かつて神だった獣たちへのあらすじ一覧
要衝ボルドクリークに建てられた新パトリアの巨大要塞(ようさい)。総力を挙げ、要塞を落とすべく編成される北軍の攻略部隊。そこに合流するクロード率いる擬神兵討伐部隊クーデグラース。その中には制服に身を包んだハンクの姿があった。攻略部隊指揮官マーティン・ウォール大佐の言葉に、敵は擬神兵ケンタウロス=マイルズ・バロンだと察するハンク。戦場でまみえた昔と変わらぬマイルズを前にハンクの取った行動は…。
ついにその姿を現した宿敵の男ケイン・マッドハウス。不意を突かれ、身動きの取れないハンクは、シャールを捕らえられてしまう。奪われたシャールを取り戻すため、ハンクはケインの招きに応じ、わなを覚悟で夜会へと単身向かう。そこは、正装の人々でにぎわう富裕層のパーティーだった。やがて、どよめきと拍手に迎えられ姿を現す宿敵ケイン。眼下にハンクを認めると妖しい笑みを投げる。その真意とは何か?
蒸気都市ホワイトチャーチ。世に擬神兵を解き放った男ケイン・マッドハウスを求め、この地へ来たハンクたち。ライザの情報によると、彼は貧民街の一角で夜ごと、街の住人を殺して回っているという。その目的に迫るため、調査を始めたハンクたちにさらなる犠牲者が出たとの情報が飛び込んでくる。死体に残された爪痕からハンクはケインの仕業では無いと断定する。そこに目撃者が現れ、証言する。「悪魔の石像がやった」のだと。ハンクはその言葉に敵の正体を知るのだった。
蒸気機関車で国境へと向かうハンクとシャール。国境の谷に架かる大陸一の鉄橋は、「北部」と「南部」の境界に位置しており、平和の架け橋と呼ばれ、戦後を生きる者たちの生活を支えている。その鉄橋に迫るように前進を続ける擬神兵ベヒモス=アーサー・オールストンを止めるため、ハンクはこの地に呼ばれていた。無数の砲弾を浴びてなお前進する擬神兵ベヒモスを、ハンクは止めることができるのか!?
父の敵である獣狩りの男ハンクと共に旅をすることになったシャール。二人が向かった先は、巨大な要塞(ようさい)が聳(そび)え立つ街ローグヒル。化け物が住み着き、今なお戦争が終わらない街。そこで待っていたのはハンクをサポートする軍人ライザ。彼女の話によると要塞(ようさい)を作ったのは擬神兵ミノタウロスであるという。ハンクは自身が立てた誓いを胸に要塞(ようさい)へと向かう。歪な形に肥大した“完璧”な要塞(ようさい)を前に、彼は呟く「あいつを獣にしたのは俺なんだ」と。
リヴレットウッド村の外れで、少女シャールは孤児院を営む父ウィリアムや、孤児たちとつつましく暮らしていた。しかし内戦により物資の値段は高騰、シャールたちは自給自足を余儀なくされてしまう。そんなある日、ウィリアムの元に軍情報部が来訪。“特別な適性”があると告げられたウィリアムは、シャールたちの未来のために、戦地に赴く決心をする。やがて内戦が終わり、ウィリアムは村に戻ってきた。“擬神兵”ニーズヘッグとなって。
「北部パトリアユニオン」と「南部パトリア連合」。永きにわたる内戦に終止符を打つべく、「北軍」は禁忌の力を用いる。“擬神兵”、その神にも例えられる力により、戦局は一気に覆ることとなる。“擬神兵”は戦場に勝利をもたらし、英雄として迎えられたが、人には過ぎるその力は諸刃の剣でもあり、輝かしい戦果の裏で“擬神兵”たちの運命は次第に狂っていく。そして、“擬神兵部隊”隊長ハンクはある誓いを立てる。























