フリージのあらすじ一覧
「かなわぬ恋」外でお茶を飲みながら大笑いしていると、「なんと恥さらしな。それでも女か?」と、前時代的な説教をするオッサンが現れた。「伝説の漁師、サーレム・ビン・ナギドよ、あの人」とウム・サイードが言う。若かりし頃、「青い服を着た女性」に恋をしたサーレム船長は、結納金のために深い海に大玉の真珠を採りに行き、海底で気を失って以来、昏睡(こんすい)状態だったというが…。/「美術の天才」テレビを見ていると、「絵画鑑賞の時間」という番組が流れ始めるが、他の3人の絵画に対する知識の無さにウム・アラウィが憤慨。絵画の基本の講義をするが、一向に進歩がない。そこへ、「万博のテーマになる絵を探してるんだ」と言うアブードと、マーガレットから絵のプレゼントが届いた。それを見たウム・サルームが、突然ヘンテコな絵を描いて…。
「学芸会」アブードがやって来て、「学芸会のコーチをウム・ハマスに頼みたいんだ」とお願いするが、「もう、めいっ子のクラスと約束しちゃったわよ」と断られてしまう。「これじゃ優勝できないじゃん」と落ち込むアブードの元にその夜来たのは、ウム・ハマスの母親だった。どうやらアブードの学芸会のコーチになってくれるらしい…。/「正夢」ウム・サルームは豪快にお昼寝中。起こしてみると、「ウム・アラウィが幸せになる夢を見たわ」と言い出した。その瞬間、電話が鳴って土地取引が希望の金額で成立。続いて「ウム・サイードも夢に出てきたわよ」と、お金の前兆といわれる蜂の夢を見たと言う。その瞬間、金一封が届いた。どうしても自分の夢も見てもらいたいウム・ハマスは…。
「ウム・サイード倒れる」近所でも有名な「おせっかい焼き」のオーシャがやって来た。「あなた、最近、冠婚葬祭とか全く顔を出さないじゃない。それで社会への義務を果たしているつもりなの?」。そのお説教にすっかり感化されたウム・サイードは、あいさつなどに直接出向くが、行く先々で相手の状況を間違えてしまう。オーシャになじられたウム・サイードは…。/「ウム・サイード行方不明」今日はウム・サイードの家に、ウム・ハマスとウム・サルームしかいない。そこへ孫のアブードが突然やって来て、涙声で「ねえ、おばあちゃんはどこ? いつ帰ってくるの?」と問い詰める。「今晩帰ってくる」と、でまかせでしのぐ二人だが…。
「レストランに行こう」今日はウム・アラウィの家で、ウム・ハマスが料理を持ってくるのを待っていた。しかし、ウム・ハマスは、料理を焦がしてしまったらしい。そこで、ウム・アラウィが、「いいわ、今日はあたしが夕食に招待するわ!」と言い、4人は高級フレンチレストランへ行くが…。/「婚活商売」ウム・ハマスが「免許が取れたのよ!」と上機嫌で入ってきた。「仲人(なこうど)よ。婚活商売を始めるのよ!」と、またまた新商売に手を染めたものの、「登録が女性ばっかり。男が一人もいないの」と不満を漏らしている。そこへ、「嫁探しをお願いします」という男性が現れた…!
「記憶が戻った!」隕石が地球に向かってきている。ウム・サルームのトンチンカンな会話で盛り上がり、それぞれが家に帰る途中、ウム・サルームに隕石が…直撃! 目覚めたウム・サルームはすっかり頭脳明晰(めいせき)で、過去の記憶が全部戻った状態に…!/「観光で大儲け?」今日はウム・ハマスは不在。何でも「新商売のための打ち合わせ」らしい。そのビジネス・ランチの席では、エジプト人の観光業者が「共同経営者として、入って欲しいんですわ。もうけは保証しまっせ? ごっつい商売でんねん」と、ウム・ハマスを口説いている。ウム・ハマス観光の行く末は…!?
「シャンマ登場」4人は部屋でパスポート申請用の写真を撮っている。「40年も素顔を人に見せたことないのに」と言っているところへ、パーティのお誘いが。かつて貧しかったご近所のシャンマが、大富豪と結婚して、今は町の有力者になっている。当然4人も出席して、その金持ちぶりに目を見張るが…。/「刑務所に住みたい!」ウム・ハマスは、近所の悪徳霊媒師・カシューナに料理を頼まれる。実は、カシューナはウム・ハマスとうり二つの顔。ウム・ハマスが料理を届けに行った先で、警察が踏み込んできた。「どっちがカシューナだ!」。ウム・ハマスは詐欺の濡れ衣を着せられて刑務所へ…!?
