コウラン伝　始皇帝の母

政は、成キョウが謀反を起こし、ロウアイが鎮圧したという報告を受ける。晧ランの命でロウアイは昇進するが、呂不韋はロウアイにさらに権力を与えたいと考える皓ランと口論になる。一方、政はロウアイが謀反を企てていると聞き激怒する。呂不韋は政に成人の儀を行うよう提案し、その機会にロウアイを討つと申し出る。

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政の王妃選びが始まり、皓ランは各国から王女たちを集める。一方、燕の王女は、政は残忍だといううわさにおびえて逃げ出してしまうが、その話を聞いて面白がった政は自ら捜しに行く。燕の王女の付き添いの娘・驪歌は、捜しに来たのが政だと知らず、王女の逃亡を隠すために自分が王女だと名乗ってしまう。

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死期が近いと悟った子楚は呂不韋を呼び出すが、呂不韋は、子楚が自分を裏切り、皓ランを奪ったことを責める。やがて、子楚は大臣たちや政を次々と呼ぶが、皓ランは呼ばれずに外で待たされ、業を煮やして無理やり中に入ろうとする。5年後、秦国の国王になった政は、政治を呂不韋に牛耳られていることに不満を抱く。

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子楚が王位継承者の太子を政から成キョウに変えると決める。不穏な空気を感じた呂不韋は急いで都に戻る。そんな中、皓ランの基に子ケイ夫人が訪れ、明日には呂不韋が殺され、太子が変わるが、どんな気分かと問う。翌日の朝廷で、白仲が計画通りに呂不韋を告発し、殺すために号令をかけると兵士たちが入ってくる。

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晧ランは、疫病の薬が霊児に盗まれたと知り、小春に護衛を付けて南郡まで送るよう子楚に直談判する。しかし、子楚からは突き放され、怒った晧ランは子楚の許しも得ず、小春を連れて自ら南郡にいる呂不韋を手伝いにいくことにする。一方、南郡では指揮を執っていた呂不韋も病にかかり、そこに薬を持った霊児が現れる。

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戦に勝利した白仲が都に戻る。霊児は呂不韋の屋敷を抜け出して白仲に会いにいくが、途中で馬にはねられてしまう。一方、子楚は病のことを隠したまま、毎日政を太子として厳しく教育する。皓ランはそんな子楚の様子を心配する。それから3年後、政は強い若者に成長し、子楚は呂不韋を政の教育係に命じる。

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子ケイたちの謀反は失敗に終わり、夫の死の知らせを受けた子ケイ夫人は激しく動揺する。一方、呂不韋の密命で子ケイの命を奪った司徒缺は、呂不韋に災いが及ばぬようある選択をする。そんな中、呂不韋は謀反に加担した罪で投獄された宣侯夫人に会い、命を助ける代わりに黒幕として妹の華陽太后の名を引き出そうとする。

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皓ランは、子楚に告げずに政を連れ王宮を出る。一方、子楚は病の悪化で余命わずかだと医師に告げられる。そんな中、呂不韋が王宮から盗んだ黄金を隠していると告発を受けた子ケイが、兵を連れて呂不韋の屋敷を捜索しにくる。そして、朝廷では政の父親が呂不韋だという疑惑が追及され、二人の不貞の証拠が差し出される。

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晧ランは政の子育てのことで夏太后と衝突する。その直後、夏太后は、皓ランが呂不韋の元愛人であり、政は呂不韋の息子だといううわさを耳にする。政が息子の子楚に似ていないと思った夏太后は、真偽を確かめようとする。そんな中、そのうわさを耳にした霊児が呂不韋を問い詰め、呂不韋を怒らせてしまう。

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子楚は秦の国王に即位し、皓ランは王妃になる。子楚は呂不韋を最高位の官職である相邦に任じ、実母を華陽と同じ太后にした。華陽太后は、恩をあだで返されたと怒る。皓ランは秦に来て以来、子楚の実母・夏太后に拒否され会えずにいた。ある夜、子楚が晧ランの誕生日を祝うために上げた天灯が原因で、ある事件が起きる。

