ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士のあらすじ
「エンリル! てめえの出番は終わりだ。この世界は俺たちの手で作る! 」長きにわたる死闘はついに最終局面を迎える。手を携えて突撃するモンモランシとジャンヌ。だがその先になにがあるというのか。神々の去った世界を、ジャンヌが去る未来を、モンモランシはいかにして生きていくというのだろう。アスタロトですら見通すことのできない“その先”―血戦の果てにモンモランシが掴んだものとは?
ジャンヌは火刑に処される―やがてくる未来を知ったモンモランシは心を閉ざし、エンリルの支配に屈してしまう。救国の乙女ジャンヌにも活動限界時間が迫り、すでに人類に打つ手なし…! 「モンモランシはすでに死んだ。」エンリルを葬り去る決断を下したユリス・ノワールに瀕死のジャンヌが叫ぶ。「モンモランシはまだここにいる。わたしにはわかる! 」
天空に開いたバビロンの穴。そこからあふれ出したのは異形の神々だった。モンモランシの肉体を依り代に完全降臨を果たした神々の王エンリルが吠える。「さあ、再びあの素晴らしき楽園を始めよう。その前に―人間共を掃除せねばならんな! 」妖精の女王アスタロトと賢者の石の秘密、そして封印された歴史の真実がつまびらかになる。