七つの大罪 憤怒の審判のあらすじ一覧
【最終回】アーサーによってキャスは葬られ、再び世界に平穏はもたらされた。“七つの大罪”はその役目を終え、それぞれの道を行く。キングとディアンヌは妖精と巨人の王国を造り、バンはエレインとブリタニアを旅する。メリオダスとエリザベスは、新たなリオネス国王となる前に、二人の思い出の地を巡ることに決めた。魔神王との戦いから1年半後、エリザベスとエレインには、種族を超えた新たな生命が宿っていた。
アーサーに襲い掛かったキャスの正体は、かつて混沌(こんとん)から生み出された獣の暴君だった。そして、“七つの大罪”と袂を分かつことになったマーリンは、アーサーを守るべくたった一人でキャスと対峙(たいじ)する。アーサーも剣を抜いてキャスに立ち向かうが、キャスの精神攻撃の前に崩れ落ちようとしていた。ピンチを迎えるマーリンたちを援護したのは、“七つの大罪”とエリザベスだった。果たして混沌は世界を飲み込むのか。“七つの大罪”の最後の戦いが始まる。
メリオダスへのひそかな思い、そして心の飢えを満たすための混沌の復活という、マーリンの狙いが明かされる。さらに魔法の湖の「混沌(こんとん)の巫女(みこ)」はマーリンの行動の裏付けを語りを始める。“七つの大罪”からは自分たちを謀っていたのではないかと疑念の声が上がる。そんな中、覚醒した混沌はアーサーに共鳴して共生を決め、アーサーは「混沌の王」に認められたとマーリンが告げる。その時、常に傍らに居たキャスが、異形の者となってアーサーに襲い掛かる。
魔神王を撃破し、聖戦は終結。その影で“七つの大罪”エスカノールは散った。訪れた平穏のさなか、ブリタニアには新たな不穏が忍び寄る。「光と闇の均衡が崩れる時、神々の時代は終焉(しゅうえん)を迎え、混沌(こんとん)がよみがえる。そして世界は生まれ変わる」。それぞれの幸せを信じる“七つの大罪”を前に、マーリンは自らが共に戦ってきた理由を見せるという。瞬間移動で連れられたのは、魔神王との戦いの地である「魔法の湖」であった。マーリンは「アーサーを混沌の王として目醒めさせる」と魔術の詠唱を始める。今、明かされるマーリンの過去と目的とは。
正午を超えてなお燃え盛る、“天上天下唯我独尊 極”(ザ・ワン アルティメット)――自分の全生命力を魔力に変換して戦うエスカノールは、魔神王に肉迫する。だが、死力を尽くすエスカノールの眼前に、メリオダスは立ちはだかった。これ以上は命を落としかねないと悟ったからこその行動だった。しかし、エスカノールは拒否し、仲間のために命を懸けることを厭わない。魔神王がさらに呼び出す闇の獣を前に、メリオダスは全員で戦う決断を下す! 一方、ゼルドリスの精神世界では、本物のゲルダも加わり、魔神王との戦いが続く。ついにゼルドリスは刀を抜き、魔神王と対峙(たいじ)する!
ディアンヌの技「大地創造(マザー・クリエイション)」によって、ついに魔神王の魔力の供給源であった「魔法の湖」を消失させることに成功した「七つの大罪」。時を同じくして、時刻は正午を向かえる。エスカノールにとって最強の1分間がもたらされた…! 魔神王と互角以上に渡り合うエスカノールだったが、タイムリミットは直前にまで迫っていた。しかし刻限を超え、「七つの大罪」はいまだ見たことのないエスカノールに出会う。それは1分間を超えてなお、最強状態を保ち続けるエスカノールの姿だった。エスカノールは静かにつぶやく。「…友よ。これでようやく…誓いを果たせる――」
魔神王としてさらに力を増すゼルドリス。窮地に立たされた「七つの大罪」のも元に現れたのは、決死の状態で死力を尽くすエスカノールだった。その善戦の隙を突き、メリオダスとゴウセルはゼルドリスの精神世界へと侵入する。精神世界で魔神王とゼルドリスを分かつためであった。ゼルドリスは、最愛の恋人・ゲルダと共に居たが…。一方、現実世界での激闘も続くが、ディアンヌが勇気を振り絞って放った奥義が、戦況を一変させていく――!
ゼルドリスをより代に復活した魔神王、そして魔神王が召喚した魔獣インデュラ――“七つの大罪”と魔神王の戦いの火ぶたは切って落とされた。メリオダスとエリザベスは、魔神王と化したゼルドリスを救うべく戦う。エリザベスは女神族の力を解き放ち、本来の強さを見せつける。また、激化していくインデュラとの戦いでは、“七つの大罪”が得意技を組み合わせて抵抗を続ける。一方、インデュラの幼体が現れたリオネス城では、エスカノールたちが絶体絶命の危機に陥る。そこに救いの手を差し伸べたのは…「四大天使」マエル! エスカノールは仲間のために、再び「太陽」の魔力を取り戻す。
魔界の門に踏み入ろうとするメリオダスとエリザベス。しかし、突如落下した巨石によって、エリザベスは死の危険に脅かされる。間一髪、マーリンによって救われるも、消失したはずのエリザベスの“永劫(えいごう)の輪廻(りんね)”が復活していることが判明。それはまた、もう一つの事実を「七つの大罪」に突き付ける。魔神王は、まだ生きている――。魔神王をよみがえらせるには、何者かをより代にしなければならない。それだけの魔力を受け止められる存在に、メリオダスは心当たりがあった。キャメロット跡地の荒野で、いかにして魔神王は復活を果たしたのか?
