ドキュメントJの放送内容一覧
兵庫・尼崎市の高齢者介護施設「三和之家」に密着。中国・北京の障害福祉課で働いていた田山華栄さんが夫婦で営む同施設。華栄さんは1992年に来日後、日中障害者交流の仕事に取り組む中で、中国残留孤児が日本の介護施設になじめないケースを知り、彼らが通いやすい施設を開いた。同施設に通う人々とそれを支える人々に迫る。
福岡・北九州市の「有楽映画劇場」に迫る。1954年に開業した同劇場は以前、通常の映画を上映していたが、70年代に成人映画館に転身。近年は映画やドラマのロケ地としても重宝され、倉庫に残る貴重な資料を展示したことで話題を呼んだ。だが、観客は年々減少し2020年6月に閉館。劇場で働いた人々や訪れていた客が思いを明かす。
2019年10月の台風19号の災害から１年が経過した長野・長沼地区に迫る。千曲川の堤防が決壊した同地区では、復旧工事が進む一方、住宅の再建などが思うように進んでいなかった。その中でも住民たちは理容店を再開し、コロナ禍の中でも「秋祭り」の実施を提案するなど、再建に奮闘してきた。その姿に１年間密着した映像を公開する。
2019年10月の台風19号で決壊した長野・千曲川の堤防「桜づつみ」の再建に迫る。堤防のあった長野市長沼地区で新たな堤防を造る工事が始まるも、復旧の方針を巡って住民と国の間には溝が生まれていた。なぜ堤防は決壊したのか、地域の特性を鑑みた治水対策はどうあるべきなのか、多様な視点から検証する。
現役の中学校教諭が立ち上げた「岡山自主夜間中学校」を紹介する。義務教育を受けられなかった高齢者、不登校のまま学校を卒業した若者が通う同校。岡山市で毎月2回開かれ、100人を超える生徒がボランティアの講師から学んでいる。これに伴い、岡山初の自主夜間中学の取り組みから、学び直しの場の必要性が浮き彫りになる。
三重・菰野町の御在所岳中腹にある山小屋の管理人・佐々木正一さん、春江さん夫婦に密着する。築70年になる山小屋は、盛況時に宿泊客が1万人いたが、今では年間300人程度。山小屋の夕食は春江さんの作るカレーと決まっており、オリジナルの味付けが加わる定番メニューが味わえる。だが、その日々に大きな変化が起きる。
岩手・大船渡市で魚の品質保持の技術を研究する八木健一郎さんに迫る。世界三大漁場にも数えられる三陸の海で水揚げされる海の幸は、これまで安値で取引きされてきた。その理由は大量に獲れるにもかかわらず、品質保持の技術が発達していないことにあった。そんな中、他にはないアイデアで世界に挑戦する八木さんに迫る。
400年以上の歴史を誇る鹿児島・薩摩川内市の「川内大綱引」を紹介する。商売繁盛、五穀豊穣を祈念し、長さ365m、重さ7tの大綱を引き合う同祭り。その取りまとめを担う「三役」は祭りの花形で、中でも一生に一度しか務めることのできない「一番太鼓」は薩摩川内の男性の憧れ。男性たちが一夜の戦いに懸ける真剣な姿に迫る。
1959年9月、東海地方を中心に直撃した伊勢湾台風に迫る。甚大な被害の中、名古屋市南部では港の貯木場から流れ出した材木が多くの人々の命を奪った。その様子を写したカラー写真が2019年の取材の過程で発見された。筑波大学の人工知能科学センターはそのカラー写真をAIに学習させることで、当時のモノクロ映像のカラー化に挑戦する。
被爆者の話を聞くとともに、平和の本質について考える。爆心地の近くで胎内被ばくしたことが原因で、重い知的障害・原爆小頭症を患う中井新一さん。中井さんは言葉を交わすことは難しく、簡単な会話しかできないことから偏見と差別を受けてきた。その差別と偏見に苦しむ被ばく者と家族を支援する活動を行う胎内被ばく者・寺尾文尚さんにも迫る。
