ゾンビランドサガのあらすじ一覧
【最終回】さくらの記憶が戻らない。まったく「持っとらん」「持っとらん」とうらめしかやつだ。だが、ここで諦める巽幸太郎ではない。自分を信じろ。俺は必ずアルピノのステージに「フランシュシュ」を立たせる。そこからがプロジェクトの本当の始まり。「ゾンビィランドサガ・プロジェクト」の始まりなのだ。――巽幸太郎の日記より
突然ですが、少子高齢化社会です。これからはサガのご老人たちにも「フランシュシュ」のファンになってもらわなければならない。おじいちゃん、おばあちゃんが会いに来るアイドル。すばらしいと思いませんか。イベントでのあいさつも、分かりやすくするか…。「『フランシュシュ』はいつでもアクセル全開! 老若男女に向けたアイドル活動を行ってまいります!」。いや、もっと端的に、「ゾンビィのとこ、こないか?」――巽幸太郎の日記より
くさいふたを開けてみれば、「サガロック」でのステージは成功に終わった。止まない雨はない。よみがえらないゾンビィもいない。「フランシュシュ」の名もだんだんと知られてきた。ただし、有名になれば、当然ヘンな輩に目を付けられる可能性も大きくなる。まさかあの男がきっかけで、やーらしかゾンビィたちが重大な事実を知ることになるとは。ゾンビィたちよ、何があろうと、明日に歌え!――巽幸太郎の日記より
野外音楽イベント「サガロック」への出演が決まった。だが相変わらず純子のやつがうじうじナメクジみたいになっている。サングラスが曇るの、あいつのせいじゃないだろうな。メンバーたちは不安そうだわ、愛にかかるプレッシャーは強くなるわ…。「サガロック」当日の天気予報は雷雨か。文字通り雲行きが怪しくなってきた。とりあえず、潤いが欲しいので今日は寝る。――巽幸太郎の日記より
「フランシュシュ」にもファンがついてきた。これもひとえにプロデューサー巽幸太郎の手腕。ここらでひとつファンとの交流を持たせ、その心をガッチリつかませよう。普段はデジタルを駆使しても、アナログなつながりの強さを忘れてはならない。実際にファンを目の前にすれば、ゾンビィどものなかよしチームワークも強まるはず。完璧。シャワーを浴びる。――巽幸太郎の日記より
あいつらは俺の想像を簡単に超えてくる。製薬会社とのタイアップのチャンスを見事に潰してくれた。だが、そこはこのプロデューサー巽幸太郎、今回は誰もが知っている超有名企業のCM出演権を手に入れてきました。「フランシュシュ」は佐賀一帯にその名声を轟かせるだろう。泥にまみれた不死鳥は、大空へと羽ばたく。――巽幸太郎の日記より
グループ名は俺に何の断りもなく「フランシュシュ」になったらしい。リーダーもいつの間にかサキに決まっていた。改めて俺がプロデューサーだと分からせた方がよさそうだ。とは言え、自主的に行動するようになったのは悪いことではない。ここはちょっぴりやる気を出したおしゃべりゾンビィたちに、がっつり稼いでもらうとしよう。というわけで、温泉へ営業に行かせます。メイクが取れてゾンビィバレでもしたら、一巻の終わりだな。――巽幸太郎の日記より
佐賀城でのイベントも想定通りに盛り上がった。さくらとサキの爆発力もなかなかだったが、盛り上げに徹したゆうぎりとリリィもさすがに肝が据わっている。たえはあれでいい。が、どうも全体的にアイドルっぽさが足りないので、強引にアイドルっぽい感じのやつをやらせるとしよう。経験者の愛と純子が引っ張れば、全く問題ないはずだ。ワンフォーゾンビィ! オールフォーゾンビィ!――巽幸太郎の日記より
ただのゾンビィだったメンバー全員が自我に目覚め、さくらも安心したようだ。ようやくここからアイドルグループとしての活動を始められる。まずは、あいつらにゾンビィバレをした時の恐怖を叩きこまなければ。グループ名も「デス娘(仮)」だと方向性が偏りそうなので、今変えてしまおう。思い付かないので、今度にしよう。あとは、アイドルグループにふさわしい初舞台の用意だ。何か良いイベントはないものか。――巽幸太郎の日記より