「ご近所崩壊?」ウム・サイードの家の天井から、建材のかけらが落ちてきた。「だから引っ越しなさいって言ってるのよ」とウム・アラウィ。ウム・サイードは、「嫌よ! 絶対に引っ越さないわ!」と主張するが、「でも、顔見知りがどんどんいなくなっていく。そして、どんどん知らない人が近所に増えていく」とぼやく…。/「マーガレット」「ねえ、ご近所に挨拶にいかない?」というウム・アラウィの提案に、「嫌よ、膝が痛いから」とウム・サイードが返す。そこへ、英国人のおばあちゃんが、自転車に乗ってさっそうと通り過ぎる。翌日、ウム・サイードの玄関に、イチゴのケーキと「お友達になりたいわ」の手紙が。4人は、マーガレットの家を探しに出掛けることに…。
「家族の絆」今日はウム・アラウィがいない。「彼女、娘と孫が泊まりに来てるんですって」。さらに、ウム・サルームの息子夫婦がやって来て、「お母さんを家族旅行に連れていきたい」と言う。「結局、友達は家族以下なのかしら」と愚痴をこぼすウム・サイードも息子のところへ泊まりに行くが、家にはいたずらっ子のアブードしかいなかった…。/「学校へ行こう」ウム・サイードは、息子夫婦に新たな子どもが生まれそうで、やきもきしている。そこへ、息子から「アブードの小学校へ行って、先生と面談してくれ」と電話が。しぶしぶ引き受けたウム・サイードは、いつもの4人で小学校へ行くが…。
「メイドはいらない?」ウム・サイードがメイドの「履歴書」を検討していると、ウム・ハマスがドアをたたく。「あ、ウム・ハマスに見られちゃわ!」と履歴書を隠すが、ウム・サルームの失敗で、ウム・ハマスに計画がバレてしまった。ひと騒動あった後、フィリピン生まれのメイドを雇い入れることになるが…。/「お金がない!」ウム・サイードは年金で暮らしている。生活は、年金だけではかなりきついのに、卵や小麦、石鹸やシャンプーの生活必需品が軒並み値上がりする、激しいインフレが社会を襲っている。そんな中、ジャミールばあさんの息子が結婚することになり、ウム・ハマスに仕出し料理を頼んできて…。
「あたしは、シンデレラ?」ウム・ハマスの母親が、老人ホームから脱走した? という電話が入った。ウム・ハマスは「迎えになんかいくもんですか」と、鬼のような発言。ウム・サイードとウム・アラウィはあきれるが、「だって、みんなには言ってなかったけど、あたし子どもの頃、ひどくいじめられたのよ」と、シンデレラのような娘時代の秘密が明かされる…。「寿司って何?」「あたしの商売がピンチなのよ〜。伝統料理に飽きたっていうのよ、客が」というウム・ハマスの声を聴いて、ウム・アラウィが得意の検索。結果、「そうよ! お寿司よ!」ということで、4人は翌朝、魚市場へ仕入れに行くが…。
「99歳、再婚?」99歳というウム・ハマスの母が、「あたしゃ求婚されてるんだよ。相手は若い男さ」と告白。そこへ、ウム・ハマスに母親との結婚の許しを得るために、新郎候補が登場。果たして新郎候補は、結婚を許してもらえるのか…!?/「じゃじゃ馬ならし」今日はジャミール婆さんが訪ねてきている。「あのね、巡礼の旅に出るの。でね、あたしの娘を何日かここに預かってもらいたいの」。やって来た娘のジャミーラは、とんでもないじゃじゃ馬の現代っ子だった。「いやよ、子どもの世話はこりごり!」とウム・サイードは断るが…。
「余命10日?」今日もお騒がせのウム・ハマス。お腹を壊して、どんな薬を服用しても効かないという。そこで、ウム・アラウィの紹介で、大きな病院の医師に診てもらったところ、「余命10日」の宣告を受けてしまう。実は、その医者はヤブ医者で、でたらめな診断だったということが後から分かったのだが…。/「夢の海外旅行」ウム・アラウィが、商店街の福引で、ロンドン往復2名様のチケットを当ててやって来た。当然のように、お金持ちのウム・アラウィが他の2名分も出させられて、4人で夢の海外旅行に行くことに。ロンドンを舞台に、ドタバタ珍道中が繰り広げられる…。
「おとぎ話の中へ」勉強大好きのウム・アラウィ。今日はブックフェアで、アラビアの古いおとぎ話集を買ってきた。みんなにそのお話を読み聞かせると…あら不思議。ウム・サイード、ウム・ハマス、ウム・サルームが、次々とお話の中に入り込んで…。/「私はキャスター」今日の話題は小さい頃の夢。ウム・アラウィが、「実はね、若いころは、テレビのキャスターになりたかったの。あたし、キャスターになる資質はあると思うのよ」と自信をのぞかせる。「じゃあ、今からでも挑戦してみたら?」「あたし、テレビ局にコネがあるから」とウム・ハマスが言い出して…。
「転職は無理」アメリカ留学中のウム・ハマスの息子から、「卒業できたから、帰国する」と連絡が入った。喜ぶはずが、なにか浮かない顔をしている。「どうしてもっと喜べないの?」「息子と仕事がかぶるっていうなら、あなたの方が新しい仕事を始めてみるっていうのはどうかしら?」そう提案するウム・アラウィに、「さすがあんた、大学出だわ」と乗り気になったウム・ハマス。もっと儲かる、かっこいいキャリアに転身しようと、いろんな仕事に手を出すが…。/「大変身」実はここ20年、自分の顔を鏡で見ていないウム・ハマス。ひょんなことから鏡をのぞいて、死ぬほどショックを受ける。ウム・アラウィから「アンチエイジングは、それなりに時間がかかるのよ」と言われ、ウム・サイードからも「人間は歳を取るの。諦めなさい」とたしなめられても、そこはウム・ハマス。「いやよ! 今すぐに、若さと美貌を取り戻すの!」と言い放ち…。
「いたずらっ子、登場」知り合いが孫に手を焼いているという話題で盛り上がった、おばあちゃん4人組。ウム・サイードが「ここに孫がいなくて助かってるわ」と言葉を発した途端、玄関先には孫のアブードが。ところが、このアブードくん、大変な悪ガキで、4人のおばあちゃんたちをほとほと困らせる…。/「昔はよかった?」口癖のように「昔はよかった」というウム・サイード。そこで、ウム・アラウィが見つけてきた「古き良き生活を取り戻す」といううたい文句の合宿に、みんなで参加することに。でもそこは、ゆったりとした時間が流れる伝統的な生活とは、真逆の軍隊式の研修所だった…。