青天を衝(つ)けのあらすじ一覧
惇忠(田辺誠一)から薦められた本を読んだ栄一は、清がアヘン戦争でいかにしてイギリスに敗れたのかを知る。栄一は、開国した日本の未来を危惧し、剣術に力を入れる。程なく、縁談が決まっていた栄一の姉・なかは、ある迷信的な理由で親族に反対される。それ以降、なかは口を閉ざしてふさぎ込んでしまう。一方、日米和親条約を締結した幕府の方針に納得できない斉昭は暴走する。だが、斉昭の側近・東湖が必死に斉昭をいさめる。そんな中、江戸を大地震が襲う。
嘉永6(1853)年。栄一は、ますます仕事に精を出し、さらに品質の良い藍作りの妙案を思い付く。その頃、幕府はペリー提督(モーリー・ロバートソン)の2度目の来航が近づき、将軍・家定(渡辺大知)に代わり実務を仕切っていた斉昭は、対応に追われる。一方、慶喜は斉昭が才知を見込んで部下に薦める円四郎と会い、小姓に据える。翌年、再び来航したペリーとの交渉の末、幕府は日米和親条約を締結。開港のうわさは血洗島にも届き、栄一らはがくぜんとする。
市郎右衛門に連れられて初めて江戸を訪れた栄一は、町のにぎわいに驚く。そこで栄一は、不用意な発言で武士の円四郎を怒らせて目を付けられてしまう。その後家に戻った栄一は、藍葉の不作により窮地に陥った市郎右衛門を助けるため、自ら藍葉の買い付けに行きたいと申し出る。一方、黒船が来航し、江戸は大騒ぎになる。将軍・家慶(吉幾三)が亡くなり、幕政に復帰した斉昭は慶喜を次期将軍候補に推すも、本人は反発。慶喜の腹心の部下を探す斉昭は、ある人物に白羽の矢を立てる。
嘉永元(1848)年。9歳に成長した栄一(子役・小林優仁)は、父・市郎右衛門から藍玉作りの仕事を学び、いとこの新五郎(田辺誠一)から読書を習い始める。そんな栄一が楽しみにしていた獅子を舞う村祭りが、ある事情で中止になってしまう。同じ頃、水戸藩から一橋家の養子に入った七郎麻呂(子役・笠松基生)は慶喜と改名し、将軍・家慶(吉幾三)から実子のようにかわいがられていた。そんな中、隠居の身の水戸徳川家第9代藩主の斉昭は、慶喜を頼みの綱に幕政に返り咲こうともくろむ。
約500以上の企業を育て近代日本の礎を築いた「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一の生涯を描く。天保11(1840)年。武蔵国・血洗島村(現・埼玉県深谷市)で養蚕を営む農家の長男として生まれた栄一(子役・小林優仁)は、5歳になると物おじしないやんちゃでおしゃべりな性格で大人たちを困らせていた。ある日、岡部藩の代官たち一行が栄一らの前を通る。罪人が藩の陣屋に送られてきたことを知った栄一は、近くに住む喜作(子役・石澤柊斗)らと陣屋に忍び込もうと画策する。