文豪ストレイドッグス(第3シーズン)のあらすじ
ウイルス異能力者のプシュキンを追い、トロッコを走らせる敦と芥川。だがそこへ、坑道に地の利がある異能力を持つイワンが襲い掛かる…! 傷一つで感染し、力を奪うウイルスの脅威。二人は、「死の家の鼠(ねずみ)」構成員たちとの攻防にあえぐ。その頃、太宰もまた、1回きりのチャンスに賭け、こちらの手勢をそぐ数々のおとりの中からフョードルを探していた。果たして、太宰をも恐れる“魔人”によって仕組まれた「共喰い」抗争の行方は――!?
武装探偵社とポートマフィアによる喰い合いは続く。今や、ヨコハマの地を守るべく実現された「三刻構想」は、終焉(しゅうえん)を迎えようとしていた。そんな中、福沢と鴎外は、同じ思いのもと、病床を抜け出すのだった。因縁の地で、二人は若き日のごとく刃を交え――。一方、敦と芥川は、敵のアジトが構えられた古い炭鉱跡に潜ることとなる。太宰は、二人に共闘を指示した。素直に受け入れる芥川に拍子抜けする敦だったが…?
福沢は、己の死にひんしながらも「ポートマフィアと戦ってはならぬ」と命じる。命令違反となる戦いに参加するか否か? 自らの推理力を持ってしても、ウイルスの異能者を捕まえるのは無理だと判断した乱歩は、社員たちに選択を迫るのだった。国木田と敦は、花袋が黒幕の居場所をつかんでいるかもしれないという、万が一の可能性に賭け、彼のアパートへ向かうのだが…。両社の戦いが、ついに火ぶたを切る。ウイルス発症まで、あと14時間――。
福沢と鴎外に巣食うは「共喰い」の異能。48時間掛け、極小型の異能生物が、宿主の体を食い破るまでに成長する。だが、どちらかが死ねば、もう一方の異能も停止するという。これこそが、武装探偵社とポートマフィアを潰し合わせるべく弄(ろう)された、フョードルの策略であった。ウイルスの異能力者を見つけ出すことを第一とし、ポートマフィアの包囲をくぐり抜けた武装探偵社。しかし、その隠れ家と思しき場所へ向かった国木田と敦を待ち受けていたのは…。
「異能力者に死を」――。深夜、人気のない路地裏を一人歩いていた武装探偵社の社長・福沢諭吉が、仮面の男に襲われた。福沢は、武術の達人である。しかし、思わぬ“赤い閃光”の餌食となり、一命は取りとめたものの、意識を失ってしまう。この頃、夜ともなれば同様の事件が横行し、死者も出ていた。「夜の管理者」たるポートマフィアが、そのような事態を黙って見過ごすわけもなく、すでに犯人は追い詰められていたのだが…。