ラウンドちゅうごく〜為になるテレビ〜の放送内容一覧
コロナ禍が長引く中、依存症の問題が深刻化している。止めていたはずのアルコールやギャンブル、ゲームに再び手を出すコロナスリップも急増。2020年、WHOは新型コロナによるストレスや不安感などを解消するため、依存症リスクが高まっていると警鐘を鳴らした。依存を止めるには、孤立の解消が不可欠だが、コロナで家に閉じこもり、対面でのサポートも困難な状況だ。番組では急増する依存症の実態と現場の様子を伝える。
中国地方の分水嶺を巡る。そこを境に天から降り注いだ水は、流れゆく先が日本海か太平洋・瀬戸内海かに分かれ、まさに運命を分ける場所とも言われる。分水嶺が教えてくれる大地形成の歴史、そしてそのロマンに魅せられた人々の姿を追う。
2021年9月に高炉の火が消え、2年後に全面閉鎖されることが決まった日本製鉄の呉製鉄所。およそ3000人が働く拠点が無くなる影響は、地域経済や雇用に現れ始めている。番組では、これまで呉の戦後復興を支えてきた製鉄所が閉鎖される背景を取材。さらに配置転換や再就職に悩む従業員や、取引先を失うなかで事業転換を図り、生き残りをかける協力会社を取材し、閉鎖の波紋と人々の選択を見つめて行く。
自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症などの発達障害の子どもたちに対する療育方法がいま変わろうとしている。適切な運動を取り入れることで、行動面や情緒面に改善がみられるという報告が相次いでいるのだ。中国地方でも柔道やサッカーなどのスポーツを通じた取り組みが広がりを見せている。最新の研究データをもとに、発達障害と運動との関連性やその効果を取材。療育現場の最前線に迫る。
広島と岡山に緊急事態宣言が発出された。感染が拡大する岡山では、ホテルで療養する軽症や症状のない患者が重症化し、救急搬送される事例が急増。広島でも、変異株によるとみられる患者で病床がひっ迫。他の病気の治療にも影響がでかねない事態となっている。番組では、医療現場の今を伝えるとともに、専門家や行政の担当者とリモートで結び、広島と岡山の感染拡大の理由や変異株から身を守るための対策などを伝えていく。
変異株によって再び感染が拡大する中、ワクチンの接種もまだ多くの世代には広がっていない日本。先が見通せずに人々が疲弊する中で、医療現場からは、「第4波の中だからこそ、体だけではなく心のケアも重要だ」という声があがっている。番組ではコロナの後遺症とみられる症状に苦しむ人や、コロナのせいで最期に会えないまま家族を亡くした人を取材。厳しい状況が続く中で、患者やその家族をどう支えていくかを考える。
今月25日に投票が行われる参議院広島選挙区の再選挙。6人が立候補し、政治への信頼回復や新型コロナ対策などをめぐり論戦が交わされる。今年の秋までに行われる衆議院選挙を前に、全国的にも注目が集まる今回の選挙で、各候補は何を訴えるのか。17日間の選挙戦に密着するとともに、さまざまな政策をめぐる各候補の主張を伝えながら、選挙の行方に迫る。
最新技術を使ったバスの移動革命が始まった。広島大学は行政や民間会社と連携し、自動運転による定時定路線の実験をスタートさせ、将来は無人運転化を目指す一方で、広島市佐伯区では停留所の数を増やし、家近くの停留所から訪れたい場所近くの停留所まで送迎する小型バス運行を開始。予約はインターネットやスマホのアプリを使い簡単にできるシステムを導入している。減便や廃止が続く中、利便性を確保するバス新時代を見つめる。
広島東洋カープ2年目を迎える森下暢仁(もりしたまさと)投手。昨季は1年目にして10勝3敗。さらにリーグ2位の防御率1点台という破格の結果を残し、セ・リーグ新人王に選出された。今年は先発陣の柱となることが期待されている森下投手。今季の開幕を前に、キャンプから取り組んだ新たな練習とは。そしてその知られざる素顔とは。NHK広島は今シーズン初登板までを取材。2年目のさらなる活躍に挑む森下投手の姿に迫る。
世界で初めて原爆の放射線による病を“原爆病”と診断した日本人・都築正男。東大医学部教授だった都築は、終戦後、アメリカ軍の原爆調査団とともに被爆地の調査を行った。占領下、原爆の被害について厳しく情報統制を行ったアメリカ軍と日本人医師は、いかに向き合ったのか。今回、AIなど最新の技術を駆使し、都築が残した600点以上の資料を分析するとともに、原爆症と闘った男の葛藤や思いに迫っていく。
新型コロナウイルスの感染拡大とともに感染者や関係者に対する差別が深刻化している。誹謗中傷やプライバシー侵害、デマがSNSなどネットでたちまち広がり、その影響は専門家によると「感染者が少なく特定しやすい地方ほど深刻」という。去年、島根県の私立高校で起こった大規模なクラスターを例に、炎上と拡散の背景をさまざまな分野の専門家ととも分析。対策の実例も交え、コロナ差別にどう向き合えばいいのかを探る。
国内初の新型コロナウィルス感染者確認から約1年。「あなたのこの一年を象徴する写真を見せてください」街行く人たちにスマホの写真を見せてもらうと、異常事態の中、どんな日常を送ってきたのかが見えてくる。売り上げが落ち込む中、自宅で初めて挑戦した料理。看護師の妻と束の間の休息に出かけたキャンプ。失われた命と生まれた命。そして、新しい人生に踏み出す人々。あわせて100枚の写真からコロナ禍を生きる希望を探る。
去年10月に50の国と地域が批准し、今月22日に発効することになった核兵器禁止条約。アメリカとロシアの対立などにより核廃絶に向けた動きが停滞している中で、核兵器の開発・保有・使用を禁じる条約が発効に至った背景には何があったのか。番組では、条約を推し進めてきた国や組織のメンバーなど、キーパーソンへのインタビューを交えながら、核兵器禁止条約発効の舞台裏や今後の課題に迫る。
安佐動物園のキリン“はぐみ”――生まれつき足に障害あり、自然なら生きていくのが難しい状態だったが、飼育員や義足の専門家の支えで、自ら走れる日を迎えようとしている。2021年で開園から50年を迎える安佐動物園。人々の憩いの場としてだけでなく、動物に寄り添い、種の保存に積極的に取り組んできた。コロナ禍で厳しい状況が続く中、いま改めて、人々に“生きる力”を伝えようとする安佐動物園の試みを伝える。
1945年の広島に、もしSNSがあったら? 当時書かれた3冊の日記をもとに、同じ日付でツイッターで発信するこの企画。今年の春に開始し、年末まで発信する予定。原爆投下、そして終戦。戦後、社会が大きく変化する中で、当時の人たちは日々何を感じながら生きていたのか。13歳の軍国少年、出征した夫を待つ26歳主婦、そして爆心地で働く新聞記者、3人の目線で発信するツイートをもとに、広島の戦後を描く。