キングダム 第3シリーズのあらすじ
現・蚩尤の幽連と誰よりも蚩尤としての才能があると言われた羌カイ。最強の蚩尤同士の戦いは熾烈(しれつ)を極める。その身に“神”をおとして戦うと言われる蚩尤が使う“巫舞”を極めるため、現世へのしがらみや思いを全て断ち切った幽連の圧倒的な強さに追い詰められる羌カイ。だが、抗う力もないまま失いかけた意識の中で、羌カイは、一筋の“光”を見る。その“光”に“巫舞の秘密”を垣間(かいま)見た羌カイは…?
秦国が、国の命運を握る戦いに全軍を挙げて挑んでいた頃、飛信隊副長・羌カイは、“姉”と慕った羌象の仇討ちのため隊を離れ、趙国にいた。かつて伝説の暗殺集団“蚩尤”の里から逃げ出し、今は里の外で協力者として働く羌明から、羌象の仇・幽連の居所を聞く羌カイ。幽連が潜む“老山”の山中へと足を踏み入れた羌カイだが、卑劣な手段を使うこともいとわない現・蚩尤の幽連に苦戦を強いられる。
満身創痍(そうい)の状態で、ホウ煖との一騎打ちに挑む信。一方、ホウ煖は、どんなに打ちのめしても決して折れない信の強さに戸惑いといら立ちを隠せずにいた。激闘の中、何度も打ち込んできた信の一刀が、ついにホウ煖の体を捉える! 王騎を、そしてヒョウ公を打ち破った宿敵・ホウ煖を相手に、信はその仇を討つことができるのか…? 秦国存亡を懸けた中華を揺るがす大決戦、その結末を左右する世紀の一戦の行方とは…?
李牧軍の猛攻により陥落したかと思われたサイ。そこに姿を見せたのは、“山界の死王”楊端和率いる“山の民”。一気に戦場になだれ込んだ彼らは、女王・楊端和と秦王・エイ政の結んだ同盟に従い、圧倒的武力で李牧軍を撃破してゆく。予想だにしなかった事態に敗色濃厚の李牧軍だが、その時、趙三大天である武神・ホウ煖が現れる。すさまじい気迫に誰もが圧倒される中、信は因縁の相手・ホウ煖を倒すべく立ち向かう。
秦王・エイ政がサイにいるという事実が趙軍に露見し、李牧はエイ政を捕えるべく全軍で総攻撃を開始。サイは正念場に立たされることとなった。奮闘を続けてきた民兵たちが連日の戦いで次々に力尽き苦境に陥る中、戦場に響くエイ政の檄や信ら各城壁の将たちの奮闘で何とか闘志をつなぎとめる。だが、地力で勝る敵の攻勢にとうとうサイの士気は限界に。もはや“奇跡”にしか活路を見出せぬほど追い詰められた秦軍。勝機はあるのか?