ひそねとまそたんのあらすじ一覧
上層部の懸念は的中した。恋愛感情が、OTFとDパイの関係に重大な亀裂をいれてしまった。“吻合”によりまそたんに乗れなくなったひそねは、まだ自分の気持ちに気づけずにいた。ひそねの姿を見た名緒は、自分にできることを見つめなおす。ノーマに乗れなくなった絵瑠は、再び夢を追いかけ始める。小此木、そして棗、“マツリゴト”を目前に揺れ動く岐阜基地の面々。来たるべきその日に向け、人それぞれに新たな動きが始まっていた。
ついに任務の全容がDパイたちに通達された。陸・海・空、国家の総力をあげて行われる“マツリゴト”。それは74年ごとに目覚める超大型変態飛翔生体“ミタツ様”を、次の眠りにつく場所“臥所”へと導くという一大神事だった。超低速で移動するミタツ様を誘導するため、三日三晩空を飛び続けなければならないDパイとOTFたち。飯干からジョア売りの貞の正体が告げられると、来たるべき日に備え、ひそねたちの訓練は本格化し始める。
航空祭を控えて予行演習に余念のない岐阜基地。だが、ひそねの不慣れなフライトは編隊を乱して不安を与えていた。一連の会話の中で、3年前までのDパイ前任者だった森山の存在を耳にしてしまったひそねは、彼女のTACネーム“フォレスト”に反応するまそたんの様子を見て、あまりいい気分がしなかった。森山の情報を集めようとするがどうして隊を去ったのか、確実な答えは得られなかった。そして、大勢の来場客を集める航空祭の日が来た。
甘粕ひそねは、ウソがつけないあまり無意識に他人を傷つけてしまう女性。人間関係に悩み、任期制隊員として航空自衛隊に入隊し、岐阜基地に配属された。ある日『第8格納庫』に行くよう言われたひそねは、プールから出現したドラゴンにパクリと飲みこまれてしまう。なんと空自は古来から日本にすまう「変態飛翔生体」略称「OTF」を戦闘機に擬態させ、管理していたのだった。かくして「Dパイ(ドラゴンパイロット)」となった ひそねの運命は、大きく動き始めた!

























