ポロス〜古代インド英雄伝〜のあらすじ一覧
牢にいたアヌスヤが記憶を取り戻す。一方、マケドニアでは廷臣が注目する中、アレクサンドロスとフィリッポスの口論が続く。フィリッポスは王に歯向かうアレクサンドロスの無礼を厳しく断じ、ついには兵に殺害を命じる。そんな中、アヌスヤが捕らわれている地下牢に向かうプルは、そこであるものを目にする。
バルシネはアヌスヤを必死に捜すプルに、アヌスヤの居場所を見つけ出すと約束する。しかし、その一部始終を目撃し、バルシネの部屋に二人がいるのを見たラチは、プルがペルシャの王女と手を組んだと思い込み、怒りを覚える。そんな中、バムニは地下牢にいる女性がアヌスヤとは知らず、自ら会いに出向き、扉を開ける。
プルはパウラヴァ兵に連行される。兵に同行するカニシカはプルとの最初の戦いを思い出し、プルを背後から襲い掛かる。ラチはスメルを救いに行ったプルを一人でパウラヴァに置き去りにしたことで、スメルに腹を立てる。一方、ダスユの王妃は、サジャンとハスティを呼び戻すために、マガダに伝言を送る。
ついにプルはバムニ王の元を訪れ、シウダットにより面会が阻まれた事情を伝える。一方、ダレイオスはアヌスヤに近付き、自分のことを覚えているかを確かめる。しかし、そんなダレイオスにアヌスヤは、ペルシャ人はインドにいる権利はないと言い放つ。その後、ダレイオスはシヴダットに、ある取引を持ち掛ける。
パウラヴァに着いたハスティはダレイオスと顔を合わせ、プルとアヌスヤの真実を語る。そんな中、シヴダットはプルに、スメルを解放してほしければアヌスヤを渡せと提案される。一方、マケドニアでは、戦勝を祝う宴に訪れたフィリナが、フィリッポスからアリダイオスのもくろみについてあることを告げられる。
オリュンピアスの黒魔術が功を奏し、アリダイオスの体に変化が表れる。アレクサンドロスはアリダイオスに何かしたのではないかとオリュンピアスを問いただすが、オリュンピアスはわが子のことが心配で他の誰かを気に掛ける余裕はないと答える。一方、プルはペルシャの戦士からの度重なる侮辱に怒りをあらわにする。
マケドニアでは、オリュンピアスが黒魔術を操り、蛇をアリダイオスの元へ向かわせ攻撃する。パウラヴァの闘技場では、カニシカとファルスが激しい戦いを繰り広げる。命を懸けて戦うカニシカが窮地に陥った時、国の名誉を守るためにもう一人の戦士が闘技場に降り立つ。その頃、プルは闘技場を離れてスメルを捜しに行く。
シヴダットの目を盗み、アヌスヤを連れてパウラヴァに到着したプルは、闘技場に近付こうとする。その頃、闘技場ではすでにペルシャの戦士とパウラヴァの戦士の対戦が始まっていた。一方、マケドニアでは、アレクサンドロスがフィリナとアリダイオスの計画に気付き、オリュンピアスが次の一手へと動く。
パウラヴァでは、ペルシャとパウラヴァの兵たちが対戦するための闘技場の準備が整う。そして、ダレイオスがペルシャの戦士を招き入れ、その強さをパウラヴァの民の目に焼き付ける。同じ頃、シヴダットはプルが現れるのを待ち構える。一方、マケドニアではフィリナとアリダイオスがアレクサンドロスの命を狙う。
プルは、アヌスヤがなぜジャン・シンを見て様子が変わったのか、なぜ彼をリプと呼んだのかを確かめようとする。そんな中、王妃はプルに、アヌスヤをどこかへ捨て、いまだ戻らぬスメルを捜して連れ戻すように命じる。そして、スメルから手紙を受け取ったプルは、アヌスヤと共にパウラヴァへ行く決心をする。
ラチはプルを慰め、彼女が彼のことを理解していると伝える。ハスティはプルが誰かをかくまっているという事実を暴こうとする。サジャンことリプダマンは、プルとハスティに彼らの出生の真実を告げようと考える。そんな時、アヌスヤのいる小屋から火の手が上がり、プルはアヌスヤを救出するために駆け付ける。
戦場でフィリッポスを助けたと知り腹を立てるオリュンピアスに、アレクサンドロスはフィリッポスを守るのが自分の使命だと説明する。一方、ダスユではハスティがプルの秘密を暴こうとし、アヌスヤのいる小屋に近付く。そんな中、ダレイオスがバムニに、パウラヴァにペルシャ軍の駐留地を造るよう求める。
プルは父からパウラヴァで起きたことを知っていると告げられる。ダスユの王妃は、スメル一人に奴隷をマガダへ送らせたことでプルに腹を立てる。そんな中、パウラヴァにいるスメルは兵たちに気付かれてしまう。一方、ハスティはプルの行動を怪しみ、何かを隠していると考え、彼が運んでいる物を知りたがる。
アレクサンドロスとアリダイオスは口論し、それをフィリッポスが制する。一方、バムニは、自分を侮辱したダスユを捕らえるまであることを自分への罰として科すと宣言し、周囲を驚かせる。そんな中、プルとラチはアヌスヤをかくまいダスユに帰還するも、スメルが戻らない理由をダスユの王妃から問い詰められる。
ラチとプルは、アヌスヤを救うためパウラヴァに戻る。しかし、そこにはペルシャ兵やシヴダットたちが待ち受けていた。一方、奴隷を乗せた船に残ったスメルもまた、落としたダイヤモンドが忘れられず、パウラヴァに戻る決意をする。そんな中、終了を告げた歓迎式典では、プルがペルシャ王にある贈り物をする。
ダレイオス王の歓迎式典の最中、バルシネは芸人が顔に色を塗っているのを不思議に思い、その人物に会いたがる。一方、プルはカニシカやバムニと会うも、自分の正体を隠し通し、誰にもダスユと気付かれずに済む。そんな中、プルの実の母であるアヌスヤは王宮へ入り込むが、ペルシャ兵に捕らえられてしまう。
ダレイオスは娘のバルシネを伴い、パウラヴァに到着する。バムニと妃のカディカはダレイオス一行を港で歓待する中、プルたちはヤクシャガナの踊り手に変装する。そして、ダレイオスの演説が始まり、インドとペルシャがどのように一体となるかを説く。全てを見ていたプルはバルシネに目を留め、それにラチが嫉妬する。
船上でモーセがダレイオスに、世界最大の勢力を持つ国ペルシャの王でありながら、どうしてインドを求めるのかを尋ねる。そして、ダレイオスは、インドは「初恋」であり、今こそ支配するべき時が来たのだと語る。そんな中、プルはダレイオスを歓迎する祝祭が進むパウラヴァの市内で、縛り首にされたチンタンを目撃する。
マケドニアでは、アリダイオスとその母を見てオリュンピアスが怒りに震える。一方、パウラヴァにいるチンタンは、アヌスヤの願いを聞きプルが息子を助けたことやプルがカニシカをたたきのめしたことを知ると、恐怖に打ち震えながら、自分の任務は彼らを上陸させることであり、役目を終えたはずだと主張する。
カニシカが兵を連れて宿に入ると、けがをしたペルシャ人たちが床に倒れているのが目に入る。カニシカは再会したプルに話しかけ、プルはカニシカの教訓をまだ覚えていることを示す。そして、アヌスヤはこれからカニシカたちをも倒すと告げる。一方、パウラヴァではチンタンがスメルの一行を隠れ家に避難させる。