ドキュランドへようこその放送内容一覧
「オリエント急行の殺人」など数々のベストセラーを生み出した作家アガサ・クリスティの人生をたどり、代表作が生まれた背景と作品の魅力を紹介。彼女は第一次世界大戦中に看護師として従事。大多数の死に立ち会ってきた経験や薬学の知識、そして自らの離婚や失踪事件が作品に生かされている。「名探偵ポワロ」などの作品の主人公の誕生の秘密も明かされる。
バイオリンの一級品の弓を作る職人たちを取材。弓職人のその技術とこだわりを紹介する。知られざる弓の世界にフォーカス。弓は弦楽器の重要な一部分でありながら地味な存在。弓ひとつで音は変わるため、職人の技術が問われる。弓を進化させてきた長い歴史を受け継ぐ職人たちの思いに迫る。
政治・経済の混迷が続くブラジルで、リオの歴史ある劇場が閉鎖の危機に陥る。ブラジル・リオデジャネイロ市立劇場では、バレエ団とオーケストラの給料が3か月滞納しており生活困窮するスタッフに食糧配布も。「芸術や文化は切り捨てられるのか?」文化・芸術を守るため、戦うアーティストたちの姿を記録。
世界で最も豪華で人道的とされるノルウェーにあるハルデン刑務所を取材。殺人などの罪を犯した凶悪犯が服役する刑務所だが、受刑者の充実した個室の設備のほか、面会者を招くことも可能。そして職業訓練施設や食料品店、音楽スタジオなども設置され至れり尽くせりの環境。受刑者や刑務官にインタビューし、更生とは何か、刑務所は何のために存在するのかを考えていく。
2020年に亡くなる直前までアメリカ連邦最高裁の判事を務め、男女平等やマイノリティーの権利などの概念を一般に浸透させたギンズバーグ、通称RBG。クリントン政権下で史上2人目の女性最高裁判事に任命されると、納得のいかない判決には次々と反対意見を出し、アメリカ社会に議論を巻き起こしていく。彼女を支えた最愛の夫との胸を打つエピソードを交えてキャリアの後半を描く。
1993年から2020年まで米連邦最高裁の判事を務めたルース・ベイダー・ギンズバーグ。通称・RBG。控えめながら時に辛辣で、若き弁護士時代から女性の社会的地位向上に貢献し、最高齢の判事となった晩年も関連本やグッズが販売されるなど若い世代が支持する。「国民的アイコン」となった。去年死去したRBGの生涯と米社会の変遷を描く2019年アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞候補作。
家族を亡くした子どもたちに、遊びを通して感情を吐き出させ、心の回復をはかる団体「グッド・グリーフ」グッド・グリーフでは家族を亡くした子どもが集まり、遊びを通して死を理解していく。父親がなぜ亡くなったのか、母親が残してくれた言葉は何か。一つ一つ話す子どもたちの姿を映す。子どもの言葉や表情を通し、死がもたらす影響と愛情の奥深さを考える。
「子供を産むのが女の幸せ」「母性は本能」といった“社会の押し付け”に女性たちが物申すドキュメンタリー。子供がいない自身をネタにするコメディアンのパフォーマンスや体験談を軸に、作家、助産師、哲学者ら女性たちが「子供を産まなくても幸せになれる」「人間に生まれつきの母性などない」と主張を展開する。
がんで余命わずかと診断された母親。6歳の息子と夫と過ごす短くも美しい時間を、死の瞬間まで記録した韓国のドキュメンタリー。がんを宣告されたジョンファ。次第に家事もできなくなる中、息子に思い出を残したいと家族旅行に出かける。「息子をそばで見ていたい」と在宅ホスピスを選択。やがて夫と息子が見守る中、息を引き取る。愛する子を残していく母親の悲しみと共に、その運命を受け入れ、絆を深めようとする家族の姿を追う。