イナズマイレブン オリオンの刻印のあらすじ一覧
フランス代表の一件を追求すべく、兄・ベルナルドの元へ向かうフロイ。そんなフロイを一人で行かせるわけにはいかないと、一星も同行することに。その道中、フロイはベルナルドとの思い出を語るのであった。サッカーだけでなく、何でも上手くやってのける完璧な兄を、フロイは心から尊敬していた。そんな憧れの兄に追いつきたい一心で、ひたすらボールを蹴り続けていたのだった。父親の手伝いで忙しくしていたベルナルドであったが、その合間でも練習にくじけそうになっていたフロイを励ましてくれる姿に、尊敬の念はさらに強まっていったのだと言う。そんなベルナルドが、どうして今のように変わってしまったのかという一星の問いに、フロイは顔を曇らせる。ベルナルドを変えたのは、ある人物の死がきっかけであった…。
オリオン財団の真実を知った明日人は、「俺たちのサッカーでオリオンの選手たちの目を覚ましたい!」とイナズマジャパンに訴えかける。明日人の思いに共感した一同は、その目的に向け一致団結するのだった。そんな中、イナズマジャパンの元に新たな追加メンバーが現れる! その人物の登場に、灰崎はどこかうれしそうな様子で…。新メンバーも加わったところで、オリオンの息がかかっていないチームと言われているフランス代表との試合に、胸を躍らせる明日人たち。ところが試合直前、まさかの自体がフランス代表を襲っていたことが判明! オリオン財団の関与を感じ取った明日人たちは、真相を確かめるために、フランス代表の選手たちがいる場所への潜入作戦を試みることに。その作戦とは!?
ロシア代表との試合翌日、それまで消息をつかめずにいた明日人がジャパンキャンプへ戻ってくる。心配するメンバーへ明日人は留守にしていた間の出来事を語るのだった。イナズマジャパンがロシア代表との試合を終え、意気消沈していた頃、明日人はある人物の部屋で目を覚ましていた。自分の置かれている状況に戸惑う明日人にその人物は順を追って説明するのであった。その中で明かされるオリオン財団の光と陰。本来のオリオン財団の姿を知った明日人であったが、それでもオリオン財団のやり方は認められないと訴え…。一方、明日人がイナズマジャパンに説明をしている間、一星とフロイは二人で会っていた。フロイは父親との幼少期の思い出を語りながら、オリオン財団の真実と向き合おうとしていた。
中心選手であったフロイとヴィクトールが抜け、ロシア代表に新たな選手が追加される。マリクともう1人はアースという一切情報のない正体不明の選手。試合が再開し、アースのプレーを見ていた灰崎はそのプレースタイルにどこか明日人を重ねていた。「まさか、アースが明日人なんてことはないか?」と冗談交じりに話す剛陣であったが、試合中に彼が繰り出す必殺技に一同は驚愕(きょうがく)する。それは、明日人が得意とする「イナビカリ・ダッシュ」だった。その後も、次々と明日人をほうふつとさせるアースの言動にイナズマジャパンは動揺を隠せず…。
イナズマジャパンとの熱い戦いに、フロイは今までに感じたことのない興奮を覚えていた。そんな姿を見て、一星は彼がオリオンには染まらず、自分のよく知るフロイのままであることに安堵(あんど)する。幼い頃、実力があるが故に、適当に手を抜く選手であったフロイを変えたのは、唯一本気でぶつかってきた一星の存在だった。一星との記憶を思い返しながら、フロイはメンバーであるユーリと共に気持ちのよいサッカーができる喜びをかみしめていた。ところが、試合中VIP席にフロイの兄であるベルナルドが現れたことで、事態は一変するのだった…。
ついにオリオン財団の本拠地であるロシア代表との試合が始まる。イナズマジャパンが警戒心を強める中、一星もフロイの動きを気にしていた。ところが、フロイをはじめロシア代表のプレーは、いたってクリーンなものだった。それどころか圧倒的な実力を有するフロイの強烈なシュートに、開始早々イナズマジャパンは押されてしまう。しかし、そんな状況の中でも、ゴールを守るのりかはある迷いから、用意していた新しい必殺技を出せずにいた。のりかの様子を気にする円堂。それに対し西蔭は、のりかが悩んでいる理由は円堂の必殺技に関係があるかもしれないと言うのであった。
趙金雲から、明日人は戻りが遅くなるため、次の試合には出られないことが告げられる。そんな中、新たな追加メンバーが招集される。1人は雷門にいた頃とは打って変わって、あか抜けた姿になった海腹のりか。そして、もう1人は小僧丸サスケだった。特に小僧丸はこれまでとは全く違う姿をしており、二人の変わりっぷりにイナズマジャパンは衝撃を受ける。一方で、数を増していくゴールキーパーに砂木沼は動揺を隠せずにいた…。早速新たなメンバーを交え、ミニゲームをすることになった一同。山にこもって特訓をしていたという小僧丸のプレーに注目が集まるが…。
イナズマジャパンへ手紙を残し、父親の元に向かった明日人は、オリオンの練習施設を訪れていた。そこで、オリオンの使徒が限界のギリギリまで特訓をしている様子を目の当たりにした明日人。そんな明日人の前に、ロシア代表の候補選手、マリクが現れる。あることから一緒にサッカーをプレイすることになった二人は、試合を通して心を通わせるのだった。父やマリクと関わっていく中で、オリオンにも存在の意味があることを知った明日人。そんな明日人に対し、マリクはある提案を持ち掛ける…。一方、日本代表が大事な時に、タイミングよく父親が現れたことにイナズマジャパンの一同は不審に感じていた。
一之瀬、土門、マークが「ネイビー・インベーダー」の一員として、試合に参加することになった。しかし、コブラを含むオリオンの使徒たちは、一之瀬たちに敵意をあらわにしていた。さらに、バハートという指揮系統を失い、うまく試合を運ぶことができなくなっていたアメリカ代表。その様子を見た一之瀬は、自分に向けられた敵意を利用するプレーで、「フィールドの魔術師」としての力を発揮するのだった。一之瀬たちが加わったことで、白熱する試合。入り乱れるように、ボールを奪い合う光景に、「父ちゃん…! 俺がやりたいサッカーは、これなんだ…!」と、明日人は一人目を輝かせるが…。
アメリカ代表が作り出す、地雷原の正体に気付いた野坂とアフロディ。混戦が続く中、アフロディの行動によって、その正体が明らかとなる。一方、アメリカ代表は日本を潰すため、次の作戦に移る。それは、シューズに仕込んだワイヤーを使って妨害するといった、さらに卑劣な手段だった。卑劣なプレーに怒りを隠せないタツヤや灰崎。その様子を見て、明日人は父から聞いたオリオン財団の話を思い出し、一人浮かない顔をしていた。またしてもピンチに追い込まれるイナズマジャパン。この状況を打破するため、アフロディは、ヒロト、岩戸とともにある秘策を実行する。それは、驚きの場所で特訓された必殺技だった。
試合開始前、父・真人と会っていた明日人は、母の言った通り、サッカーを続けることで父に会えた喜びを胸に、いつも以上に気合を入れて試合に臨んでいた。そして、アメリカ代表との試合がついに始まる! 対戦相手となるアメリカ代表「ネイビー・インベーダー」は、突然の代表メンバー総入れ替えにもかかわらず、これまでの代表に匹敵するほどの実力だった。序盤からアメリカにリードされる日本だったが、追加メンバーとなったアフロディが活躍し、試合の流れを変える。その様子を見たアメリカのバハート監督は「オペレーションZ」の発動を命じるのだった…。