ブラッククローバーのあらすじ一覧
クローバー王国中を巻き込んだ悪魔との戦いが一段落し、今後のことを話し合うため魔法騎士団団長会議(まほうきしだん だんちょうかいぎ)が開かれることになった。ハート王国から帰ったアスタたちも会議に召集され、魔法帝(まほうてい)・ユリウス、魔法議会議長(まほうぎかい ぎちょう)・ダムナティオ、魔法騎士団全団長の前で、ハート王国で得た情報を報告することになる。報告を聞き終えたユリウスは、集まった各団長とアスタたちに、すでにこの世界を脅かし始めている悪魔メギキュラに対抗するため、今自分たちがやるべきことを伝える。
ハート王国の王女であり、四大精霊のひとつである水の精霊“ウンディーネ”に選ばれたロロペチカと対面を果たしたアスタたちは、ハート王国で確認された悪魔の呪いが彼女にかけられたものであり、“スペード王国”にその悪魔の拠点があることを知る。それを証明するように、“ダイヤモンド王国”を偵察していたバネッサたちは、“悪魔の力”を宿すスペード王国の魔道士が、たったひとりでダイヤモンド王国の兵たちを壊滅させるさまを目にしていた。あまりに強大な力を持ち、トドメを刺すことも困難な悪魔の脅威から人々を護るため、ロロペチカがアスタたちに依頼したこととは?
ゴードンの父のおかげで、“ハート王国”に悪魔の手がかりがある可能性をつかんだアスタたちは、以前ハート王国に留学したことがあるミモザの協力を得て入国許可をもらい、アスタ、ノエル、フィンラル、ミモザ、鳥の姿のネロの5人でハート王国へと向かうことになった。思い思いに旅を楽しむアスタたちだが、その中でただひとり、フィンラルは、出発前に弟のランギルスから指摘されたことに頭を悩ませていた!? そんな彼らに思いもよらない試練が待ち受ける。果たしてアスタたちは、無事に悪魔の情報を手に入れることができるのか!?
禁術の呪いについてさらなる情報を集めるため、ゴードンは、アスタやゴーシュ、グレイとともに “呪詛魔道士”の名門でもある実家を訪れた。家の中に案内されたものの、どことなく不気味なゴードンの家族に動揺を隠せないアスタたち。だがそこで、アスタたちは思いがけない情報を得る。一方、兄のノゼル団長に言われ、“珊瑚の孔雀”団のドロシー団長を訪ねたノエルは、母の死の真相と今この世界で蠢いている“悪魔”の話を聞く。それは奇しくもゴードンの祖母の口から出たものと同じだった。その悪魔の名は…!?
“黒の暴牛”団は魔法帝の指示により、“悪魔”について調査することになった。ヤミ団長もアスタとネロを連れ、悪魔の禁術による呪いの影響を受けていると思われる“碧の野薔薇”団のシャーロット団長に話を聞こうとする。ところが突然シャーロット団長が目の前から逃げ出した!? あっけにとられる一同だが、実はシャーロット団長は、断片的ながらエルフ族のシャルラにからだを乗っ取られていたときの記憶があり、ヤミ団長に自分の恋心を悟られたのではないかと焦ってしまったのだ。そして、ある決意をする。
黒の暴れ牛号が元ある場所の森へと帰ってきた。早速ヘンリーに頼みアジト形態に戻すことになるが、それにはしばらく時間がかかるらしい。それを聞いたヤミ団長は、待っている間団員たちに、逃げ出したペットの“魔獣”たちを探しに行くように命じる。魔獣たちは以前ラデスらの襲撃を受けたときに破壊されたアジトから逃げ出してしまい、それから何日も森の中をさまよっており、凶暴な野生の魔獣に戻ってしまったかもしれない。そして不安は的中し、団員たちが次々と襲われ…!?
