霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜

難鳥族は食糧難にあり、穂禾は天界の穀倉の開放を進言した手紙を天帝へ送るが、潤玉により手紙を燃やされてしまう。その後、穂禾が長老に食糧問題の未解決を責めているところに潤玉が現れ、天帝の命で食糧支援をすると言う。さらに、穂禾が翼渺州へ兵を送るよう願い出ていたことを、長老たちの前で暴露する。

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牢獄にいる天后の要求通り、天帝は旭鳳に帝位を譲ろうとする。潤玉と錦覓の婚姻を解消するよう食い下がる旭鳳は、二人の婚姻により天界が安定を図ろうとする天帝の怒りを買い、兵権と赤霄剣を剥奪される。一方、暮辞は置き手紙を残して姿を消す。リュウ英は何年たっても必ず見つけるといって捜しに行く。

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意識を失っている暮辞が見ている夢の内容を知ろうと、リュウ英は錦覓に魘獣を借りる。そして、天后が暮辞に人間界で錦覓を殺すよう命じたことや、暮辞が自らの血で滅霊箭を作り出したことを知る。全ては天后の仕業だと知ったリュウ英は、錦覓に肉肉を殺したのは自分の友人だったと謝り、さらに、黒幕は天后だと教える。

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天后はソク離の喪に服す期間の外出を潤玉に禁じ、さらに、龍魚族の喪服か天界の喪服を着るかの選択を迫る。一方、月下仙人の寿席でコウ露と父の太巳仙人父娘を目にした穂禾は、人間界で慕っていた南平侯のことを思い出す。そして、その父親を殺しても振り向いてくれなかった旭鳳のことを恨めしく想う。

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花界にいる錦覓は旭鳳から待ち合わせの手紙を受け取る。その頃、リュウ英は旭鳳の元を訪れ、暮辞が何者かに操られて錦覓を殺そうとしたと伝える。そして、天后が関係していると察知した旭鳳は、天后に対し錦覓に危害を加えないよう警告する。その夜、旭鳳と錦覓は二人が作った鳳凰灯を愛でながら酒を酌み交わす。

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ソク離の起こした数々の行いに対して、天后が三万の洞庭水族に刑罰を与えることになり、彦佑と鯉児も連行されたことが潤玉の耳に入る。潤玉は天帝に許しを請うが受け入れられず、天后の元へ向かう。そして、天后は、潤玉自らが洞庭水族を罰するか、もしくは潤玉一人が代わりに罰を受けるか、どちらか迫る。

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暮辞が錦覓を狙って放った滅霊箭を受け、羌活が死ぬ。その瞬間、錦覓は肉肉が死んだ時の記憶を取り戻し、二度も親友を失ったショックで自らも死ぬ。一方、リュウ英に危険が及ぶのを恐れた暮辞は、リュウ英に彼女への気持ちはうそだったと告げる。そんな中、都に戻ったユウ王は、錦覓の亡きがらを前にわれを失う。

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戦地にいるユウ王の元に穂禾がやって来る。兵法を学ぶ穂禾が心身ともにユウ王を守ろうと意気込む中、ユウ王の命を狙う南平侯は、ユウ王が少数の兵と通る難所で待ち伏せし奇襲を掛けてくる。一方、都では錦覓は羌活の出す薬を飲む。羌活は聖医族として道を外させまいと、錦覓の体を損ねて村に帰ろうと考える。

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洞庭湖で暮辞と彦佑、天后と洞庭君の戦いが始まる。すると、そこに潤玉が駆け付け、洞庭君の助太刀をする。天后は自分に刃向かったことに激怒するが、潤玉は旭鳳の地位を脅かす気は一切ないから、どうか実母と静かに暮らさせてほしいと懇願する。しかし、天后は一切耳を貸さず、さらなる攻撃を仕掛けてくる。

