キリングバイツのあらすじ
荒れに荒れた「獣獄刹(デストロイヤル)」もついに決着の時を迎える。しかし優勝者決定の直後、現場からの中継映像が途絶える。そこには参加した獣人たちを撮影クルーともども始末し、獣獄刹を無効にしようとするある目論見があった。熾烈(しれつ)な試合を戦い抜いたヒトミたちにも、魔の手が迫る。 そして、「牙闘(キリングバイツ)」を代理戦争とした獣化手術を巡る政争も急展開を告げ、新たな時代が幕を開ける…。
「原種獣人(オリジンビースト)」として復活したラーテルと「穿山甲(パンゴリン)」の決戦は熾烈(しれつ)を極めていた。パンゴリンは規格外のパワーでラーテルを圧倒するが、その強大な敵に対して、ラーテルはむしろ生き生きと戦いを楽しんでいた。 戦いが過熱する中、パンゴリンの脳裏には、少年時代のいまいましいの記憶がよみがえっていた。いよいよ「獣獄刹(デストロイヤル)」の雌雄が決する!
ラーテルと「虎(ティガ)」の決戦に、三門財閥の最終兵器「穿山甲(パンゴリン)」が乱入。ラーテルを一撃で退けたパンゴリンの全身を攻防自在のうろこで覆われた体には、ティガの爪撃も通用しない。モニタールームで戦いを見届けていた「牙闘(キリングバイツ)」管理局長の祠堂は、ラーテルとなる前の、ヒトミと出会った時のことを思い出していた。
ついに「虎(ティガ)」VSラーテルの戦いの火ぶたが切って落とされた。ティガの必殺技「虎砲(こほう)」を受けてなお立ち上がるラーテルだったが、力の差は歴然としていた。圧倒的な力を見せるティガの前に、徐々に追い詰められていくラーテル。その様子を船内から見守っていた野本は、ラーテルを逃がすべきか葛藤していた。そしてついに、野本は決断を下す…。