モンスター娘のお医者さんのあらすじ
【最終回】無事にスカディの手術が成功し、喜びに湧いたリンド・ヴルム。街が喜びの空気に包まれる中、サーフェは仕事を終えた安心から風邪を引いてしまう。普段の労いもかねて優しく看病するグレンと、ここぞとばかりに甘えるサーフェ。その後、往診の時間になり街へ出るグレンだったが、道中で回復したスカディや苦無、さらにはこれまで治療してきたさまざまな種族に出会う。みな口々にグレンへの謝辞を述べながら、お礼の品々を渡していく。抱えきれないほどのお酒や食べ物でいっぱいになった診療所では、グレンを囲んでの盛大な宴会が開かれる。
スカディの手術に向けて、着々と準備を進めるグレンたち。アラーニャもグレンの指導により着実に上達しつつあったが、慣れないことをするストレスから、ついに彼女が隠していた「悪癖」が出てしまう。自分でもどうにもできないと嘆くアラーニャに対して、サーフェとティサリアはとある行動で応えるのだった。一方、連日スカディの元を訪れ、手術を受けてもらえるよう説得するグレン。この病は「天命」なのだと考えるスカディに対し、グレンは思い掛けない方法で説得を試みる。果たして彼女を説得し、手術をすることはできるのか…!?
スカディの心臓の腫瘍を取り除くべく、手術の準備を始めるグレン。ドラゴンであるスカディの外科手術に耐えうる道具を作ってもらうため、サイクロプスの職人が多くいる「キュクロ工房」へ器具の制作を依頼する。そして、最も重要な強度と生産性を兼ね備えた針は、見習いでありながら、高い実力を持つメメが担当することに。普段は自虐的なメメだが、スカディのためにと、幾多の失敗を繰り返しながらも、一生懸命に針の試作に励む。しかし一生懸命に励むあまり、メメは倒れてしまう。
式典の最中に倒れてしまったスカディ。すぐさまグレンの師、クトゥリフが経営する中央病院へと運ばれる。そこでグレンは、クトゥリフからスカディが抱える病状について聞かされる。スカディは重い病に侵されているのだが、彼女自身に治す気が無く、そのためクトゥリフも患者の意志を尊重し、積極的な治療を行わないというのだ。納得のいかないグレンは、苦無の協力を仰ぎ独自にスカディの診察をする。そして、その診察結果をもって意固地になっていたクトゥリフの心を融かし、二人でスカディを救うために手術の計画を立てる。
ヴィヴル山に住む恐ろしい巨神が里に迫っているという一報を聞き、慌てて避難を開始するハーピーたち。リーダーシップを発揮し皆を取りまとめながら、ティサリアは独り巨神の足止めをすべく立ち向かう。そんなティサリアの決意に気付いたグレンとサーフェも彼女を追い掛け、3人で里に近づかないよう巨神を説得しようと試みる。目の前に現れた巨神の大きさに圧倒される3人に対し、巨神は思いがけない目的を話し始めるのだった。