俺を好きなのはお前だけかよのあらすじ
やるしかねぇ…。ホースによる「善意の呪い」からパンジーを解放するために、俺がパンジーに告白をしてやるよ! 俺達が恋人同士になっちまえば…は? どういうことだよ、パンジー? もう、恋人になる約束をしている人がいる? しかも、その相手は…サンちゃんだって! だから、俺はもう必要ない、図書室にしばらく来なくていいって。…分かったよ、俺は用済みってことか。コスモス、ひまわり、あすなろ、悪いが後は任せた。俺じゃホースに勝つことはできねぇ…、そんな俺はいたって無駄だよな…。
大ピンチだ! 利用者が少なすぎるからって図書室が閉鎖されることが決まっちまったよ! コスモスがどうにかしてくれようとしたみたいだが、そいつも失敗。…だが、利用者を増やせれば閉鎖は免れるらしい! よっしゃぁ! こうなったら、俺が…すっげぇ都合のいい頼れる味方に手伝ってもらって、閉鎖を阻止してやろうじゃねぇか! つうわけで、頼むぜ葉月! かつて図書室の閉鎖を阻止した実力を俺達のために全力で振るって…おい、どうしたんだよ、パンジー? なんで、葉月を見てそんなに怯えてるんだ?
さて、このアホはなんだろう? 突如として、俺を理科準備室に引き連れていった女は、野球部のマネージャー、蒲田公英…通称「たんぽぽ」。ややこしい花のあだ名を持つ女なんだから、かわいい女の子だと思うだろう? 確かにその通りだ。たんぽぽはかわいい。…だが、だがしかしだ! いかんせん、アホすぎる! こんなアホとかかわるのは時間の無駄だし、とっとと教室に…うっげぇ! な、なんで…なんで理科準備室に…ヤツが現れてるんだよぉ!!
クール系美少女・可愛い系幼馴染からデートに誘われたら誰だって勘違いしちゃうよね?意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね? だけど、そこで告げられた「想いは」…「大賀太陽君が好きなんだ!」 「サンちゃんが好きなの!」…ふっざけんな! なにがどうしてこうなった!? いい具合に鈍感純情ボーイを演じてたよね? なのになぜ!? 極めつけが…「私ね、ジョーロ君が好きなの〜」なんでお前だけ俺〜! くそ、一体全体どうなってるんだ…俺の目論んでいた超王道ラブコメ高校生活計画が…なんでだよ、どうしてこーなっちまったんだよ。…よし、ここまでの話しを丁寧に振り返ってみるか。
パンジーの本を買い戻すため、ツバキの店でアルバイトを始めた俺! なれない仕事に苦戦したが、この調子ならどうにか…あ、あぁぁぁぁ!! とんでもない大失敗をやらかしちまった! しかも、俺がひた隠しにしてた秘密をパンジーに暴かれて、大げんかまでしちまったよ…。く、くぅぅぅ! こうなったら、せめてパンジーの本だけは買い戻して…って、俺が買う直前で売り切れだぁ!? 誰だ、そんな空気を読めないことをしやがったのは! なんで俺は肝心なところでいつも失敗するんだ! …ん? あの天然系ビッチは帰り道で一体何を?