擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOODのあらすじ
【最終回】民衆の慶喜反感が高まり、城前には混乱の跡が残る。慶喜の元へ向かう雪村は、獣異形と化した仁に連れ去られる。思いをぶつけ合う二人。雪村の思いを身に刻み、全てを終わらせるため仁は雪村と別れる。慶喜の前に現れた仁、その正体に絶望する。刀を振り下ろし、全てが炎に包まれる。雪村は前を向くが凛子に襲われる。瀕死(ひんし)の雪村は浅陽の元へ。最期を浅陽と過ごす。それから10年後、浅陽の瞳に青き光が宿り、その肩にはナナが舞い降る。
雪村は仁を糾弾するも、慶喜に嗅ぎ付けられる。“24時、不忍池で待つ”と言葉を投げ、雪村を逃がす。死んだはずの花風と合流し脱出するが、慶喜の命を受けた凛子に襲われる。ちゅうちょするも、雪村は凛子を倒す。だがとどめはささなかった。帰宅した雪村の前に現れたのは殺されたはずの浅陽。再開を喜ぶ間もなく、花風の陣痛が始まる。雪村と浅陽が手伝い、無事出産。二人は穏やかな時を過ごすも、雪村は全てを終わらせるため歩き出す。
18年前。蛇埜目は慶喜に仕え非情な実験を繰り返していた。その材料だった若き仁は、生への貪欲さを買われ「鵺」の処刑人に選出、慶喜に忠誠を誓う。時は経ち、慶喜を裏切る蛇埜目。研究対象だった鴉森一族の警護を仁は任された。その中で雪村の母・翔和と出会い、心引かれる。だが、慶喜から一族抹殺の命を受ける。翔和を殺す仁。幼い雪村も殺そうとするが翔和の言葉がちらつき、殺せない。葛藤の末、雪村を守りぬくことを誓う。
苦戦を強いられるも、月城にとどめを刺す機会が訪れる。だが浅陽と交わした“もう誰も殺さない”という約束を思い出し、躊躇する。自分を思ってくれない雪村に寂しさを感じる月城。その時、疾風に包まれ黒い影に月城が殺される。全てを失った雪村は喪失感から入水自殺を図るが、仁に救出される。仁にも大切な人を失った過去があり、二人は悲しみを共有する。翌朝、眠る雪村を残して海辺へと赴く仁の元に、死んだ筈の花風が現れる。