機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星のあらすじ一覧
シャアはルウム会戦の功績で少佐に昇進、「赤い彗星」の異名をとるジオンの英雄となる。戦争継続を望まないデギン公王は、捕虜となった連邦軍のレビル将軍に和平工作を持ち掛ける。連邦との和平交渉のため、地球へ派遣されることになったジオン代表マ・クベ中将に、キシリアは「継戦と地球侵攻」こそがギレンの真意だと明かす。一方、シャアは地球連邦軍が反撃を企図して進行中の「V作戦」の探索と破壊をドズルから命じられる。
宇宙世紀0079年、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んだ。サイド7に住むアムロは、父が開発中の“ガンダム”の秘密を探ろうとする。一方、戦争の早期決着を狙って立案された「ブリティッシュ作戦」を命じられたランバ・ラルはこれを拒絶、軍を辞めてしまう。だが、作戦は実行され、サイド2のマザー・バンチに外部エンジンが取り付けられる。内部には多数の市民が閉じ込められていた。
「暁の蜂起」のあと地球に降りたシャアは、地球連邦軍のジャブロー基地開発が進む南米で、不思議な力を持つ少女、ララァ・スンと出会う。一方、RX-78開発計画を推進していたテム・レイは、ジオンのモビルスーツ開発の重要人物、ミノフスキー博士が亡命するとの報で月へ向かった。月面のトワイライトゾーンで人類史上初のモビルスーツ同士の死闘が繰り広げられる。パイロットとして亡命阻止作戦に参加したシャアは、多大な戦果を上げる。
テアボロ一家がルウムに移住してしばらくした頃、エドワウとセイラの母アストライアが幽閉先で亡くなり、エドワウは母を殺したのはザビ家だと憎悪を募らせる。宇宙世紀0074年。エドワウそっくりの友人シャアが、ジオンの士官学校に合格。エドワウはセイラにルウムの学校に行くと告げて、テキサス・コロニーから旅立つが、本当の目的地は士官学校のあるサイド3だった。エドワウ入国をキャッチしたキシリアは、即座に暗殺を指令する。
宇宙世紀0071年。ダイクンの遺児二人は、エドワウとセイラと名を変え、テアボロ・マスの子として地球で新たな生活を始めるが、キシリアが送り込んだ刺客に襲われ、ジンバ・ラルが殺されてしまう。テアボロは友人シュウ・ヤシマの勧めでザビ家に恭順を表すため、ルウムへの移住を決意。旅立つ日、セイラは宇宙港で少年のアムロとすれ違う。一方、サイド3で人型機動兵器の極秘開発を進めるドズルは、実験にランバ・ラルを招くのだった。
弱冠11歳のキャスバルを侮れないと警戒するキシリア。兄のギレンは、余計なことはするなと釘を刺す。一方、ダイクンの正妻ローゼルシアは、キャスバルとアルテイシアの母アストライアを塔に幽閉する。ジンバの息子ランバ・ラルは、ザビ家が掌握したサイド3から、遺児たちを地球へ亡命させる作戦を決行。ハモンがガンタンク初期型に二人を乗せ、宇宙港のあるドッキング・ベイへ向かうが、市街地を爆走するガンタンクの前に連邦軍が立ちふさがる。
宇宙移民の時代、宇宙世紀0068年。宇宙に建設されたスペースコロニー国家、サイド3で宇宙に進出した人の革新を説き、地球連邦政府からの独立を宣言しようとした指導者ジオン・ズム・ダイクンは、議会の檀上で倒れて亡くなる。ザビ家の暗殺だと訴えるジンバ・ラルと、サイド3の実権を掌握せんとするザビ家の対立が激化。ラル家にかくまわれたダイクンの遺児キャスバルとアルテイシアは、激動の時代を象徴した数奇な運命に巻き込まれていく。