おんな城主 直虎のあらすじ一覧
天正10(1582)年、駿河を手中に収めた家康(阿部サダヲ)と家臣が浜松城で祝宴を開く。そこに信長(市川海老蔵)の使者が来城。信長が安土に戻りがてら物見遊山をすると告げられ、万千代(菅田将暉)らは早急に食事の手配や道の整備などを行う。そして信長が浜松城に来城。家康らが粗相のないよう信長をもてなす中、氏真(尾上松也)が突然現れ、余興を披露したいと言う。家康は信長の機嫌を損ねていないことに安堵し、役目を果たす。同じ頃、井伊谷に汚れた身なりの子供が現れ、迷子か捨て子か分からないまま直虎(柴咲コウ)は預かる。世話をした梅(梅沢昌代)は、肌つやや行儀作法から武家の子だろうと推測。信長が通過した後だけに奇妙に感じた直虎は、子供を見守る者がいると考える。
信長(市川海老蔵)の策略により妻子を亡くした家康(阿部サダヲ)が岡崎城へ。万千代(菅田将暉)の進言で家康は岡崎衆と向き合い、信康(平埜生成)と瀬名(菜々緒)を守りたかったと打ち明ける。さらに瀬名の願いをかなえるために駿河を取りたいと告げ、岡崎衆を掌握する。程なく家康は高天神城攻めに乗り出し、直之(矢本悠馬)と六左衛門(田中美央)が伐木に駆り出される。直之は切り出し場での六左衛門と人足たちとの雑談から、武田の間者が紛れていることを見抜く。同じ頃、直虎(柴咲コウ)は南渓和尚(小林薫)の話から信長の強さをうかがい知るも、天下を統一できるかは疑わしいとにらむ。そんな折、万千代から井伊谷と同じ広さの2万石の領地を授かったので、直之らを召し抱えたいという書状が届く。
武田と内通している信康(平埜生成)を斬るよう信長(市川海老蔵)から命じられた家康(阿部サダヲ)は、信康を大浜城に幽閉する。家康への直訴も許されない瀬名(菜々緒)は、直虎(柴咲コウ)に頼ろうとするも、直虎はすでに井伊谷へ戻っていた。瀬名はかつて力添えを求めてきた直虎を見放したことを思い出す。その頃、万千代(菅田将暉)は家康の命令で、大浜城に幽閉されたばかりの信康を堀江城に移す。家康は時間稼ぎをし、信康を救うべく北条との密約を進めていた。信長がいら立ち始めた頃、瀬名が数正(中村織央)を連れて行方不明に。信康を救いたい瀬名は、自身が武田と内通している証拠を捏造しており、家康はやむなく追っ手を向ける。一方、龍潭寺へ向かった瀬名は、偶然直虎と出会う。
家康(阿部サダヲ)の側室に男児・長丸が生まれ、万千代(菅田将暉)が岡崎城の信康(平埜生成)に知らせる。瀬名(菜々緒)は心中穏やかでなく、信康の嫡男を欲し、側室を取ることを勧める。直虎(柴咲コウ)は瀬名から条件に合う側室探しを頼まれるも、騒動に巻き込まれることを懸念して断る。同じ頃、信康の正室・徳姫も父の信長(市川海老蔵)に手紙を送り、信康が側室を取ることを知らせる。信長は信康を取り込むため、明智光秀(光石研)を岡崎へ使わし、家康と同等の官位を授けようとするが、信康は丁重に断る。一方、家康は、自身が岡崎城に移って信康に浜松城を任せることに。程なく安土城が完成し、酒井忠次(みのすけ)が信長に謁見。忠次は信長の策略に掛かって、信康の武田家内通を肯定せざるを得なくなる。
万千代(菅田将暉)と万福(井之脇海)の初陣が決まり、甲冑の着初め式が行われる。程なく徳川軍は田中城攻めに乗り出し、信康(平埜生成)が合流。万千代は、信康家臣の武助(福山翔大)が元服したことに気付き、自分も早く元服して武功を立てたいと焦る。だが万千代の役目は寝所の整理や陣内の見張り番ばかり。そんな折、不審な気配を感じた万千代は、家康(阿部サダヲ)からくせ者を捕らえるよう命じられ、見回りを強化。程なく、万千代は家康のために用意した薬箱に触れた者がいることに気付く。一方、井伊谷では直虎(柴咲コウ)らが万千代らの無事を祈る中、祐椿尼(財前直見)が倒れてしまう。南渓和尚(小林薫)から余命が長くないことを知らされた直虎は、親孝行するべく、周囲に頼み事をする。