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皓ランに来た子ケイ夫人は、王命で呂不韋が霊児と結婚すると告げる。その後、呂不韋が突然、皓ランの部屋にやってきて彼女を抱き締め、愛していると告げる。呂不韋は、貴重な宝玉を国王となった安国君に献上し、王妃に贈るよう提案。喜んだ王が王妃に会いにいくと、楽師の男性と二人で浴室にいるのを発見し激怒する。

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雅王女は、子ケイに指摘されたことで自分の正体が趙の王女であることを明かす。さらに、子楚のことを愛していると告げる。一方、小春は白起将軍の息子・白仲が、父と同様に戦で趙の民を苦しめていると知り激怒する。そんな中、側室の件で子楚とけんかしてしまった皓ランは、呂不韋とついに再会を果たす。

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趙にいる皓ランの元に、秦で子楚が王位継承者である太子になったと知らせが届く。皓ランが秦へ向け出発した直後、彼女に恨みを持つ虞平がやってくる。虞平は皓ランたちを秦に送り届ける護衛長に命じられたのだという。一方、秦では国王が亡くなったことで、安国君の正式な即位の前に皆、喪に服していた。

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病床の秦王が次期太子を選考するため、子楚と子ケイに秦の政治への意見を書くよう命じる。そんなある日、子楚は華陽夫人の勧めで一族の娘・絲蘿と見合いし、彼女との結婚を決める。それから8年後、皓ランと息子・政は、まだ趙にいた。一方、秦では国王の病状が悪化し、子ケイと子楚の跡継ぎ問題が再燃する。

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異人と呂不韋は、ついに秦に到着。異人の母違いの兄・子ケイに偽者だと疑われるも、華陽夫人は異人を気に入る。そして、異人を自分の出身国・楚にちなんだ名「子楚」に改名させる。一方、趙では晧ランと小春が宮廷を出て町で暮らしていた。ある日、皓ランに恨みを持つ虞浩が現れ、皓ランに襲い掛かる。

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投獄された小春を助けてほしいと高昊陽は皓ランに訴えるが、皓ランはそれを断る。そんな皓ランは、小春が弁明せずに死を覚悟しているのには、なにか理由があるに違いないと確信していた。一方、呂不韋は異人を秦に逃がすため新たな策を講じる。そんな中、レイ王妃は、ついに国王から国を奪うことを決意する。

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秦が趙の都・邯鄲に侵攻。羽王子は異人を城楼につるし秦に退却するように仕向けるも、秦の攻撃は終わらず、邯鄲は陥落寸前になる。それでも、レイ王妃は民衆に一致団結を呼び掛ける。一方、皓ランは秦軍を撃退する計画があるから異人の命を助けてほしいと願い出る。そして、激しい戦いのさなかに、晧ランが産気づく。

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反乱に失敗した蛟王子は、晧ランを道連れにして死のうとするが、そこに呂不韋が駆け付ける。そのころ、レイ王妃は投獄された雅王女に、自害を命じる。一方、秦は趙に六城を引き渡すように要求。呂不韋は趙王に、秦の要求は飲まず、六城は斉国に渡して秦に対抗するため周辺諸国と手を組むことを進言する。

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皓ランは自らの意思で異人と真の夫婦になる。しかし、呂不韋は皓ランを失う原因となった蛟王子への憎しみを募らせる。一方で、国王である父に不満を抱く蛟王子は、高猛将軍に謀反への協力を求める。そんな中、皓ランの妊娠が発覚。皓ランがそのことを異人に伝えようとするも、異人は雅王女に捕らえられる。

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呂不韋は太子夫人から、異人を秦の太子の世継ぎとして認める約束の証を手に入れ、急いで皓ランのいる趙へと馬を走らせる。しかし、趙に戻った呂不韋は皓ランが異人と婚姻したことを知り、激怒する。そんな中、秦との戦いで負傷した少年兵が帰還し、国王に大敗を報告。王たちは人質の異人にその怒りを向ける。

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