新たな魔神王となり、強大になりすぎたメリオダスを、世界は排除しようとしていた。迫りくる期日を前に、メリオダスはその事実を誰にも告げはしなかった。ただ、それに気付いたバンをはじめ、「七つの大罪」はそれぞれが気付かないふりをしている。口に出せば、それが現実になってしまいそうだからだ。平穏のなか、「豚の帽子」亭でにぎやかに働く「七つの大罪」だったが、大切な“団長”をこのままにはしておけないと、勇気を出して問いただす。そして、エリザベスもまた、誰にも打ち明けないままに、ある決意を固めていたのだった――。
「七つの大罪」によって魔神王は討ち取られた。王を失った魔神族はリオネス王国からも撤退を始める。つかの間の平和が訪れるかに思えたが、肝心の問題は残っていた。エリザベスの呪いの刻限はあと1日しか残っていないが、それを解く手段であった戒禁も、魔神王と共に滅してしまったのだ。エリザベスは自らの転生を受け止めるが、メリオダスは「呪いを解く方法はある」とあっけらかんと言い放つ。本来の魔力を取り戻したメリオダスは、マーリンによって可視化された“永遠の生”と“永劫(えいごう)の輪廻(りんね)”を消し去るべく、魔力を放って打ち破る。
メリオダスの肉体を手に入れた魔神王は、圧倒的な戦力差で「七つの大罪」を苦しめる。そこへ、煉獄から戻ったバンが駆け付ける。さらに、ゴウセルによって、エリザベスたちはメリオダスの精神世界に介入を果たす。こうして「七つの大罪」は、現実世界と精神世界で並行して魔神王と戦うことになった。仲間からの応援を背に、徐々に魔神王を押し返していくメリオダスたち。しかし、魔神王も簡単にやられはしない。現実世界で強大な力を持つ「嘆息の賢人」を呼び出し、形勢を一気に逆転させる。目前に迫る危機、そんな中、剣を抜いたのは…ゼルドリスだった。
マーリンの禁呪発動により、メリオダスの魔神王化は阻止された。聖戦にも終止符が打たれたかのように思われたが…そこにはいつもと姿の違うメリオダスが佇んでいた。違和感を察するエリザベスからの追求に、その正体があらわになる。中身に宿るのは、メリオダスの父たる魔神王であった。魔神王はエリザベスに「名案」を告げる。「エリザベスよ…お前に掛けられし“永劫(えいごう)の輪廻(りんね)”の呪いを解いてやろう!」――その言葉の真意とは? 迫りくる魔神王の手から、「7つの大罪」はエリザベスを守れるのか?
全ての戒禁がメリオダスに取り込まれた。魔神王誕生を阻止するため、禁呪発動を試みるマーリン。窮地に現れた「四大天使」長・リュドシエルは、「原初の魔神」を前にも臆することなく技を発動する。一方、満身創痍(そうい)のエスカノールのもとに集結したマエルたち。そこで、エスカノールの魔力「太陽」(サンシャイン)は、元々はマエルの恩寵だったことが明らかになる。エスカノールはマエルに恩寵を返し、共に戦ってくれるよう懇願する。果たして、戦局は変えられるのか。マーリンの禁呪完成まで、あと10分――!
激戦続くキャメロット城では、チャンドラーとキューザックが融合し、「原初の魔神」へと変貌を遂げていた。マーリンは「勝機は完全に失われた」と絶望し、エスカノールであっても防戦一方となっていた。そこに、マエルを仲間に加えたキングたちが参戦する。形勢逆転の好機…と思いきや、キングの前にゼルドリスが立ちはだかる。「無駄な抵抗はやめておけ…お前たちに勝機はない!」
煉獄で、ついに魔神王と対峙(たいじ)するメリオダス、バン、ワイルド。この煉獄から脱出するには、魔神王に打ち勝ち、「現世への出入口」を通らねばならない。「攻撃すると逆に魔力を奪われる」という強大な力を持つ魔神王に、メリオダスたちは苦戦を強いられる。戦い始めて60年の月日が流れても、なお勝利の糸口はつかめない。しかし、戦いの中でバンは魔力を他者へ「与える」術を身に付ける。その変化をきっかけに、メリオダスは魔神王を打倒する秘策を思い付く。
4つの戒禁と融合し、異形の姿となったマエル。マエルの強大な力を前に一時追い詰められたキングだったが、「妖精王・ハーレクイン」として覚醒しその真の力を振るう。霊槍を同時に複数発動させられるようになったキングは、ついにマエルを追い詰める。しかし、ゴウセルはそのさなかでも自らの行いを悔い、マエルを救うチャンスを探る。そして、ゴウセルはマエルの精神世界に“侵入”し、対峙(たいじ)することを選ぶのだった。
マエルの放った一撃により、デリエリが討たれた。4つ目の戒禁を奪われ、それら全てをマエルは取り込もうとする。ゴウセルは自らを犠牲にして解決を図るのではなく、仲間を守るために、マエルと戦う決意を固める。ディアンヌも天空演舞場に集結するが、最終形態に移行しつつあるマエルの闘級は20万以上と、圧倒的な数値をたたき出すまでになっていた。ディアンヌ、キング、ゴウセルは、一矢を報いるべく、三位一体の必殺技を仕掛ける。
ゴウセルから明かされた真実――それは3000年前、聖戦を終結させるために魔術士ゴウセルが、“四大天使”マエルの記憶とその男を知る全ての者の認識を改変する禁呪を使用したことだった。“十戒”エスタロッサは存在せず、まさにその男こそが、“四大天使”マエルだったのだ。なぜ、魔術士ゴウセルは禁呪を用いたのか。その口から語られる考えは、到底、マエルにとって理解できるものではなく、復讐(ふくしゅう)心はゴウセルに鋭く向けられた。






