家康(阿部サダヲ)が面白がって万千代(菅田将暉)に色小姓と見せかけることを勧める。万千代は実力を見せつけて出世すると断るも、家康は小姓に取り立てる。同じ頃、井伊谷では伐採による土砂崩れが起こり、川が氾濫。甚兵衛(山本學)からの申し出により、直虎(柴咲コウ)は対策を講ずるべく調査に乗り出し、常慶(和田正人)に差配を頼む。一方、万千代は万福(井之脇海)と共に小姓となるも、小五郎(タモト清嵐)らから役目を与えてもらえない。そこで、戦の手柄の申告の整理で疲労する家康に、井伊家の良薬を献上すると申し出る。そして家康の寝所に招かれた万千代は、誰が手柄を挙げたか一覧できる表を作成することに。夜遅くまでの作業に、万千代は家康の寝所で眠ってしまう。
家康(阿部サダヲ)が武田軍と戦うべく長篠に向かい、万千代(菅田将暉)は留守居組に。直虎(柴咲コウ)が家康に進言したことで出陣の機会を逸したとぶぜんとしていた万千代だが、日本一の留守居を目指してげた箱に新たな工夫を施す。やがて徳川軍が長篠へ。付近の設楽原では信長(市川海老蔵)の下知による野戦築城が進み、さらに信長から鉄砲を主に使うと聞かされ、家康らは絶句。片や直之(矢本悠馬)と六左衛門(田中美央)は設楽原での作業に精を出す。そんな折、丸太不足に悩む国衆に、直之は六左衛門を伐採の名人と紹介し、丸太200本の切り出しを請け負う。一方、浜松城では小姓の小五郎(タモト清嵐)が万千代にやりの手入れを押し付ける。万千代は侮辱されて発奮し、完璧に仕上げる。
草履番としての働きが認められた万千代(菅田将暉)は、後任として配されたノブ(六角精児)を育てるよう言い付けられる。だがノブは覚えが悪く、覇気もない。早く小姓になりたい万千代はいら立ち、ノブを一人前にしようと声を荒げる。その頃、松下家が直久(冨田佳輔)を養子に望み、直之(矢本悠馬)が承諾。一方、万千代の守役として松下家にいた六左衛門(田中美央)は井伊谷に戻りたいと願い出る。直虎(柴咲コウ)は近藤(橋本じゅん)を説得して許可を取り付ける。だが六左衛門は、近藤から役立たずと嫌われて肩身の狭い思いをし、直虎も心を痛める。やがて天正3(1575)年4月、武田軍が再び、三河から遠江に侵攻。武功を立てたいと焦る万千代は、わざと家康の草履の緒を切る。
虎松(菅田将暉)が井伊万千代と名を改め、家康(阿部サダヲ)に仕えることに。松下家の手前、激怒したしの(貫地谷しほり)は、南渓和尚(小林薫)に詰め寄るも、万千代自身の考えとかわされる。そこでしのは直虎(柴咲コウ)に、文を書いて万千代を説得してほしいと頼む。その頃浜松城では、草履番に任じられた万千代と万福(井之脇海)が四苦八苦。忠勝(高嶋政宏)から、草履番から出世した秀吉の話を聞いた万千代は、直虎からの書状を読むことなく、草履の管理について考えを巡らす。一方、万千代が井伊を名乗ったことで直虎は近藤(橋本じゅん)から責められる。常慶(和田正人)からもいさめるよう頼まれた直虎は、浜松城へ。だが万千代は直虎の説得を聞こうとしない。そこに家康が現れ、直虎と話したいと告げる。
天正12(1584)年12月24日。直親の十三回忌の法要が龍潭寺で行われ、直虎(柴咲コウ)は6年ぶりに虎松(菅田将暉)と再会する。直虎は成長した虎松の姿を見て直親を思い出す。程なく亥之助(井之脇海)と共に村を見て回った虎松は、村の豊かさに感嘆。だが、直虎のおかげと聞き、心中穏やかではない表情に。屋敷に戻った虎松は直虎に、井伊家の再興を考えていないのかと問う。一方、虎松が松下家のために徳川家への仕官を望んでいると聞いた南渓和尚(小林薫)は、幼き虎松(寺田心)との約束を思い出し、虎松の心変わりを嘆く。だが、その直後、虎松から南渓和尚に頼み事が。南渓和尚は直虎に内緒で岡崎城の瀬名(菜々緒)に手紙を送り、その手紙が家康(阿部サダヲ)の元に届く。
