3月のライオン 第2シリーズのあらすじ一覧
高校受験を控え必死で勉強に取り組むひなたは、憧れの同級生・高橋が遠方に進学することを知りショックを受ける。いつまでも身近にいると思っていた人々が離れていく…。落ち込んだひなたは入試直前にして熱を出してしまう。そんな中迎えた試験の日。ひなたは、迎えに来た零とともに受験会場に向かった。
夏休みの間、ひなたは次々と新しい菓子のアイデアを思いつく一方、学校の勉強や高校受験に対しては前向きになれないでいた。そこで、零はひなた、モモ、あかりを自分の通う駒橋高校で行われる“流しそうめん”に誘う。ひなたは、野口ら“将科部”のメンバーや林田と触れ合ううち、駒橋高校への進学を考え始める。
夏祭りに出店した三日月堂は、ひなたら考案の“冷やし白玉シロップ”を販売する。そこには、いじめが原因で転校したひなたの友達・ちほが作った梅シロップを使ったものもあった。ちほに会いに行き、彼女が今も心の傷を抱えていると感じたひなたは、梅シロップをおいしそうに食べる人々の写真をちほに送ろうと考える。
零と二海堂が大盤解説をまかされた、柳原と島田の棋匠戦最終局。棋匠の座に長く君臨する柳原だけあって、前夜祭の会場ではほとんどの記者や関係者が旧知の仲。挑戦者である島田はその圧倒的なアウェイ感に気圧されながらも、何がなんでも初タイトルを取ると意気込む。
島田と柳原による棋匠戦一局目は、柳原の勝利に終わった。二人の顔合わせに華がないと感じた神宮寺会長は、同時期に行われる宗谷と零の記念対局での集客に期待をかける。島田は、矢面に立つことが苦手な宗谷と零の身を案じる。そんな中、宗谷との初対局を翌日に控えて緊張する零は、記念対局の前夜祭に出席する。
修学旅行から戻って以来、ひなたのクラスでは高城らによる担任への嫌がらせが始まり、担任は心労で倒れ入院してしまう。代わりの担任となった学年主任の国分は、ひなたと高城の保護者と三者面談を行うことを決める。あかりは、仕事を放り出して面談に同行しようとする相米二を制止し、ひなたと共に面談に向かう。
ひなたは、京都への修学旅行の前日、零も同席していた川本家の夕食で、胃の痛みから食事を残してしまう。無理して修学旅行に行かなくてもいいと言うあかりに対し、ひなたは後悔しないために行くと強い意志を見せる。そして零は、ひなたの修学旅行と時を同じくして、大阪で山崎順慶五段との新人戦決勝に臨む。
担任教師から「どうしてそう協調性がないの?」と言われたひなたは、怒りから鼻血を出す。川本家を訪れた零は、恥ずかしがって顔を隠すひなたを自分なりの優しさで気遣う。そして、あかりと買い物に出た帰り、不安そうな彼女に思わず大声で「僕もいます!」と宣言する。そんな中、零は新人戦準決勝を迎える。
零は、いじめについて高校1年の時の担任・林田に相談する。林田はさまざまな例を挙げ、「いじめられている本人がどんな解決を望んでいるのかをちゃんと聞くことが大事」とアドバイスする。零は自分にできることを必死に考えた結果、解決に必要な経費を対局料から捻出しようと思い至り、熱い思いで対局に臨む。
小学校からひなたと仲の良かったちほが、中学3年のクラスでいじめの標的になる。同級生たちが見て見ぬふりをする中、ひなたはちほと一緒にご飯を食べ、担任の先生にいじめを訴えようと提案する。しかし、ちほは激しくなる一方のいじめから不登校になり、やがて転校してしまう。
対局の昼食休憩中、新人戦の決勝で零と対局すると息巻く二海堂は、名人になった将来の自分について熱く語る。そんな二海堂をクールに眺める零だったが、自分でも気付かなかった心の内を二海堂に指摘されて動揺する。一方、川本家では三日月堂の新作和菓子について家族で相談する。