ラディアンのあらすじ
ヤガが残した手紙から、セトが新たな旅立ちを決意したその時、アルテミス学院に大量のネメシスの卵が降ってくる。魔法使いたちが迎撃するが、撃ち漏らした卵が孤島へと落ちてしまう。そこは、今まさにメリがお使いで出向いている場所だった。セトはメリを救うために急行し、卵からかえったネメシスと戦う。あまりの強さに、追い詰められたセトは再び力を暴走させてしまう…。制御できない己の力に恐怖するセトは、ある決断を下す。
ランブル・タウンでの不正が公にされたことによって異端審問所の信用が失われつつある今、ドラグノフ隊に物資の支援をしてくれる街はなかった。新人兵士は、悪事を働いたコンラッド隊だけでなく、人々を救うために戦った自分たちまでもが不遇な扱いを受ける理不尽を嘆く。ドラグノフは、正しいと信じた行いであっても、いい結果が伴うとは限らないと諭す。一方、アルテミス学院ではランブル・タウンの一件で流通が止まってしまい…。
アルテミス学院に帰還したセトらは、異端審問官の不正を暴いたヒーローとして熱烈な歓迎を受ける。しかしセトは、ハーメリーヌのことや自身の暴走を思うと、とても素直には喜べずにいた。マジェスティがセトたちをたたえるパーティーを開くも、その悲しみは晴れない。一人ふさぎ込むセトの元に、アルマが会いに来る。セトを心配するメリが連絡を取っていたのだ。アルマはセトに、ランブル・タウンのタジからの手紙を読み始める。
“野獣”トルク将軍の凶刃によって倒れるハーメリーヌ。激高したセトが戦いを挑むも、異端審問官フォン・ツェペシュに返り討ちにされてしまう。意識を失うセト。しかしその時、セトに秘められていた大きな力が暴走を始める。ツェペシュを一蹴し、意識がないままトルクへと襲いかかる。さらに“山頭”サントーリ大佐も加勢し、激しい戦いが繰り広げられる。街からの脱出を図るメリたちの前に、マジェスティからの迎えがあり…。
ついにハーメリーヌと相対したセト。ハーメリーヌは「街の住人に救う価値はない」とセトを激しく攻撃する。みんなを守るために魔法を使うセトだったが、自身の過去を顧みて、やがて同じ境遇のハーメリーヌに共感してしまう。魔法使いへの迫害や差別は、確かにあった。しかし、決してみずから暴力を振るうバケモノには、なってはならないともアルマに教わった。セトがハーメリーヌにある申し出をした時、異端審問官の軍艦が急襲する!