武田軍が井伊谷に侵攻するも、城は近藤康用(橋本じゅん)によって焼かれ、村はもぬけの殻。怒った信玄(松平健)は民家を全て焼き払ってしまう。その頃、直虎(柴咲コウ)は康用を隠し里に案内。一方、龍雲丸(柳楽優弥)から高瀬(高橋ひかる)の様子がおかしいと聞いた直虎は、かつて政次が高瀬を武田の間者と疑ったことを思い出す。直虎は、高瀬の動向を気に掛けるように。程なく南渓和尚(小林薫)は信玄に会い、一芝居を打って井伊の領地安堵の約束を取り付ける。康用はだまされたと憤怒。直虎は康用に、かつての井伊と小野のように反目し合っていると見せかけ、やり過ごすためと説く。一方、甚兵衛(山本學)ら農民は村に帰れると大喜び。直虎は彼らの明るさに救われ、村の復興に乗り出す。
元亀3(1572)年秋。直虎(柴咲コウ)は龍雲丸(柳楽優弥)と瀬戸村で農民として暮らし、方久(ムロツヨシ)は南渓和尚(小林薫)の下で薬売りが軌道に乗り始めていた。そんな折、方久があやめ(光浦靖子)の見事な刺しゅうを手に取り、感激。金のにおいを感じた方久はあやめの元に駆け付け、婿入りしたいと迫る。その一件を南渓和尚から聞いた直虎は龍雲丸に伝えるも、龍雲丸は上の空。直虎は、近隣の女房から、龍雲丸は村の生活が退屈で商売をしたいのではないかと指摘される。程なく、若い女性が与太夫(本田博太郎)の手紙を届けに龍雲丸を訪ねてくる。与太夫は堺で商いをしており、龍雲丸の手を借りたいという。直虎は龍雲丸から共に行こうと誘われるも、困惑。だが、孫の顔が見たいという祐椿尼の言葉に背中を押され、堺に行く決意をする。
家康(阿部サダヲ)と和議を結んで掛川城を明け渡した氏真(尾上松也)は北条に身を寄せ、北条家の国王丸を養子に迎えて今川の跡継ぎにしたいと願い出る。それは家康の策で、北条の武田への敵対心を増幅させるためだった。一方、直虎(柴咲コウ)は常慶(和田正人)から、虎松(寺田心)を松下家の養子に迎えたいと打診される。虎松にとっては、嫡男のいない松下家を継ぐことができ、しの(貫地谷しほり)と共に暮らせるいい話だが、井伊家の再興を諦めざるを得なくなってしまう。直虎は井伊家のために死んだ者たちを思い出しながら、そもそも再興するべきか悩む。そんな直虎の背中を南渓和尚(小林薫)が押し、直虎は程なく隠し里へ向かう。直之(矢本悠馬)らに井伊家再興を断念したと告げ、おのおのが生きたいように生きてほしいと語り掛ける直虎だが、直之に反発される。
気賀に駆け付けた直虎(柴咲コウ)は、死体の山を見てがくぜんとする。南渓和尚(小林薫)らに促されて生存者を捜し始めた直虎は、程なく重傷を負って意識不明の龍雲丸(柳楽優弥)を発見する。一同は龍雲丸を龍潭寺に運び、直虎は不眠不休で看病を続ける。一方、家康(阿部サダヲ)は浜名湖周辺を制圧したものの、民を虐殺した酒井忠次(みのすけ)らのやり方に憤り、内密に常慶(和田正人)を呼ぶ。信玄(松平健)から氏真(尾上松也)を討ち取るようせき立てられている家康だが、常慶を使者に立て、今川と和議を結ぼうとする。やがて龍雲丸の意識が戻り、直虎は歓喜する。そんな折、近藤康用(橋本じゅん)の従者が現れ、けが人を診てほしいと頼んでくる。康用に恨みのある直虎だが、昊天(小松和重)と共に館へ。すると康用自身が深手を負っていた。




























