「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編のあらすじ一覧
【最終回】炭治郎たちが機能回復訓練に勤しむその裏で、鬼の絶対的支配者・鬼舞辻無惨により、十二鬼月の下弦が集められ、鬼側も新たに動き出そうとしていた。訓練も終盤を迎え、カナヲとの訓練も互角の勝負ができるようにまで成長した炭治郎の元に、鎹鴉より新たな任務が伝えられるのだった。

蝶屋敷で機能回復訓練中の炭治郎は、全集中の呼吸を一日中続けられるように修行に励む。最初は全く敵わなかった同期の剣士・カナヲとの訓練も少しずつ効果を上げるようになる。毎日修行を休まぬ炭治郎を見て、善逸と伊之助も訓練に復帰する。

傷付いた炭治郎と善逸、伊之助は蟲柱・胡蝶しのぶの屋敷で治療を受けることになった。2週間後、炭治郎と伊之助は機能回復訓練を始める。だが、その訓練は過酷であり、炭治郎たちの心はへし折られてしまう。その厳しさも知らず、遅れて訓練に参加した善逸は、女の子を前にしてひときわやる気を見せる。

鬼殺隊の当主・産屋敷が、ついに炭治郎の前に現れた。彼は、炭治郎と禰豆子の入隊を容認するという。だが、柱たちはその判断をすぐには飲み込めなかった。風柱の不死川実弥は自らの腕を傷付け、禰豆子の前に血をさらして、鬼の本性を引き出そうとする。

戦いを終えた炭治郎は、禰豆子と共に鬼殺隊本部へ連行される。そこでは鬼殺隊の当主・産屋敷と最強の剣士・柱たちによる「柱合会議」が行われることになっていた。鬼を庇うという鬼殺隊にあるまじき隊律違反をした炭治郎を、柱たちは糾弾する。そして風柱・不死川実弥は、禰豆子に刀を向ける。

倒れながらも禰豆子をかばおうとする炭治郎を見て、累の中で過去の記憶がよみがえる。かつて病弱だった彼は、鬼舞辻無惨に出会い、血を分けてもらうことで鬼になった。だが、鬼になった自分を、父と母は殺そうとする。その時から彼はどうしても手に入らない絆を求め、家族を探し続けてきた。

累より放たれた血鬼術により死を覚悟した炭治郎。走馬燈の中で亡き父が舞っていた神楽を思い出し、水の呼吸とは異なる新たな技を放つ。“ヒノカミ神楽・円舞”――、相打ち覚悟で繰り出したその技で、ついに累の“頸(くび)”を斬り落とす。満身創痍(そうい)の中、傷付き倒れる禰豆子の元に向かおうとする炭治郎の前にある人物が現れる。

鬼殺隊最強の剣士である柱が那田蜘蛛山に到着した。父鬼を一太刀で切り伏せる水柱・冨岡義勇。その太刀筋を見た伊之助は己との格の違いに興奮し、戦いを申し込む。一方、全身に毒が回り、ひん死に陥っていた善逸の前にも、蟲柱・胡蝶しのぶが現れる。

那田蜘蛛山の父鬼と相対する炭治郎と伊之助。応戦する炭治郎だったが、父鬼の怪力に吹き飛ばされてしまう。川の近くに落下した炭治郎は、姉鬼を痛めつける鬼の少年・累と出会う。恐怖と憎悪で結ばれた関係を“家族の絆”と呼ぶ累に、炭治郎は激怒する。累と炭治郎の戦いが始まる。

ここには鬼舞辻無惨直属の配下・十二鬼月がいる。那田蜘蛛山の母鬼を倒した炭治郎は、妹の禰豆子を人間に戻す手掛かりになる鬼が、この森にいることを知る。傷だらけの伊之助とともに、二人はさらに森の奥へ。一方、一人寂しく森を進む善逸の前に、人面蜘蛛が現れる。

クモの糸に捕らわれた鬼殺隊員と戦う炭治郎と伊之助。糸を斬り、クモの巣を破り、二人は山の奥へ。森を進むにつれ、クモの糸がだんだん太くなり、操られている者たちも人間には不可能な動きをし始める。操られた隊士たちを、傷付けずに動きを止める方法も困難になる中、炭治郎がある行動を起こす。

次なる目的地は北北東。炭治郎と禰豆子は、善逸や伊之助とともに那田蜘蛛山へ向かう。その山は蜘蛛の巣が張りめぐらされ、無数のクモがうごめく山だった。おびえる善逸を残し、山に入った炭治郎と伊之助は、クモの糸に絡み取られた鬼殺隊員に遭遇する。

死闘の末、響凱との戦いに勝った炭治郎。屋敷の外へ出ると、先に脱出していた善逸と出会う。だが、禰豆子の入った木箱を抱えボロボロになった善逸、そして二刃の日輪刀を抜いた猪頭を被った男が立ちはだかる異様な状況を目の前にする。

屋敷の主・響凱がつつみを打つたびに部屋が回転し、炭治郎は苦戦を強いられる。前の戦いで骨折している炭治郎は、弱気になる自身を鼓舞して、必死に立ち向かう。響凱が使う血鬼術による攻撃に炭治郎は圧倒される。

つつみを打つたびに、部屋が回転する不思議な屋敷の中で、炭治郎は善逸と離れ離れになってしまう。炭治郎と別れてしまった善逸は正一を連れ、恐怖に絶望していた。その頃、炭治郎は、屋敷の主であるつつみを打つ鬼と、イノシシの頭をかぶった奇妙な姿の男に出会う。

鎹鴉から告げられた次なる鬼退治の地は南南東。その途上で炭治郎は、最終選別で生き残った同期の剣士・我妻善逸と出会う。炭治郎は、善逸の消極的な態度に手を焼きつつも、山の奥地へ向かうと、屋敷の前で兄を連れ去られた二人の子どもたちに出会う。そこで、善逸はどこからか鳴り響くつつみの音を聴く。

炭治郎の苦境は続く。矢琶羽が最期に繰り出した血鬼術“紅潔の矢”を、炭治郎は水の呼吸の型を駆使し、なんとかしのいでいた。一方で、禰豆子と朱紗丸の戦いは続いており、状況を危惧した珠世は、自身の血鬼術を使う。

炭治郎を助けた者は、珠世と愈史郎という鬼だった。珠世は炭治郎たちを、“目隠し”の術を施した屋敷へといざなう。そこで炭治郎は、珠世との会話から、鬼を人に戻す方法についての活路を見出す。その時、炭治郎を追う2人の鬼が、屋敷の場所を突き止め、もう烈な攻撃を繰り出す。

次なる任務の舞台は東京・浅草の町。大正の華やかな都会の街並みに、戸惑う炭治郎だったが、そこで鬼の匂いをかぎつける。匂いを追った先で出逢ったのは、鬼舞辻無惨だった。鬼舞辻を斬ろうとする炭治郎。だが、鬼舞辻は行きかう人間を鬼に変え、町を混乱に陥れる。必死に事態を収拾しようとする炭治郎の前に、 とある人物が姿を現す。

3人に分裂した鬼が、炭治郎を追い詰める。そのとき禰豆子が鬼に襲い掛かった。鬼になってしまった妹は、守らなければいけないほど弱い存在ではない。意を決した炭治郎は、分裂した鬼の一人を追い、地面に広がる沼へ飛び込む。



