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太湖の笠澤で暮らしていたソク離と潤玉を見つけ、天后に報告せず守ったのは若き水神だった。ソク離は、潤玉の正体を隠すために魚のふりをさせるが、潤玉にとっては苦しい日々だった。そこに現れた天后が潤玉を天界に連れて行き、笠澤を焼き払う。一人生き残ったソク離は水神に助けられ、雲霧澤で生きていくことを決意する。

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潤玉は彦佑に誘われて行った洞庭湖に懐かしさを感じる。コウ露と共に湖の底まで行ってみることにした潤玉は、子供の頃の記憶を断片的に思い出す。雲夢澤に着くと彦佑が待っており、洞庭君に紹介される。潤玉はそこで、この世に二つしかない天帝の霊火珠をはめたソク離という名の女の子が描かれた姿絵の話を始める。

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彦佑はユウ王の座上に滅霊箭を髪一本でつるすも、滅霊箭はまだ落ちない。一方、月下仙人も人間界に降り、旭鳳と錦覓の様子を見守る。その頃、ユウ王への想いを断ち切ろうと、錦覓は何度もユウ王に村に帰してほしいと願い出る。しかし、錦覓を手放したくないユウ王は、死を偽装して錦覓を聖医族から解放する提案をする。

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彦佑は洞庭君に滅霊箭はまだ奪えないと報告するが、洞庭君は諦める気配がない。一方、人間界でも旭鳳の従者・秦潼となっていた燎原君は、瀕死の妻を抱く老人に出会う。燎原君は老人に薬代として銀子を差し出し、老人は代わりに令牌を燎原君に持たせる。燎原君は令牌を置いて去るも、気付くと令牌は燎原君の元に戻ってくる。

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彦佑は穂禾に天界での記憶があるかをそれとなく確認する。一方、平侯と朝堂で同等の権力を持つ傅相は、ユウ王に早く妃を娶り世継ぎを作るべきだと進言する。その後、ユウ王が錦覓に妃になるよう迫っているのを立ち聞きした姜活は、錦覓が聖医族のおきてを破り、ユウ王と愛し合っているのではないかと心配する。

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かつて愛を誓い合った暮辞と奇鳶が同一人物に違いないと確信しているリュウ英は、暮辞が近くにいる気配を感じ、彼を誘い出そうと崖から飛び降りる。そして、リュウ英は、空中で自分を救った暮辞に、姿を消した理由やなぜ自分を知らないふりをするのかを問い詰める。しかし、暮辞は自分のことは忘れるよう告げる。

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錦覓はユウ王の正体を知るが、王付きの聖女として診察を継続する。そんな中、ユウ王が病ではないのに具合が悪いと訴えることを聞いた姜活は、ユウ王は錦覓に恋煩いしているのではないかと騒ぐ。その後、王が聖女を気に入っているという話が侍女たちの間でうわさになり、やがて、南平郡主である穂禾の耳にも届く。

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聖医族の村に都からユウ王の病を治す聖医女召喚の知らせがきて、錦覓は羌活と共に都に向かう。都に到着した錦覓は、占い師に扮した彦佑から錦覓という名の仙女の姿絵を見せられ転生の話を聞かされるも、その意味を理解できない。その後、南平侯に王の病状を報告した錦覓は、南平侯から自分の命令通りに動くよう命じられる。

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偶然、ユウ王と覆面越しに口づけをしてしまった錦覓は、今までにない動悸を感じる。その頃、天界では、彦佑が洞庭湖の底の雲夢澤に住む義母から、旭鳳を殺すよう命じられる。一方、旭鳳を追うリュウ英と滅霊族で天后の密偵である奇鳶が人間界に降る。そんな中、回復したユウ王は錦覓への手紙を残し、山を去る。

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人間界でも旭鳳の許婚・南平郡主となっていた穂禾は、行方不明のユウ王を自ら捜しに行く許可を父・南平侯に願い出る。その頃、錦覓はユウ王を土賊だと勘違いしながら治療を続ける。そして、隕丹に生じた亀裂が次第に大きくなる。一方、魔界では、固城王が滅霊族の生き残りを捕らえ、滅霊箭を探し出すよう命じる。

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