キングダム 第3シリーズのあらすじ一覧
それぞれの隊を率いて秦軍・蒙恬と王賁、楚軍・項翼と白麗が相まみえた。若き将たちが戦場にて熱い火花を散らす! 一方、秦軍の元王騎軍軍長・録嗚未は、楚国第一軍を率いる将軍・臨武君と戦っていたが、自らの武力に絶対の自信を持ち、数々の修羅場を潜り抜けてきた臨武君を相手に苦戦を強いられる。そこに大将軍・王騎に認められ、その死後、軍を引き継いだ副官・騰が現れる。騰と臨武君――互いの誇りを懸けた戦いが始まる!
魏軍総大将・呉鳳明が造った新型の井闌車によって危機に陥った函谷関。だが望楼に立つ将軍・桓騎は不敵に笑いそれを見据える。一方、楚軍15万を相手にする蒙武と騰の連合軍では、血気盛んな蒙武が静かに戦況を見守っていた。父・蒙武からこの戦いの目的を聞いていた蒙恬は、父の意図をくんで自身の楽華隊を率いて激闘を繰り広げる。しかし、その行く手には楚軍千人将・項翼、弓の名手・白麗が立ちふさがる。
開戦の号令で函谷関攻防戦が始まる。信率いる飛信隊は、将軍直属の“ヒョウ公兵”と対する趙軍を次々と撃破。だが、突然ヒョウ公軍の動きが止まる。ヒョウ公軍は趙軍総大将・李牧(りぼく)が信頼を寄せる副将・慶舎(けいしゃ)が張り巡らしたわなにはまっていた。一転して秦軍は追い詰められるが、そこに窮地を救う者が現れる。
軍総司令・昌平君に召集され、秦国の名だたる将軍が一堂に会した。そうそうたる面々を前に昌平君は、国家存亡の危機を救う僅かな望みをかけた作戦を発表する。それは、全軍で国門“函谷関”(かんこくかん)にて敵を迎え撃つこと。この作戦を受け、秦国を挙げた大軍勢が函谷関へと集結。その中には信の“飛信隊”、信と同世代の将、王賁(おうほん)率いる“玉鳳隊”(ぎょくほうたい)、蒙恬(もうてん)率いる“楽華隊”(がくかたい)もいた。秦国の命運を握る戦いの幕がついに切って落とされた!
列強六国から成る“合従軍”が秦国への侵攻を開始。危機的状況打開のため、軍総司令・昌平君(しょうへいくん)は、東の斉国(せいこく)と交渉し、合従軍からの離反を促そうと考える。一方いまだ状況を把握しきれないまま、“雷原(らいげん)”の地で侵攻中の魏軍(ぎぐん)に追いついた飛信隊がそこで目にしたのは、魏軍総大将・呉鳳明(ごほうめい)自ら指揮を執る大軍を相手に、少ない兵数で善戦を繰り広げる秦軍(しんぐん)の姿。それは、かつて信がその指揮下で戦ったこともある大将軍・ヒョウ公(ひょうこう)の軍だった。
紀元前中国の秦国(しんこく)。下僕出身の身ながら“天下の大将軍”を目指す信(しん)は、武功を重ね、千人の部下を抱える“千人将(せんにんしょう)”となっていた。自ら率いる“飛信隊”に軍師・河了貂(かりょうてん)を迎え戦いに明け暮れていた信。そんな中、独自に各地の様子を探っていた、今は亡き大将軍・王騎(おうき)の軍の軍長だった録嗚未(ろくおみ)、干央(かんおう)と再会した信は彼らから、趙国(ちょうこく)を中心に各国に不穏な動きがあると聞く。それは秦国に未曽有の危機をもたらす大きな“嵐”の前触れであった。