“悪魔”との戦いで禁術を使い、“鳥”へと姿を変えたセクレはひとりきりで長い時間を過ごしてきた。その中で悪魔の力を宿したリヒトの“魔導書(グリモワール)”を扱うことができるアスタと出会うセクレ。だが転生魔法によってエルフ族のパトリがよみがえり、頭首となって“白夜の魔眼”を結成し、人間たちへの復讐を開始する。それはすべてあのときの悪魔の仕業であり、セクレは今度こそ悪魔を葬り去るため、自身の“封緘魔法”でルミエルとリヒトを封印から解き放つと、この時代で出会ったアスタらとともに決戦に挑む。そして、長い戦いに終止符が打たれ、“黒の暴牛”団の一員となったセクレ=ネロの新たな人生が始まった。
禁術を使った見返りとしてこの時代で生き続けることになったネロ。その脳裏に遠い昔の思い出がよぎる。それはネロが「セクレ」と呼ばれていた頃、セクレは、王国一の魔力と才能を持つと言われる王子・ルミエルと出会う。そんな中、偶然エルフ族の村を訪れたルミエルは、彼らの長・リヒトと親しくなるが、異界の“悪魔”の暗躍により、人間たちの手でリヒトの大切な仲間たちが次々と命を奪われてしまう。そして彼らを護るため、リヒトは魔神へと姿を変える。その姿を見たルミエルがリヒトと彼の大切な人々を救うために出した答えとは!?
“悪魔の力”を宿すアスタと禁術を使った影響が残る“ネロ”ことセクレが、魔法議会で裁判にかけられることになった。必死で無罪を主張するアスタだが、アスタを断罪するためならば手段を選ばない魔法議会の議長のダムナティオ・キーラによって窮地に追い込まれてゆく。そんなアスタたちを助けるため、ヤミ団長率いる“黒の暴牛”団が裁判所に現れ大暴れ。最低最悪と呼ばれた“黒の暴牛”団の乱入で混乱する法廷に、さらに別の人物たちが現れ…!?
クローバー王国中を巻き込んだ激闘が終わった。だがこの戦いによって王国中は壊滅的な被害を受け、魔法騎士団員たちは復興のために忙しく働いていた。そんな中アスタたちの前に思いがけない人物が現れ、クローバー王国に今後、3つの困ったことが起きると告げる。驚くアスタたちだが、その言葉通り、早くも不穏な動きが出始め、“悪魔の力”を宿すアスタを断罪しようとする者が現れる。
暴走した異界の魔法によって崩壊し始めた影の王宮から、力を合わせ、全員で脱出することができたアスタたち。だが王国中は、まだ真実を知らないエルフの民たちの攻撃で混乱していた。唯一エルフの民を転生魔法から解放できるのはアスタだけだが、ひとりで全員を救うのは簡単ではない。そのときパトリが、エルフの民たちをつなぐリヒトの力と、自分と同じからだの中で眠っているヴァンジャンス の“世界樹魔法(せかいじゅまほう)”を使うことで、アスタが一度にすべての転生魔法を解くことができる方法を思いつく。
強力な魔法を使い悪魔と戦うリヒトとルミエル。だが悪魔は驚異の再生力ですぐによみがえってしまい倒すことができない。強大な魔力同士がぶつかり合うすさまじい戦いを目にしたアスタは、異界の魔法にも有効な“反(アンチ)魔法”の力をもっとうまく使えないかと考え、新たな力の発動に成功するが、あまりに強すぎる力を制御できずにいた。そんな中、ユノがさらなる力を目覚めさせ…!? 憧れの初代魔法帝の前で、未来の“魔法帝”を目指すアスタとユノ渾身の一撃が放たれる!!
悪魔を影の王宮から解き放たないため、アスタとユノ、自我を取り戻したパトリが悪魔のいる最上階へとやってきた。そんなアスタたちの前に、長い眠りから目覚めた初代魔法帝、ルミエル・シルヴァミリオン・クローバーと、彼に仕えていたセクレ・スワロテイルが現れる。セクレは不思議な鳥・ネロの本当の姿で、“封緘魔法(ふうかんまほう)”という変わった魔法を使う魔道士だった。そしてアスタたちは、どんな封印からも解き放つことができるセクレの魔法により、本来の力を取り戻したエルフ族の長・リヒトの姿を目にすることになる。あの日の雪辱を果たすために、悪魔との因縁の対決が始まる!
