デジモンアドベンチャー:のあらすじ一覧
【最終回】ついにオメガモンが出現。デジタルワールドと現実の世界をむさぼり尽くし、全てを無に変えていく怪物・アバドモン、そしてその中心に潜む人型のアバドモンコア。絶望にかられる人々の中で、世界中の子どもたちだけは、オメガモンの勝利を信じていた。無限の可能性を持つ選ばれし子どもたちとそのパートナーデジモンたちの願いが、邪悪な存在を打ち破るべくオメガモンにさらなる奇跡を起こす。
最凶の敵ネガーモンは、太一たちの目の前でクズルーモンへと進化した。デジタルワールドと現実世界を変幻自在に飛び越えながら、次々に空間を食べ、「無」と化していくクズルーモン。世界が消え去るのを防ぐために、ウォーグレイモンをはじめとした8体の究極体はクズルーモンへ戦いを挑む。しかしクズルーモンの力は圧倒的。一人、また一人、どことも知れない空間へと消し飛ばされていく。あらゆる攻撃の通用しないクズルーモンを相手に、太一とヤマトはボロボロになりながらも必死に戦い続ける。
情報の大樹に現われた白い亀裂と触手。それは増殖しながら空間を白い虚無と化していく。さらに太一たちの前に姿を現わしたアルゴモン完全体は、太一ら子どもたちだけを白い無の世界に無理矢理引き込みアグモンたちと分断、進化させないようにした上で言う。「これぞネガーモンの本能。やがては全てが食い尽くされ無と化すだろう」と。その時、忽然とアルゴモンの究極体2体までもが現われ、片方は白い空間の太一たちを襲い、もう片方は情報の大樹にいるアグモンたちを襲い始める。
選ばれし子どもたちは、情報の大樹に再び集結した。紋章の謎を解く鍵を見つけ、導かれた答えとは。ついに明らかになる冒険の真実。全ては、この時のための冒険だったのだ。一方、デジタルワールドでは少しずつ異変が始まっていた。あらゆる物理法則を無視して景色が欠け、真っ白な空間が見えている。それは、やがて始まる「巨大な破滅」の前兆だった。これを阻止できるのは、選ばれし子どもたちとそのパートナーデジモン。いよいよ、最後の戦いが始まる。
デジヴァイスに従い開墾地に着いた空とピヨモンは、ネーモンやジャンクモン、ムーチョモンたちが荒れ地を開墾しているのを手伝っていた。その地をいずれはデジモンたちの楽園にするのだという。そこに合流する太一とアグモン。だが、ふとしたきっかけから、開墾地の地中に眠っていたシャッコウモンが目覚め、暴れ始める。太一とグレイモンが立ち向かうが、グレイモンはシャッコウモンの攻撃を受けアグモンに戻ってしまい、空とガルダモンが一手にシャッコウモンと戦うことに。
旅の道中、タケルとパタモンは必死で山を登ろうとしているエルドラディモンと再会する。同じく再会したレオモンによると、エルドラディモンは山伝いに故郷のクラウド大陸に帰りたがっているという。山の麓では、皮肉屋のグラビモンをはじめ、レオモンが救助した多くのデジモンたちがその光景を見守っていた。エルドラディモンの巨体を山の上まで持ち上げるなど、誰の目にも不可能なことだ。それでも、タケルはエルドラディモンの望みをかなえるために力を尽くし始める。
知識の紋章に導かれ、岩の連なる大渓谷に再びやって来た光子郎とテントモン。そこでは知識狂いのデジモン・ナノモンが彼らを待ち受けていた。真なる知識の使い手を決めるべく、光子郎に謎解きゲームを仕掛けるナノモン。太一と合流した光子郎は、人質となったホエーモンを助けるべくナノモンの用意したダンジョンに挑む。しかし、そのダンジョンは謎を解き間違えるごとに仲間が一人ずつ奪われてしまうと判明する。
かつてペタルドラモンが森化した地。そこを訪れるヒカリ、テイルモン、タケル、パタモン。ヒカリの目的地はここらしい。デジタマを育む地となっているその森で、ムーチョモンたちと再会するヒカリたち。だが、時々ソウルモンがやって来て、デジタマのいくつかを育たなくなるようにし、ムーチョモンたちが守っているのだと。そこへ太一とアグモンも合流するが、直後、聖なるデジモンたちがやってきたのを嗅ぎつけた、「生・命」を憎悪するスカルバルキモンが襲い掛かってくる。
