実験品家族 -クリーチャーズ・ファミリー・デイズ-のあらすじ
スノーは当地で流行っている風邪にかかり床に伏してしまう。早く病気を治すべく、大家は医者の代わりに島の外まで薬を買いに行くことになる。家に残るタニスたちはじっと見ているだけ状態に耐えられず、大家にそう告げると漢方薬を探しに家を出る。ただひとり居残ったスイシは静かにパソコンを開き、インターネットを利用すれば、「新しい方法」が見つかりスノーを助けることができるかもしれないと考える。しかしネットの複雑さとネットユーザーの心が読み取れないことから、スイシは焦りを覚える。すっかり落ち込んでしまったその時、スノーがよく自分を気にかけてくれていたことを思い出したスイシは、再度ネットに挑戦し、そして一人のユーザーと知り合う。スイシが待ち合わせ場所のコーヒーショップに訪れた時、彼女の目の前に現れたのは思いもよらぬ人物であった。間もなくしてスノーは目覚め、一人誰もいないリビングにたたずむ。疑いの気持ちを止められない彼は、まるで必死に心の中の何かを抑え込んでいるようであった・・・。
完全モンスター形態事件後、タニスは薬の使用を一時期止めることにする。そしていつも自分たちに関心を寄せてくれる大家をよく観察してみたいと考える。大家は信頼に値する人間なのかどうかを見極めるために。タニスたちの信頼をさらに得るため、大家はタニス、スノー、アイスリを連れて、外出する。一つは家具の購入のため、二つは島の案内をするために。しかし大家が販売者のもとへ到着したとき、すでに家具は売り切れていた。自分を責めて落ち込む大家のため、タニスたちは大家をゴミ捨て場に連れていく。彼らは以前まで、このゴミ捨て場で拾ったガラクタを持ち帰り、修理して使っていたのだった。タニスの気遣いに感銘を受けた大家は皆に混じり、家具を持ち帰り修理を手伝った。お互いの関係はこうして深まっていくのであった。