恋は雨上がりのようにのあらすじ
【最終回】放課後の学校に響く学生たちの声。冬へと加速する季節とは正反対に、青春は温度を上げ、17歳の心をかき乱す。全てが少しずつ変わっていく中、自分だけが取り残されたように感じるあきら。一方、近藤は本社とガーデンを忙しく行き来し、家では夜通し原稿用紙に向かっていた。あきらは近藤を思い、近藤はあきらを思う。二人の視線が交わった時、17歳と45歳がたどり着いた明日にあるものは…。
深まる秋、陸上部ではあきらと同じけがをしたにも関わらず復帰した他校の選手の話題で持ちきりになっていた。そんな日の帰り道、雨宿りをするはるかの前をあきらが通り過ぎる。話しかけようとするがタイミングが合わず、ついにはるかはあきらにある事を告げるため、思い切った行動に出る。一方、急にアパートにやって来たちひろと語り合った近藤は、己の中にある小説への思いの正体をつかみ始めていた。あきらと近藤。まだぬかるんだままの道へと一歩踏み出すのは…。