JNNドキュメンタリー ザ・フォーカスの放送内容一覧
作家・三島由紀夫の、1970年11月25日の衝撃的な自決から50年。今でも、三島に魅せられつづけている人たちの思いに迫る。番組が取材したのは、三島が結成した民兵組織「楯の会」の1期生・篠原裕さん、三島に5回のインタビューを行った新井和子さん、私財を投じて三島にまつわる貴重な品々を収集する医師・犬塚潔さん、三島が唯一認めた文芸評論家・田中美代子さん。TBSが所蔵する三島由紀夫の貴重な映像も多数公開する。
オムニバスドキュメンタリー「記者たちの眼差し」を紹介。1941年12月8日、日本軍の真珠湾攻撃、マレーシアのコタ・バル上陸により、アジア太平洋戦争は始まった。当初は優位に戦いを進めた日本だが、半年後に形勢は逆転した。戦後75年の開戦の日を前に、20代から50代の記者たちが戦争を見つめなおし、自身の言葉で語る。
1945年3月27日。東洋一とうたわれた旧陸軍大刀洗飛行場と関連施設が標的となった空襲で、森に逃げ込んでいた立石国民学校の子供たち、31人の命が奪われた。腹部に傷を負いながらも生き残った廣瀬益子さんは、70年経ってから初めてあの日の出来事を口にした。戦後75年を迎え、戦争の記憶が社会から薄れつつある中、当時のことを語り始めた体験者たちは今、何を思うのか。
「福島駅前自主夜間中学」を立ち上げた大谷一代に迫る。年齢も性別も国籍も問わず、「学びたい」という思いを持つ生徒が集まる同学校。震災や原発事故などの苦境と手探りの運営の中、生徒にとって必要な場であり続けたこの学びの場で、大谷が見つめてきた10年と、生徒たちの思いを通じて「学ぶとは何か」を考える。
宮城県石巻市の小・中学校で英語を教えていたアメリカ人女性、テイラー・アンダーソンさん(当時24歳)は、東日本大震災で亡くなった。幼い頃から憧れた日本で、教師の夢をかなえたばかりだった。テイラーさんの両親は、その遺志を継ごうと石巻の子どもたちへ本を贈りつづけている。それは「テイラー文庫」と名付けられ、10年近くの間に2万冊に達した。文庫の本棚を作った木工作家や、先生の教え子だった女性の思いを伝える。
2016年7月に起きた津久井やまゆり園事件の被害者家族を追う。事件は神奈川県の知的障害者を支援する施設で発生。元職員の植松聖死刑囚が侵入し、入所者19人を殺害、職員を含む26人に重軽傷を負わせた。尾野剛志(たかし)さん・チキ子さん夫妻の息子・一矢(かずや)さんも首や腹を刺され、一時は生死の境をさまよった。一矢さんはこの夏、施設を出て、アパートでの生活を始めようとしている。幸せに暮らす姿を知ってほしい。そう話す尾野さん一家の4年間を追った。
平和主義者だった海軍軍人の信念から、現代の教訓を探る。真珠湾攻撃を指揮した、連合艦隊司令長官・山本五十六と生涯の友であった堀悌吉(ていきち)。二人の海軍人生のスタートは日本海海戦。堀は、ロシア兵が艦船とともに海に沈んでいく姿を目にしたことで、ある戦争観を持つことになった。論文で「戦争は悪」と論じた堀は、軍縮の道に奔走。山本とともに、日米開戦に至らないよう発信した。だが、対米強硬派の動きにより海軍を追われることになる。
患者を殺害したとして2004年に逮捕・起訴され、その後無実を訴え裁判を戦ってきた元看護助手・西山美香さんに密着した映像を公開。2020年2月の再審公判から、3月31日の再審判決までの軌跡を追う。また、えん罪被害に苦しむ彼女の思いを伝えるとともに、えん罪を生みやすい今の日本の捜査・裁判のシステムを検証し、問題提起する。