ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIIIのあらすじ
【最終回】ゼノスたちをわなに陥れ、異端児たちに「死んでくれ」と要求したヘルメス。その神意を聞かされ、グロスを中心とした一部の異端児たちが、ヘルメスの意図するままに地上で暴れ始める。地上でのモンスターの暴走に大混乱に陥るオラリオ。異端児の爪が避難誘導中のエイナを引き裂かんと振り下ろされ――。そしてダイダロス通りでは、ただ一頭の獣が、その歩みを進めていた。夢にまで見た、ただ一人の男に会うために。
「ロキ・ファミリア」の包囲網をかい潜り、異端児(ゼノス)たちをダンジョンへ返すという作戦が続く中、ガレスの参戦により、ウィーネがフェルズたちの一団からはぐれ、ティオナに追われる事態に陥ってしまう…ヴェルフと命も魔剣を駆使してガレスに対応するものの…その実力差は歴然としていた――。一方で、なんとかアイズの追跡を免れたベルは、ウィーネの身を案じ飛び出した春姫と合流し、二人でウィーネを捜すことに。
異端児(ゼノス)たちを助け、人造迷宮(クノッソス)、そしてダンジョンへと返すことを決断したベルと「ヘスティア・ファミリア」。異端児たちと共に行動するフェルズと渡りを付け、着々と準備を進めていく。一方で、それを阻止すべく動く「ロキ・ファミリア」を始めとする冒険者の面々。さらにエイナが、アイシャが、リューが、ヘルメスが…そしてアイズが。それぞれの思いを胸に、異端児を巡る戦いの火ぶたは今切って落とされた――。
最強の異端児(ゼノス)・アステリオスの参戦、そしてフェルズの奇跡的な蘇生魔法によりウィーネは死を免れ、異端児たちも九死に一生を得ることとなる…しかし、ベルが地上に進出したモンスター討伐を阻害したという事実は消えるはずもなく…ベルは、その身にオラリオ中からの非難の目と、心ない罵倒の的となってしまう。さらに悪いことに、地上へと出た異端児たちはいまだダンジョンに戻ることもできず身を潜めているという情報がもたらされ――。
ディックスに惑わされ、地上へと出てしまったウィーネと、彼女を追ってきたベル。彼らの前には、ウィーネをオラリオの脅威と判断した、アイズを始めとする「ロキ・ファミリア」の姿が…。都市最強の冒険者たちを前に、ベルが選択した行動は…ウィーネを庇い彼らの前に立ちはだかることだった。ベルを援護するため、フェルズが、リドが、グロスやレイも動くが「都市最強」の壁は遥か高く立ちふさがる――。