戦姫絶唱シンフォギアXVのあらすじ一覧
ここに錬金術と神話持たぬ国の先端技術――そして、ガングニール。全ての神討つ可能性が集結する。今ならば神の摂理を覆せるというキャロルの言葉そのままに、装者の攻撃でダメージを受けるシェム・ハは、ファウストローブの在り方を改造し、全てを終わらせる最終決戦態デウス・エクス・マキナと起動。装者たちの歌を脅威と覚えたからこそ、全ての力をもってして神の威信を見せつけるのであった。
風鳴訃堂の懐く護国の妄執は剣とともに折り砕かれ、呼応するかのように周辺天地が鳴動する。屋敷の地下より屹立するは光、柱、そして――玲瓏たるシェム・ハの姿。月がもたらすバラルの呪詛を憂うシェム・ハはマリアと対決し、神の不条理を見せ付ける。激突の最中、マリアのまとうアガートラームに知己の気配を感じ取ったシェム・ハは、その力のいわれをマリアに問いただすものの、真実は既に失われており、マリアもまた答えられない。
伸ばした手もむなしく、遠ざかる紫影に向かって親友の名を叫ぶ響。陽だまりはここに踏みにじられ、物語は約束された残酷に向かって加速しはじめる。自らを人が仰ぐべき神と称するは、小日向未来と交じり合って顕現したシェム・ハである。空のいまいましきを見やるその超然もつかの間に、苦悶(くもん)に表情をゆがめ、あえきだすシェム・ハ。それは、「器」が人間である以上、避けられぬ間隙(かんげき)に抉りこんだ風鳴訃堂の外道策。神をつなぎ止めるベく用意された拘束具「神獣鏡のファウストローブ」が依り代の神経をかき乱す。
廃棄された不要無用たち(エルフナインとオートスコアラー)が、なすべき事のありったけを振り絞った此処こそが「全」。すなわち、オレの立つ瀬とばかりに再誕を果たすキャロル・マールス・ディーンハイム。スフォルツァンドに残響する奇跡殺しの錬金術は、ノーブルレッドらを蹴散らしていく。その間にも神の力は、神そのものへと至ろうと、侵蝕のまさぐりを緩める事は無かった。エルフナインたっての頼みを聞いて小日向未来奪還へと動くキャロルは、S.O.N.G.にワールドデストラクターであるチフォージュ・シャトーを用いた策を提案する。
にぎられた拳はヴァネッサの猛襲をぶち抜き、ついに彼女の眼前にて開かれた。怪物が背負う罪は「悪」そのものなれど、心の奥底に悲しさを感じ取る響。再度の対話を試みるものの、だが、その勇気は乱入者によって踏みにじられてしまう。日本政府より突如にして不自然、かつ強引に執行される本部への査察。結果、一時的にではあるが、S.O.N.G.の全機能は不全となり、無力化するのであった。