織田シナモン信長のあらすじ
ミツヒデの親友・セーラの運転で、シナモン(織田信長)がブー(伊達政宗)や市子たちと小田原城に行くことになった。憧れのミツヒデとドライブ旅行ができると舞い上がる市子に、大好きな伊達政宗ゆかりの地に大興奮する市子の友達・アイちゃん。そして、久しぶりの運転で緊張気味のセーラは自転車にも抜かれるほどの低速走行で、ミツヒデは極度の車酔いで顔面蒼白―― まさに車内はカオス状態に!? おかげで目的地に着く前にすでにぐったりのシナモンだが、さらにブーが、その疲れに追い打ちをかける!?
いつものドッグランで顔を合わせたシナモン(織田信長)たちの話題は、何と“SNS”!? この便利なツールがもしも前世にもあったなら。と思いをはせる。だがただひとり(一匹?)、この状況を冷めた目で見る者がいた。それは黒田チャーリー官兵衛。チャーリーは思う。人の心は複雑で、常に本音と建前が隣り合わせているもの。そして、ネット社会に精通しているはずの現代人でさえ、いろいろな問題を引き起こしかねないSNSを、自己顕示欲の強い戦国武将が使えば……?
夏―肌の露出も多くなり、ちょっぴり大胆になってしまいそうな季節。今年の夏には憧れのミツヒデと、今よりもっと距離を縮めたいと考える市子は、一足先に夏用の新しいワンピースを買った。早速シナモン(織田信長)の前で着て見せるが、それを見たシナモンは、市子の中に、戦にのぞむ意志を垣間見る? 一方、かつての戦国武将たちも大胆な“サマーカット”でイメージチェンジ。夏の戦い(?)はすでに始まっていた!?
寒い季節がやってきた。たとえ毛皮に覆われた“犬”であっても、「寒いものは寒い!」ということで、市子と一緒にあたたか〜い部屋の中、コタツに入ってみかんをほおばる織田シナモン信長。さらには、ミツヒデの親友「セーラ」こと、本願寺世良が焚き火で焼いてくれたサツマイモをむさぼるなど、ぬくぬくとした毎日を過ごしていたある日、シナモンと市子にとんでもない試練が訪れる!?
ある日、織田シナモン信長は、転生仲間の伊達ブー政宗と武田ラッキー信玄が、互いにグルメ自慢をしていて始まったケンカに巻き込まれる。前世ではそれぞれ調理場に立ち、新しいメニューを考案するなどしていた両者。ところが、その頃に考案したある食材を巡って激しく対立することになる。譲れないもののために戦うのは漢(おとこ)の性で誇り。と思いきや、そんなこととは無縁な大うつけもいるようで…。