星合の空のあらすじ
新城家では涼真を前にして、母がある決断を下していた。一方、会場では凜太朗も…。試合では、眞己と柊真が、“絶対王者“のペアに挑んでいた。さすがの王者が持つ圧倒的な強さに、応援席では諦めムードが漂う。しかし、夏南子の「まだ試合は始まったばかり」という言葉に叱咤され、メンバーは気持ちを持ち直す。大きな声援を背に、眞己と柊真は王者の領域に踏み込むことができるのか――…!?
黄色い声援を浴びながら、応援席の女子ファンに爽やかに手をふる人気者のジョイ。眞己と柊真にとっては、どこかアウェイな空気が取り巻く。しかも、高くて壁のようなジョイには中途半端な球は通用しない。高い緊張感と、負けたくないという気持ちで焦る柊真に、楽しもうと眞己は笑う。“ダブルスは二人”…眞己と柊真はどんな方法でジョイに挑むのか…!? 今までとは異なる雰囲気で、眞己と柊真の地区大会初試合が開始する――!
試合まで一か月を切った大事な時、男子ソフトテニス部に衝撃が走る―…! 突然起こった不運に全員が戸惑う。驚き、焦り、不安などから溢れ出すネガティブな言葉…。しかし、晋吾がそれを打ち破るように声を張り上げた! 勝利への強い願いを持ってメンバーを奮い立たせる晋吾…。“勝利の舞い”で気合を入れた。そして…いよいよメンバーにとって、運命の日がやってくる。地区大会で男子ソフトテニス部は初勝利をつかめるのか!?
晋吾と杏は仲の良い兄妹。大好きな晋吾の試合を見たい杏は、今度の日曜日に学校へ見学に行きたいとお願いする。そんな杏の気持ちを汲んで二人の父は賛成してくれるが、杏の母だけは顔をしかめ…。その頃、直央も相変わらず、母にソフトテニスを辞めるよう強要されていた。心ない母の言葉を聞くたび、直央の心と表情は冷えていく。そんな、それぞれの事情を抱えながら女子部と強化試合を行う当日、ある事件が起こる─。
月ノ瀬家では、直央とクラブ活動を快く思わない母が口論になっていた。直央は自分の居場所になりつつある、ソフトテニス部や仲間と過ごす時間を守りたく思っていた。しかし、そんな気持ちは伝わらず…母がいれたクレームで、一週間のクラブ活動自粛が決定してしまう。そんな中、桜井から夏の地区大会の団体戦相手が“旗の丘中学校”だと知らされる。旗の丘中には、また強敵になりそうな選手がいるようで―。