Levius レビウスのあらすじ一覧
【最終回】薬品を投入され、自我を失い、狂戦士と化したA.J.がレビウスに襲い掛かる。強烈なブローがヒットし、マットに沈むレビウス。だがその耳に届いたのはヒューゴの声。瀕死(ひんし)の体で発するヒューゴの激励を受けたレビウスは立ち上がり、カウンターで義手の拳を破壊されながらも生身の左拳をA.J.の急所に打ち込む。Dr.クラウンが倒れたA.J.を破壊しようとしたがレビウスが必殺の一撃を入れ、壮絶な試合はここに幕を閉じた。その後レビウスはG-IIに昇格、”家族”たちを支えにリングに上がり続ける。
誰もがレビウスのKO勝ちを確信する中、再び立ち上がるA.J.。その様子を見たビルは、A.J.に蒸気発生器が2基搭載され、1基は体内に埋め込まれていることに気付く。するとザックは眼帯を取り、熱を感知できる左目でその位置を探ろうとする。視神経や脳を傷付け激痛に耐えながらも、ザックはもう一つの蒸気発生器が心臓下にあると突き止め、レビウスに知らせる。一方で、犠牲と献身の耽美さに酔いしれたDr.クラウンはA.J.に…。
昇格戦のゴングが鳴った。拳と共に言葉を重ねるレビウスとA.J.。特訓の成果により、レビウスは研ぎ澄ませた感覚でA.J.の攻撃を交わし、優勢を見せるが、徐々に押し返されていく。一方、闘技場を出たナタリアは、レビウスの祖母・マーシャと会ったことでマーシャやレビウスが持つ家族に対する強い思いに感じ入る。急いで闘技場に引き返し、レビウスにげきを飛ばすナタリア。そしてレビウスはA.J.の蒸気発生器にスピンフックを命中させる。
レビウスのふるさとであるグリーンブリッジ、そこで育った者は超蒸気をより効果的に利用できるという学説があった。アメジストはそのために出身者であるA.J.、そしてレビウスを狙っているのではないか、とビルは話す。レビウスは試合で勝利してA.J.を救い出すため、マルコムやナタリアの協力を得て、特訓を開始する。ビルがヒューゴの治療で得た莫大(ばくだい)な報酬をつぎ込み、義手を新調することもできた。だが、試合前のレギュレーションチェックで…。
A.J.は、アメジストの最高幹部Dr.クラウンの養女として育てられていた。A.J.と会ったレビウスは、戦場でもヒューゴ戦のリング上でもA.J.から「助けて」という言葉を聞いたと詰め寄る。が、A.J.は否定する。その時、A.J.の頬を一筋の涙が伝った…。それを見てレビウスは、強引にA.J.を連れ去ろうとする。するとクラウンはある提案を持ち掛ける。レビウスがA.J.に試合で勝てば、A.J.を連れていってもいい、と。レビウスはその契約を承諾する。
A.J.の腕に見えたマークは巨大複合企業のアメジストのものだった。試合は第4R以降一転、ヒューゴはA.J.に対して防戦一方となり、ついには、異常な殺気でラッシュを掛けるA.J.のサンドバッグと化す。ヒューゴが絶対絶命に陥ったときレビウスがリングに乱入しA.J.に一撃を入れて制する。A.J.のマスクが壊れ、素顔が現れる。そこで見たのはレビウスが戦場で、機械化兵に連れ去られるのを目撃した少女だった。レビウスは彼女の正体を突き止めることを決意する。
G-II昇格戦を前にレビウスの専属技師であるビル・ウェインバーグは、7位のレビウスが昇格戦の対戦相手に指名されたことに対して疑念を抱いていた。一方、相対するランキング1位のヒューゴ・ストラタスは新人選手のA.J.ラングドンと調整試合を行うことに。試合はヒューゴの一方的優位な展開に見えたが、対峙(たいじ)するヒューゴと観戦するレビウスは奇妙な違和感を感じていた。そして試合中、ヒューゴとレビウスはA.J.の腕に刻まれたあるマークに気付く。
ダウン後も避けたつもりがマルコムのパンチを受け続けるレビウス。セコンドのザックがステップでブローの軌道を変えるマルコムの高等技術を突き止めると、レビウスはステップを見切り、自身も会得してみせる。最終ラウンド、共に戦いの中から何かを見出そうとする両者だが、レビウスのスピンフックが試合に終止符を打つ。VIP席にはその様子を興味深そうに見つめる人物が…。試合後、レビウスはG-IIIランキング1位選手とのG-II昇格戦が決まる。
改造した義手をまとい、人体と機械を融合させて戦う「機関拳闘」。そのGrade-IIIクラスで無敗の連勝記録を続けるレビウス・クロムウェルは、未完の大技「スピンフック」を試合で試し続けていた。そのパンチは一撃で敵を倒す威力を持つが、側頭部が無防備になるため、伯父でありトレーナーのザックス・クロムウェルには使用を止められる。それでも試合でかたくなにスピンフックを繰り出すレビウス。その姿を見たザックの脳裏にある思いが浮かぶ。