はね駒

離縁に気付きショックを受けたみつ（小野ゆかり）が亡くなってしまう。野辺送りが終わり精進落としの夜、りん（斉藤由貴）は越後屋の勘兵衛（花沢徳衛）から「みつの分まで親孝行を」と頼まれる。さらに、以前自分が縁談を断った新之助（益岡徹）からは、嘉助（柳沢慎吾）とりんのどちらかが橘家に戻るのかと尋ねられる。

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みつ（小野ゆかり）の荷物が、突然吉川家から運ばれてくる。何の断りもない一方的なやり方に、りん（斉藤由貴）とやえ（樹木希林）は憤慨。弘次郎（小林稔侍）は吉川家を訪ね、しゅうとめ・たか（草村礼子）と話をするが、たかは意外な離縁の理由を語り出す。そんな中、みつは家族が納屋に隠していた自分の荷物を見てしまう。

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体調が回復し始めたみつ（小野ゆかり）は、「うちに帰ったら赤ん坊に聞かせてやりたい」と、りん（斉藤由貴）から英語の歌を習い始める。そんな中、みつを見舞いに夫・勘太郎（佐藤Ｂ作）が橘家を訪問。みつの大切にしていた人形を持参した勘太郎は、みつに「やや子の代わりだ」と告げるが、思わぬ事態が待ち受けていた。

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みつ（小野ゆかり）は離れ離れになっていた赤ん坊と会えたことで、ようやく体調が回復し始める。そんな中、やえ（樹木希林）は近所の新之助（益岡徹）から、みつが肺病だといううわさが流れていると耳にし驚く。一方、橘家を訪れた源造（渡辺謙）と彌七（ガッツ石松）は、仙台の店をたたみ東京で商売を始めることを告げる。

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みつ（小野ゆかり）は自分と離れ離れになった赤ん坊の泣き声が幻聴で聞こえ、会えない辛さからますます弱っていく。みつを案じたりん（斉藤由貴）は、みつに赤ん坊を抱かせてやりたいと訴えるが、しゅうとめのたか（草村礼子）に断られてしまう。りんは源造（渡辺謙）に相談し、二人で何とかしようと作戦を練り始める。

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実家に帰ってきたみつ（小野ゆかり）だったが、病状はなかなか回復しない。徳右衛門（山内明）は川でフナを釣り、源造（渡辺謙）は牛乳を手配するなど、何とかみつに滋養のつくものを食べさせようと皆が必死だった。そんな中、弘次郎（小林稔侍）は嫌いな人間にも頭を下げてまで商品を売り、みつのための金を手に入れていた。

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みつ（小野ゆかり）は難産の末寝込んでしまい、一人橘家へ帰されて来た。見かねた源造（渡辺謙）は、福島から連れてきた名医にみつの診察を依頼。その結果、みつは難産による疲れから倒れたのではなく、脚気を患っていたことが判明する。りん（斉藤由貴）は、そこまでみつを追い込んだ“結婚”に疑問を抱き、源造と話し込む。

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みつ（小野ゆかり）は出産を間近に控えていながら、しゅうとめのたか（草村礼子）に気兼ねしてしまい、無理を押して吉川家の農作業を手伝っていた。だが、みつはとうとう畑の中で産気づいてしまう。知らせを受けたりん（斉藤由貴）とやえ（樹木希林）は出産の準備をして吉川家を訪ねるが、みつは納屋で寝かされていた。

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りん（斉藤由貴）はお産を控えたみつ（小野ゆかり）の様子を見に行くが、みつは身重の状態で農作業に勤しんでいた。みつはかなり体調が悪そうだったが、しゅうとめのたか（草村礼子）に里帰りを言い出せずにいた。りんはやえ（樹木希林）に相談するが、やえの立場ではみつを実家に帰すよう頼むことはできないと告げられる。

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夏、りん（斉藤由貴）はみつ（小野ゆかり）の初産に立ち会うため、福島・相馬の実家に里帰りする。家族はそわそわする毎日を送っていたが、りんも源造（渡辺謙）が実家にあいさつに来るのを待っており、落ち着かなかった。ある日、なかなか実家に帰ってこないみつを心配したりんは、みつが嫁いだ吉川家を訪れる。

