3月のライオン 第1シリーズのあらすじ
2年生に進級した零だが、これまで何かと気にかけてくれていた林田は担任ではなくなってしまう。新しいクラスでも友人を作れずなじめない零。なんのために高校に入りなおしたのか、これで本当に逃げてないことになるのか…。そんな零に林田は、野口たちの所属する放科部と将棋部を合体させた部を作ることを提案する。ずっと居場所の見つからなかった学校に、部活という新しい場が生まれる。
4月、島田の故郷・山形県天童市で開催される「人間将棋」に参加することになった零と島田、二海堂。あいにくの雨に見舞われ屋内での開催となるが、棋士たちは地元の将棋ファンたちに温かく迎えられる。そこでの地元の人々と島田の交流に胸を打たれる零。そして三日月堂では、相米二とあかり、ひなたが新商品の開発に向けてアイデアを練っていた。
獅子王戦第四局2日目。このまま宗谷にストレート負けすると、島田は故郷での対局がかなう前に敗れることとなってしまう…。急きょ大盤解説を担当することになった零は、藤本雷堂棋竜とともに対局を見守ることに。胃の痛みに耐えながら全力で攻めの将棋を指す島田。その対局の結末とは?
山形の雪深い村で育った島田は、地元のお年寄りたちに将棋を教わり、中学生になると月2回の奨励会へ通うためアルバイトに励み、勝ち進めない時期も胃の痛みと戦いながら将棋を続けてきた。同い年の宗谷が奨励会を駆け抜け、順位戦を駆け昇っていくのを見ながら、縮まらない差を見つめながら、それでも努力することをやめるわけにはいかなかった。零はそんな島田とともに、獅子王戦第四局の場・京都へと向かう。
獅子王戦第三局を控えた島田。自宅で行う研究会で議題にあげた局面に対し、異なる戦法を持つため議論が衝突する二海堂と重田。その一方で零は、その局面を見て「気持ち悪い」と表現する。翌日、島田から今度は一人で来て欲しい言われた零。A級棋士との対局に圧倒されるが、自分にできることを出し、必死にふんばろうとする。