W'z《ウィズ》のあらすじ
僕だけじゃ勝てない…でも…! 大勢のハンドシェイカーを使って攻撃を仕掛けてくる奥池の対抗手段としてユキヤが提案したのは、かつて戦った仲間たちとの総力戦だった。一つに重なった心が大きな力となり…ユキヤの願いをかけた最後の戦いが、今、始まる――!!
動きだしたミドリたちを説得するため、奥池に乗り込んだユキヤとハルカ。自分たちの力なら彼の願いを叶えられる――全ての解決を願っての行動だった。だが、説得もむなしくミドリたちの猛攻に撤退を余儀なくされてしまう。僕が神に願う“コト”なんて、もうない。――そう、これは復讐(ふくしゅう)だ――。
イレギュラーな存在は世界の均衡を崩す。 文幸=ニールセンはその均衡を守る監視者だった。 ユキヤが何を願って戦うのか、彼は知る必要があった。 内容次第では、ユキヤを排除しなければならない。 全力で、つぶす──。 脳裏をかすめた“10年前”のあの瞬間を払い捨て、彼はユキヤたちの前に立ちはだかった。
気づいていた。でも見ないふりをしていた。怖かったんだ。傷つくことが。今は違う。前を向く覚悟はできた──。自分の本当の気持ちをハルカに伝えるため、奥池へ向かう決意をしたユキヤ。自責の念から単独での行動を決めるが、そこに待ち受けていたのは父親・レイジロウだった。
あの音楽祭以降、ハルカとの連絡が付かない。 伝えたい思いを内に秘めたまま待ち続けるユキヤのもとに、1本の電話が入る。 大企業・奥池グループ。その取締役である奥池ミドリ直々の呼び出しであった。 ミドリの提案は、ユキヤの異能力を活かしたエネルギー資源の開発計画。 その計画への協力要請だった。