BAKUMATSUクライシスのあらすじ
「それ以上は行かせねぇぞ!!」。巨神スサノオと一体化し、巨椋池へと侵攻する無限斎。戦乱の世を作るという野望を阻止すべく、高杉・桂・慶喜・新撰組は毅然(きぜん)と立ち向かう。たとえ、傷付き、倒れても、その意志は決して曲がることはない! 長きにわたり志士たちを翻弄(ほんろう)した、やり直しの利かない運命(アンリセッタブル・クライシス)が、今ついに終局を迎える!! 時辰儀を巡る、それぞれの思いの結末は――。そしてその運命の先にある、新たな時代とは――。
「京の街が…消えた…?」。スサノオ十二将らが消えた直後、高杉たちの眼下に広がっていたのは、何もない荒野――そんな中、晴明が驚きの事実を告げる。巨城スサノオは、城ごと過去へと飛ばされてしまったのだ!! 再び現れた無限斎と対峙する高杉。割れ落ちた仮面の奥には見知った顔が…。そして轟音と共に、巨城スサノオはその姿を変えていく――。一方、消えた巨城スサノオの跡を見つめる坂本龍馬。その手には、時辰儀が強く握られていた。
「トシ…!」。目の前で苦しむ無限斎に、近藤が懐かしき名前で呼び掛ける。が、そこに現れた森蘭丸によって、主への反逆の罪で捕えられてしまう。一方、帝を救い出すため、巨城スサノオへ再び侵入する高杉たち。地下牢のさらに奥…そこで待ち構えていたのは――。一命を取り留めた以蔵と、時辰儀を奪い返すために動き出した龍馬。そしてついに桂が、胸に抱え続けた思いを打ち明ける――。
「二人とも、因縁浅からぬ相手ですからね」。龍馬と以蔵の潜伏先を発見した、沖田たち新撰組。そのそばには、無限斎の姿もあった。一方、時辰儀を奪われまいと、二手に分かれる龍馬と以蔵だったが、その先で無限斎と新撰組に追い詰められ――。倒れた山崎のためにも、帝の救出を急ぐ慶喜。仲たがいをしたままの、高杉と桂。複雑に絡み始めた関係の裏で、時辰儀を手にした無限斎に、近藤が放った言葉とは――。
「彼は時辰儀で何をするつもりだ!」。龍馬が時辰儀を手に入れたことを知った桂。その目的を以蔵に迫り、激しい斬り合いとなる。しかし、それもつかの間、時辰儀が発動し、刻が戻ってしまう。以蔵は、ひょうひょうと時辰儀を扱う龍馬の態度に、疑問を投げ掛ける。小競り合いの最中、時辰儀の光に飲み込まれる龍馬と以蔵。その先で見た、予期せぬ未来――。そして、時辰儀の気配を感じ取った高杉は、不審な動きを続ける桂に詰め寄る。一方、慶喜は山崎を通じ、近藤との接触を図っていた。そこには、未来へ向けた慶喜の秘めたる熱い思いがあった。