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被災地から東北女学校に戻ってきたりん（斉藤由貴）たちは、1学期を終え夏休みに入る。そんな中、ぎん（白川由美）が結婚を機に女学校を退職。幸せそうなぎんの姿を、りんは少しうらやましく思いつつ見送る。一方、店の商品をすべて救援物資として供出した彌七（ガッツ石松）と源造（渡辺謙）は、金策にかけまわっていた。

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りん（斉藤由貴）と源造（渡辺謙）は、救護所で被災者のために懸命に働き続けていた。悲惨な状況を目の当たりにする中で、「もし今源造が倒れたら」と考えたりんは、自分の気持ちに気付き、源造のことが頭から離れなくなる。一方、必死の捜索もむなしく、鶴次（矢崎滋）の家族は誰一人見つからないままだった。

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大津波で被災した人々のために奮闘するりん（斉藤由貴）と源造（渡辺謙）は、救護所にやってきた鶴次（矢崎滋）と再会。鶴次は、初めて生まれた男の子の初節句で故郷・志津川を訪れており、そこで被災したのだった。家族と離れ離れになってしまった鶴次は、一人海岸をさまよいながら家族の行方を探し続ける。

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りん（斉藤由貴）ら東北女学校の救援隊は、大津波の被害を受けた海岸地帯の惨状にぼう然と立ち尽くす。高台の小学校に作られた臨時の救護所へ向かうと、すでに多数の被災者が避難していた。そこでりんは、献身的に働く源造（渡辺謙）を見つける。だが、二人は再会を喜ぶ暇もないまま、けが人の手当に追われていく。

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明治29年（1896）6月15日、三陸沖に未曾有の大津波が押し寄せ、各地に甚大な被害をもたらす。りん（斉藤由貴）の働く東北女学校も救護隊を作り、現地に赴き救援活動を行うことになる。彌七（ガッツ石松）と源造（渡辺謙）も魚の買い付けで志津川へ行っており、りんときわ（永島暎子）は二人の安否を心配する。

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明治29（1896）年6月。りん（斉藤由貴）が教師に慣れ始めた頃、ぎん（白川由美）が結婚を機に退職することに。そんな中、鶴次（矢崎滋）一家が学校を訪ねてくる。鶴次は漁師の父親に息子を見せるため、故郷の志津川へ行くという。同じ頃、彌七（ガッツ石松）と源造（渡辺謙）も魚の買い付けで志津川へ向かっていた。

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3月半ば、東北女学校の卒業式を終えたりん（斉藤由貴）は、みつ（小野ゆかり）の婚礼を祝うため福島・相馬に帰省。みつの祝言を前に、最後の家族だんらんを楽しんでいた。その夜、みつの嫁ぎ先のしゅうとめ・たか（草村礼子）が、突然橘家を訪ねてくる。たかは「一番大事なことを忘れていた」とあることを口にする。

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臨時の軍属として日清戦争に帯同していた彌七（ガッツ石松）が、突然戦地から帰って来る。りん（斉藤由貴）や源造（渡辺謙）、きわ（永島暎子）は彌七の帰還を心から喜ぶが、彌七は戦争で大きなけがを負っていたのだった。気落ちした彌七を懸命に励ますきわの姿を見た源造は、りんの手を引いてある場所へ連れて行く。

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りん（斉藤由貴）は友人から「どんな結婚をしたいか」と尋ねられるが、何も考えておらず答えられない。一方、みつ（小野ゆかり）の祝言が決まった橘家に、越後屋のうめ（大方斐紗子）がお祝いを持ってやってくる。うめは「女が学問を続けるのは良くない」と話し出し、弘次郎（小林稔侍）とやえ（樹木希林）は不安を抱く。

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しづ（高橋ひとみ）が病気で危篤状態となり、くに（菅原亜希代）に連れられ仙台へ帰ってくる。知らせを聞いたりん（斉藤由貴）は病床に駆けつけるが、しづは滝村の死からほとんど何も食べておらず、意識がない状態だった。しづの深い愛を知ったりんは、彼女の傍らで看病することに。すると深夜、ついにしづが目を覚ます。

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