神達に拾われた男のあらすじ
【最終回】飛び去ったリムールバードを待つリョウマとエリアリア。この季節が終わればエリアリアは王都の学校へ、リョウマは公爵家と別れて自立することになる…お別れを意識した二人のもどかしい時間が過ぎてゆく。そんな二人を優しく見守る公爵家の人々。もじもじするエリアリアとなんだか動揺するリョウマだったが、ちょうどそこにリムールバードが舞い戻ってきた。決心したエリアリアは、深呼吸するとバイオリンの演奏を始めるが…。
エリアリアに誘われ一緒に従魔術を教えてもらうリョウマ。ジャミール家は代々従魔術師の家系、彼らが契約している魔獣の数や強さなどを知り驚かされつつ、契約魔獣との意思疎通ができる「感覚共有」という魔法を教えてもらう。やがてグレルフロッグ大量発生の季節がきた。稼ぎ時だと色めき立つ冒険者、湖はたくさんのリムールバードに埋め尽くされていた。いよいよエリアリアがリムールバードとの契約を試す時がやって来たのだが…。
リョウマは店をみんなに任せるようになり、セルジュから防水布の追加依頼を受ける。鎧や薬の材料として高値で売れる魔獣グレルフロッグがもうすぐ大量発生し防水服を売る絶好の機会だという。防水布を作るリョウマとスライムたちは、美しい鳴き声を持つ魔獣リムールバードを従魔にするためバイオリン練習をするエリアリアの演奏に聞き惚れる。分裂したり、進化したり、新種と契約したり、リョウマとスライムの穏やかな日々が過ぎてゆく。
スライムによる洗濯代行店バンブーフォレストは2日目も大盛況。リョウマは新しい店員を雇い入れるため商業ギルドへ。11歳のリョウマを見ると次々に辞退され、足を骨折しているフェイ、その娘リーリンしか残らなかった。二人の事情を聞き、素性を確かめたリョウマは雇う事を決め、そのまま働いてもらう事に。店がさらに繁盛していく中、一生懸命働いてくれるみんなのため、リョウマは快適に働いてもらえる仕組みを考え始める。