Butlers〜千年百年物語〜のあらすじ
真相に気付いたホームズたちがジェイに危機を知らせようとするも一足遅く、天奈のペンダントとブローチは輝に奪われてしまった。その間にもおぞましい渦を巻いた時空の歪みは、刻々と京常見町の空に拡がっていく。「目的は一緒だ……」と去り際に言った、輝の謎の言葉。その真意を測りかねながらも、ペンダントを取り返そうと輝を必死に追うジェイ。行きついた先には御国の姿があった。 御国は集まってきたジェイたちをあざ笑うように真相を明かし始める。「さあ、そろそろ出発の時間だ」強大な閃光が空を裂き、町が結界に覆われる――!
天奈を想うも、すれ違うジェイと羽早川の心。全てを知った上で天奈を救おうとしない羽早川に裏切りと絶望を覚えるジェイが羽早川に襲いかかる。怒りに任せて攻撃してくるジェイをいなしながら、羽早川は天奈の真意を汲めとジェイに語り出した――。一方、学園でジェイを探していたハルトたちは、叫び声が聞こえた温室に駆けつける。そこには輝と、傷つき倒れるホームズとワトソンの姿があった。そして、羽早川のために御国の動向を探ろうとしていた晃にも危機が迫っていた。
生徒会の仲間がバトラーの能力に目覚めていく中、呼応するかのように、空に時空の歪みが現れ始めていた。ジェイのブレスレッドに刻まれた暗号“2220”の謎を読み解いたハルトは、そこに示されていた事実を皆に告げる。ハルトが解読した手がかりをもとに、屋敷のある場所にたどり着くジェイたち。その頃ジェイと羽早川の繋がりを推理したホームズとワトソンは、直接、羽早川に問い質すためカフェ・ド・ヴェインに。2人の話を静かにかわしていた羽早川だが、聞き逃せない言葉に顔を曇らせる――。
蛍、蓮、そしてドラキュラの体に血族の印が現れ、特別な能力を持つ一族の末裔であることが判明した。すでに忘却の能力を発動していた蛍はその事実を素直に受け入れ、ドラキュラは半信半疑ながらもどこか納得しているようであった。しかし、蓮だけは偶然か誰かのイタズラだと言い切り、頑なにジェイの話を信じようとはしなかった。そんな中、蛍に続き、ハルト、ドラキュラもバトラーとしての能力に目覚める。「そんなことを信じるなんて小二年以下です」とドラキュラの自慢話を切り捨てる蓮だったが、自身も能力に目覚め、まさかのとんでもない状況に陥ることに...。