本田博太郎)一家に遠慮しながら、肩身の狭い生活を送っていた。ある日、長太郎に呼び出されたすみれとゆりは、家を出て行くよう促される。家を飛び出した二人の前にある男性が現れる。
すみれ(芳根京子)とゆり(蓮佛美沙子)は、近江にある坂東本家に疎開する。祖母・トク子(中村玉緒)と伯父・長太郎(本田博太郎)に迎えられるが、長太郎一家の態度は冷たい。そんな時、神戸にいた五十八(生瀬勝久)から神戸で大きな空襲があったと聞く。1945年8月、終戦の日を迎えたすみれは神戸の様子を見に行く。