魔道祖師 前塵編のあらすじ
【最終回】闇に響く笛の音に操られた屍が温氏の仙師たちを襲う。そこへ黒い怨霊に包まれた謎の人物が現れる。すさまじい力で温逐流の金丹を破壊した謎の人物は魏無羨だった。魏無羨は動く屍と化した王霊嬌を操り温晁を始末する。変わり果てた魏無羨の姿を見た藍忘機は、邪道を進めば代償を負うと忠告、姑蘇へ行こうと告げるが、魏無羨は藍忘機を冷たく突き放し、江澄と共に蓮花塢へと戻っていくのだった。そして16年後、雲深不知処で目覚めた魏無羨は…。
四大世家は温氏を討伐するべく射日の戦いを繰り広げ、徐々に温家を追い詰めていった。その頃温氏の監察寮では温氏の門弟が怪死する事件が次々と起き、死者のたたりだと恐れられていた。門弟が全滅した監察寮で護符を見つけた藍忘機は、それが魔よけでなく妖邪を呼ぶ札だと気付く。一方の江澄は無事姉の江厭離との再会を果たすが、潜伏先を温家に知られてしまう。温氏の一斉攻撃により藍忘機や江澄が力尽きようとした瞬間、突然笛の音が鳴り響き…。
江澄を連れ 抱山散人が住んでいるという夷陵の山へ送り出した魏無羨。だが魏無羨は温晁に捕まり、乱葬崗へと捨てられてしまう。その後、温氏は各地で殺りくを重ね、魔の手は蘭陵金氏の金麟台にも及んでいた。そんな中、魏無羨の行方を捜して問霊を行う藍忘機の前に行方不明だった藍曦臣が戻ってくる。藍啓仁が焼き討ちに遭った雲深不知処に各世家を集結させ打倒温家を呼び掛ける中、藍曦臣も江澄と決起を呼び掛け、仙門の勇士たちが集結する。一方、乱葬崗へと突き落とされた魏無羨の前には暗黒の世界が広がり、怨念が襲い掛かろうとしていた…。
温氏によって江氏一門が殺され、お尋ね者となった魏無羨、江澄、江厭離。姑蘇では藍忘機が魏無羨たちの行方を案じていた。一方、温氏の追っ手を避けて身を隠す魏無羨と江澄だったが、魏無羨が目を離した隙に江澄が姿を消してしまう。魏無羨は蓮花塢に戻り深手を負った江澄を連れて脱出しようとするが温氏の門弟に見つかってしまう。手を差し伸べたのは清談盛会で出会った温寧だった。温寧は魏無羨と江澄をかくまうがそこへ温寧の姉温情が現れる。
不遜な態度を取る王霊嬌を痛めつけた虞夫人だったが、そこへ温逐流が現れ温氏の大軍が江宗主不在の蓮花塢に猛然と襲い掛かる。江氏一門は陣を張って蓮花塢を守るが、陣は破られ蓮花塢は壊滅の危機に。虞夫人は紫電の指輪を江澄に託し、魏無羨には命に代えても江澄を守るように言い渡して蓮花塢へと戻っていくのだった。そこへようやく江宗主たちが帰還。遠くから燃え盛る炎を眺めるしかなかった江澄と魏無羨はひそかに蓮花塢へと戻るが…。