VAZZROCK THE ANIMATIONのあらすじ
舞台「月花神楽」の稽古中、舞の経験が少ない岳は悪戦苦闘していた。そんな中、誰よりも完璧な舞を見せるルカ。昔からなんでも即座に、器用にこなしてしまうルカを傍らで見ていた岳は素直に敬意を抱く。一方で、心に燃える思いがあった。ある日の稽古終わり、岳は一緒に帰ろうと誘うルカにうそをつき、一人で居残り稽古をする。その後ルカはうそをつかれたことに気付くが、自分がもやもやとした気持ちで岳と接していたせいで避けられていると誤解してしまう。
ROCK DOWNの岳(がく)とルカは、舞台「月花神楽」シリーズの新作「牡丹の章」に出演することが決まった。しかも、岳とルカのダブル主演。二人は幼なじみの室戸(むろと)の引越し祝いに、同じく幼なじみの野村(のむら)と集まり、昔話に花を咲かせる。岳のデビューが、ルカの誘いで芸能界入りをしたという経緯を知っている室戸と野村。何気ない彼らの会話にルカは岳を改めて「ライバル」として意識するも、岳は気にしていない様子。ルカはそんな岳にもやもやとした感情を抱く。
歓楽街を中心に発展した、様々な人種が集まる国「牡丹(ぼたん)」。 “牡丹祭”の準備で街中が活気づく中、「桔梗(ききょう)」の国からの珍客が波乱を巻き起こす。謎の集団に襲われて川に落ち、「牡丹」の街に流れ着いた直助は運良く「牡丹六人衆」に助けられる。その一人は、旅の目的である書状の届け先、翔だった。偶然にも目的地へ先回りしてしまった直助は、はぐれてしまった優馬たちを心配する。その頃、「牡丹六人衆」の玲司の元へ優馬と一紗、二葉が到着していた。
12の島国が一つの花のように海に浮かぶその星で、それぞれの国を「花」と呼ぶ、みやびを愛する人々は、数年に一度、武でなく美を競い合っていた。星を読み、未来を見るという術を持つ幽玄の国「桔梗(ききょう)」。そこに住む二人の青年の運命が動き出す。「桔梗」の国で代々舞手を担う大山家の跡取り息子でありながら、「漆黒」の武士(もののふ)に憧れる直助(なおすけ)。幼い頃に大山家に拾われ、家族の一員であり直助のお目付け役として成長した親友の優馬(ゆうま)。街で荒くれ者に出くわした二人は、「漆黒」の武士である始(はじめ)・駆(かける)・恋(こい)に助けられる。