同居人はひざ、時々、頭のうえ。のあらすじ一覧
嵐のせいで徳島からの帰りが遅くなってしまった素晴は、大翔にハルの様子を見に行ってもらうよう頼む。一方、ハルもなかなか帰ってこない素晴が心配で落ち着かない。そこに大翔がやって来ると、素晴を捜しに外に飛び出してしまった!! それを聞いた素晴は、居ても立ってもいられず、暴風雨のなか走り出す! なな、優伍、河瀬も加わり皆で捜し回るが、全然見つからない…。素晴とハルは無事に再会できるのだろうか――。
河瀬に連載の新シリーズ突入を提案されたものの、全くネタが思い浮かばない素晴。すると、気分転換に外出してはどうかと勧められ、旅行に行くことを決める。旅行先を考えていると、ふと母・佐保の花壇が目に入る。それは素晴のために、佐保が旅行先で植物の苗や種を買い、育ててきた花壇であった。ガーデンプレートには訪れた地名が書かれていたが、「徳島」と書かれたプレートにだけ何も植えられていなかった…。素晴は徳島へ旅立つことを決める。
締め切り明けでお昼過ぎまで寝ている素晴。大翔からメールが来ていて、妹の鳴海と友人の春ちゃんがハルに会いに来るという。急な出来事に驚いていると、瞬く間に2人がやって来た。手土産に春来軒のご飯をもらい、喜びのあまりお腹を鳴らす素晴。ハルにも分けてあげたいところだが、人間のご飯は猫の体に悪いという。すると以前、春がハル用に手作りご飯をあげていたと言うので、3人はハルのためにご飯を作ることになった。
朏家で打ち合わせ中の素晴と河瀬。いよいよ素晴の単行本が発売されるため、そのカバーデザインを選んでいると、素晴は河瀬からサイン会の話を持ち掛けられる。書店からの強い要望でぜひ開催してほしいと言われるが、人付き合いが苦手な素晴にとってサイン会などもってのほか。きっぱりと断る素晴。すると突然、玄関チャイムが鳴り響き、ぞろぞろと子供たちがやってきた! 素晴は唐突過ぎる出来事に呆然とする──。
少しずつ距離が縮まってきた素晴とハル。先日病院で太り気味と診断されてしまったハルのため、今日はダイエットの相談に、ななが家にやって来た。ペットボトルを使ったエサのあげ方や適切な量など、初めて聞く話に熱心になる素晴。ハルもいつもと違うエサの食べ方に楽しそうな様子。しばらくしてななは帰宅したが、何と自宅の鍵を朏家に忘れて行ってしまった。素晴とハルは、鍵を届けに急いでななの元へ──。
素晴と担当編集・河瀬は朏家で打ち合わせをすることになった。猫好きの河瀬はハルに初めて出会い、追い掛け回したりと興奮が収まらない。一方、ハルはこの頃、何もない方をジッと見つめたり、急にジャンプしたりと意味不明な行動ばかり…。おまけに、長い間立ち入っていなかった素晴の両親の部屋を荒らし、ホコリまみれになる始末…。ウンザリする素晴であったが、その部屋の中から“アルバム”を見つける。
同居を始めた素晴と猫。猫のエサが切れていたことに気付きペットショップへと向かうが、普段触れ合わない動物たちに囲まれ動揺する素晴。すると、ショップ店員の「なな」に声を掛けられ、猫の名前を聞かれ、まだ名付けていなかったことに気付く。一緒に暮らしている“家族”なんだから名前をつけてとななに言われ、ひとまず考えてはみるものの、なかなか決まらない。そんな時、自室で「月と太陽」という思い出の本を見つける―。
小説家・朏素晴(みかづきすばる)は、本しか興味がなく、自分の創作を邪魔する他人が苦手。ひょんなことから猫を拾い、一緒に暮らし始める。猫の予測不能な行動を見ているうちに、小説のネタがどんどん浮かんでくる素晴。「お前は人間みたいに邪魔してこないし、想像をかきたてられるし、最高だよ」と思いきや、エサをばらまいたり、部屋の戸を引っかいたり、やっぱり厄介者!? しかし、それら全てに猫の“想い”があった―。