プロカメラマン・浅田政志さんに迫る。彼が現在夢中になっている仕事は、全国から届く「コスプレ家族写真を撮って欲しい」という依頼に応えること。浅田さんは依頼者の家族と向き合い、撮影場所を決め、コスプレ衣装を考えて撮影に臨む。「非日常の記念写真」として、家族の形を残す浅田さんの仕事に密着する。
“葱師”清水寅さんに密着する。糖度22.5度を記録するネギを作る彼は「減っていく農業人口に歯止めをかけたい、そのためには農業をもっと知ってもらいたい」と考える。そこで、2019年に山形・天童市の寺津小学校６年生と農業部を作り、児童たちと農業に取り組む活動を始めた。児童たちの自主性に任せた清水さんの活動に迫る。
深刻な海洋汚染をもたらしているプラスチックごみの問題に迫る。世界がプラスチックを“使わない”“作らない”社会を目指す中、エコ先進国・ドイツで行われている量り売り生活と小さな町の小学校を紹介。また、福岡では問題解決の鍵を探るため、土居上野・土居祥平が、３日間の“脱プラ生活”に挑戦する。
山陰放送報道部の谷田人司さんを紹介。かつて地元では名物記者として知られ、記者時代は精力的に多くの取材を担当していた谷田さん。だが、筋萎縮性側索硬化症（ALS）を発症しとことで、声を失い、体の自由がきかなくなった。残された時間をどう過ごすのか、谷田さんは絶望して死を望む患者に「生きる意味」を訴える。
「ふたりだけの部屋」と題して、児童養護施設で育った姉妹に迫る。小学校に入る前に姉妹二人だけでアパートの部屋で過ごした芽生愛（めいあ）と里生菜（りいな）。母親の再婚相手から虐待を受け、電気も水道も止められ、食べるものすらなかった過去と葛藤する二人が、過去と向き合い、生きようと歩き始めた一年半に密着する。
難聴ながら医師として働く今川竜二さんを紹介。今川さんの聴覚は、飛行機のエンジン音が、ようやく音として感じるレベルだという。大学卒業後に勤務した東京の大学病院では、障害を理由に救急や外来の仕事は担当させてもらえずにいた。だが現在、三重の市立病院に迎えられ、内科の医師として歩き出した。その日々に密着する。
自然派ワインの醸造家・大岡弘武を紹介する。大岡は20代でフランスに渡り、自然派ワインの修行を積んだ。カリスマと呼ばれるまでになった大岡は４年前に帰国し、岡山で自然派農法を始める。畑の雑草は刈らず、作物の天敵・虫や鳥がはびこる畑は“カオス”な状態。だが、大岡は自然派ワインの先に見据える農業の未来を明かす。
舞踊家・演出振付家の金森穣に迫る。新潟市民芸術文化会館「りゅーとぴあ」専属舞踊団Noism（ノイズム）を率いる金森は、「世界トップの振付家」と評されている。その一方で、税金の無駄遣いの張本人という声もある。金森は何を目指して新潟の劇場で踊るのか、地方都市における文化芸術のあるべき姿を問う。
長崎・川棚町川原地区のダム予定地に迫る。2019年、石木ダム建設に反対する地元住民13世帯の家や田畑が強制収用された。事業が計画されたのは半世紀前だが、水没予定地に暮らす住民は、先祖代々の土地を手放せないと立ち退きを拒み続けている。事業を推進する長崎への抗議活動が日常を占める人々の生活を紹介。
島根・出雲に住む山田温子さん一家を紹介。山田家には子供が４人おり、第２子の結子ちゃんは「ミトコンドリア病リー脳症」という指定難病のため、話すことも歩くこともできない。この病気は遺伝性のため出産にはリスクがあったが、温子さんは４番目の子供を妊娠。出生前診断を受けず、出産を選んだ山田さん夫婦の思いに迫る。
