魔道祖師 羨雲編のあらすじ
【最終回】石堂の秘密を問われた聶懐桑。清河聶氏は歴代宗主の刀霊を抑え込むため邪祟と共に刀を葬っていたが、石堂に到着すると多くの死体が。そこへ懐蒼山で出没した刺客たちが魏無羨たちに襲い掛かる。魏無羨は黒衣の男の剣さばきが姑蘇藍氏の剣法に似ていることに気付き、その体に千瘡百孔の痕を発見。そして石堂から掘り出した大量の骸から鬼腕の脚を見つけ出す。魏無羨と藍忘機は新たな糸口を捜しに出立するが、その後ろ姿に斂芳尊が厳しいまなざしを送っていた。
15年前、窮奇道にて温寧の手により金子軒が命を落としたことで、温寧と温情は金鱗台へと出向く。だが不夜天で、温寧は捕らわれの身となり、温情は焼かれ灰となってしまう。そして蘭陵金氏宗主の金光善が打倒魏無羨を叫ぶ最中、魏無羨が姿を現すが仙門百家との亀裂はもはや修復不可能だった。すると、どこからか邪気をまとった陣が不夜天を包み、魏無羨の鬼道がさく裂する。怒りに燃える魏無羨を藍忘機が制止しようとする中、なんと師姉が現れる。
魏無羨は温寧の頭部から刺顱釘を抜き、温寧は正気を取り戻す。15年前、夷陵老祖として温氏と共に根城を築いていた夷陵に藍忘機が訪れていた。すると温寧が突然、目覚めて暴れ出す。魏無羨と藍忘機は荒ぶる温寧を鎮め、温情は弟が無事だったことに涙を流す。我が道を突き進むのみと話す魏無羨に対し、藍忘機は翌月に江厭離と金子軒の婚礼が開かれることを告げて去っていくのだった。その1年後、魏無羨は江厭離と金子軒の息子金凌の満一月を祝う宴に招かれる。
魏無羨は江澄に正体を見抜かれるが、そこへ現れたのは鬼将軍の温寧だった。江澄と温寧が戦う隙に魏無羨は逃げ出す。仙子に追い掛けられてしまった魏無羨だが、金凌は助けられたお礼だと仙子を連れて去っていく。魏無羨は温寧の姿から15年前の出来事を思い出す。不夜天が陥落し温家が没落した後、魏無羨は温情の頼みを受け温寧とその一族を救うため窮奇道に向かっていた。各世家から陰虎符と温氏残党を引き渡すよう迫られた魏無羨はある決断を下す。
行路嶺にある人食い石堂にやって来た魏無羨と藍忘機。そこでは金凌の飼っている霊犬、仙子が激しくほえていた。金凌の身に何か起きたと案じた二人が石堂へ足を踏み入れると、そこには刀の入ったひつぎが。問霊で壁の中にいた金凌を救出すると、藍忘機は邪祟を追い、魏無羨は金凌に取りついた悪詛痕を消す。そんな中、魏無羨は金凌が見た幻想からかつての師姉江厭離を思い返す。百鳳山で師姉は魏無羨を毅然と守り、金子軒と心を通わせたのだった…。