弟のランギルスとの戦いで傷ついたフィンラルのところに、アスタにつきまとっていた不思議な鳥・ネロが現れ、ハージ村にある魔神の骨のところへ連れて行くよう告げる。突如、人間の言葉をしゃべったネロに驚くも、言われるままハージ村を訪れたフィンラルは、そこで信じられないできごとを目にすることになる。今、エルフ族の村を惨劇が襲った500年前の真実が明らかになる! 一方、影の王宮では、悪魔が使う不気味な異界の魔法が王宮内を覆い尽くそうとしていた――!!
「四つ葉の魔導書(グリモワール)の持ち主が深い絶望に飲まれたとき、五つ葉の魔導書(グリモワール)が生まれる」――。悪魔に利用され、その圧倒的な力にあらがうすべもなく絶望に打ちひしがれたパトリが、“ダークエルフ”へと変貌。我を忘れ憎しみに突き動かされるままユノとその場に駆けつけたアスタに襲いかかる! もともとの強大な魔力をさらに増大させ攻撃するパトリに苦戦するアスタとユノ。そんなふたりの前に、“光魔法”を使うパトリにとっては天敵ともいえる“水銀魔法(すいぎんまほう)”を使うノゼル団長が現れる。
ペンダントの導きにより、影の王宮に入ることができたユノは、待ち構えていたパトリたちと対峙することになる。だがふいをつかれ、大切なペンダントを奪われてしまう。これで必要な“魔石”がそろい、エルフの民の願いはかなえられるはずだった。ところが、彼らの前に招かれざる者が現れる。それは異界の存在である“悪魔”。すべてはこの悪魔により仕組まれたことだったのだ。邪悪に満ちた圧倒的な力を持つ悪魔の登場に、驚きながらも不敵な笑みを浮かべるユノ。そんなユノのもとに、アスタが、ミモザとともに駆けつける!
アスタや団長たちに影の王宮での戦いを任せ、王都に残るエルフの民たちを相手に戦う“黒の暴牛”団。だが、強すぎる相手に決定的なダメージを与えることができず追い詰められてゆく。そこに、転生魔法の影響を受けずに王国中に散らばっていた魔法騎士団員とともにユノが駆けつける。その場にいたチャーミーから戦況を聞いたユノは、アスタたちが決戦のために向かったという影の王宮に行こうとするが、すでに入り口はふさがっていた。そのとき、ユノが大切にしている石のペンダントに異変が起きる!
それぞれの激闘を終えたアスタたちは、一足先に影の王宮へ向かったヤミ団長たちを追いかけようとする。だが、突如エルフの民に襲われ窮地に立たされる。そこに現れたのは、ついに戦場への復帰を果たしたフエゴレオン団長とメレオレオナ団長だった。心強い味方の到着に喜ぶアスタたちだが、目の前では影の王宮への入り口がふさがり始めていた。さらには、別の場所からもエルフの民たちが現れ焦る一同。そんな中、“黒の暴牛”団の仲間たちは、アスタや団長たちに先を急がせるため、エルフの民との戦いを買って出る。
ドロシー団長が創り出した魔法空間“幻惑の界(グラマーワールド)”にバネッサたちとともに囚われたサリーの推測が当たり、何とか元の世界に戻る糸口をつかんだ一同。だが、この空間の中で無敵を誇る相手に勝つのは簡単なことではない。そのとき、同じく “幻惑の界”に囚われていたラックがある妙案を思いつく。一方、ゴーシュ兄妹を転生魔法から解放しようとするものの、兄妹の魔法に邪魔され近づくこともできないアスタたち。この状況を打ち破り仲間を救うためにヘンリーは決死の覚悟をし…!?
“珊瑚の孔雀”団のドロシー団長の魔法によって、運命操作ができるバネッサと、魔力回復ができるチャーミーの姿が消えた。守りの要のふたりがいなくなったことで不利な状況に立たされたアスタたちは、やはりエルフの民として転生したゴーシュとマリーの兄妹が使う合体魔法に苦しめられる。一方、ドロシー団長が創り出した“夢の世界”にとらわれたバネッサらは、アスタたちを援護するためにも何とかしてこの世界から抜け出そうとするが…?