真夜中、ヤマトとガブモンは、巨大な剣をふりまわしてデジモンたちを次々と斬り倒していく亡霊のようなザンバモンと遭遇する。恐るべき事にザンバモンには全ての攻撃がすり抜けてしまうため、戦うことすらままならない。襲撃からたった一人生き残ったストラビモンを助けた二人は、ザンバモンに怯える小さな集落で、かつてザンバモンを封印した剣士のようなデジモンがいたことを知る。ザンバモンを倒すには、剣士が使った伝説の剣が必要だった。
ミミとパルモンは、最初にデジタルワールドで過ごしたタネモンたちの村へと里帰り。しかし、そこにはいつの間にかデジモン学校ができていた。校長を名乗るババモンに言いくるめられ、体験入学するミミとパルモン。だが、あまりに厳しい授業の連続で全身ボロボロ。逃げ出そうかと考えるが、徐々にババモンの厳しい指導にも理由があることが判ってくる。そんな時、イザコザを起こして学校を勝手にやめたバンチョーマメモンが、子分たちを引き連れて「お礼参り」にやって来る。
パタモンとテイルモンを癒すため、かつて見つけた温泉にやって来た丈とゴマモン。しかし、目当ての温泉は枯れ果て、代わりに巨大な屋敷が建てられていた。温泉好きの屋敷の主、トノサマゲコモンがお湯を独占してしまったのだ。そればかりか、トノサマゲコモンはゴマモンのことを気に入り、自分の嫁にすると一方的に宣言して捕らえてしまった。屋敷から叩き出され、トノサマゲコモンに近づくことすらできない丈、タケル、ヒカリ。その時、丈がある作戦を思いつく。
デジタルワールドの“巨大な破滅”を回避するべく、子どもたちの新たな冒険が始まった。紋章に導かれた旅の道中、火山活動が活発な島へと立ち寄った太一と空。そこで島の建設作業を担うデジモン・ジャンクモンと出会う。近いうちに来るであろう火山の噴火から島のデジモンたちを守るべく、堤防の増設に励むジャンクモン。それを手伝う空たちであったが、途中でピヨモンがケガを負ってしまう。ピヨモンに無理をさせまいと一人奮闘する空と、空と一緒にいたいと願うピヨモン。二人の気持ちは徐々にすれ違ってゆく。
ミレニアモンとの決戦を乗り越えた太一たちに、かつて共に戦ったガーベモンから連絡が入った。デジヴァイスに浮かぶ紋章とそっくりなものが、「情報の大樹」という場所にあるという。急ぎ向かった太一たちはガーベモンと再会し、デジタルワールドの情報を集めるワイズモンと出会う。そこには8つの紋章が刻まれた秘密の部屋があった。太一たちはそこで、「選ばれし子どもたち」のさらなる使命を知るのだった。
ミレニアモンの猛威の中、生死不明の太一とウォーグレイモンの無事を信じて戦う、ヒカリたち選ばれし子どもたちとテイルモンたち。そして、太一とウォーグレイモンは諦めてはいなかった。デジタルワールドが闇に包まれようとするその時、全てのデジモンたちが平和への祈りを捧げ、その思いは誰も予想していなかった究極の進化を呼び覚ます。テイルモンとパタモンの身に起こる奇跡、そして、祈りが生み出したウォーグレイモンの強大な技が膨れ上がる。
太一とウォーグレイモンは本当に死んでしまったのか…。悲しみに暮れる子供たちとデジモンたち。だが、湖から浮上した巨大なファーガが近隣山脈の頂上を目指し上昇していき、中では刻一刻とミレニアモン復活の時が刻まれる。ヤマト、空、光子郎はそれぞれミレニアモン復活阻止を敢行するも、グリフォモンがメタルガルルモンを襲撃した事もあり、ままならない。そんな中、兄を失い絶望にうちひしがれるヒカリの心に何とか寄り添おうとするミミ。しかし、ミミ自身も太一たちを失った悲しみは大きい。果たして子どもたちは、悲しみから這い上がれるのか、そし目前に迫るミレニアモン復活を阻止でできるのか…。
ようやくたどり着いたファーガ。しかしそこで太一たちが遭遇したのは、凶悪な究極体デジモン・ムゲンドラモンだった。そして敵はピヨモン、パルモン、ゴマモンのデータを吸収してしまい、その影響で彼らは戦えない。一方、避難民デジモンを収容しながらエルドラディモンで移動している遠方のレオモンから、太一たちの元に連絡が入る。「なんらかの異変が起きている! クラウド大陸が落ちてくるぞ!」。やがてメタルガルルモンまでもがデータを吸収され戦闘不能に陥る中、ムゲンドラモンは子どもたちとデジモンたちにとどめを刺そうと、強力なムゲンキャノン発射の構えに入る。太一とウォーグレイモンは、みんなを守るために、危険を犯してムゲンドラモンに突っ込んでいくのだが、敵の自爆による大爆発に巻き込まれてしまう…!