Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-のあらすじ一覧
【最終回】ついに「秘密基地」が完成した。せるふたちは、1学期の終業式の後、完成したばかりの秘密基地で、ささやかなお祝いをする。壁には隙間が空いていたり、床は少し傾いていたりと、出来は完璧ではない。仲間たちで、自分たちの力で夢を作り上げたことに、皆が深い満足感に満ちている。そして、夏休み。留学期間を終えたジョブ子は、せるふたちとの再会を誓い、アメリカに帰っていく。ぷりんはせるふをDIY部へと誘う。ぷりんは、秘密基地にはまだ足りないものがあると言い、せるふと二人だけで作業を始める。
いよいよ「秘密基地」の着工。せるふはぷりんも一緒にやろうと誘う。実は、ぷりんはこれまでもジョブ子に手を貸したり、必要な資金を得るためのアクセサリーを作ったりと、せるふたちの知らないところで協力していたのだった。そう、ぷりんもDIY部の仲間だ。学校が違うから、ぷりんもしーも、正式な部員にはカウントされないけど、部としての存続うんぬんは、今はもうどうでもいい。せるふ、ぷりん、くれい、たくみ、ジョブ子、しー、6人の仲間が力を合わせて目標へと進む。自分たちの手で作る。それが何より楽しく、うれしいことなのだ。
「秘密基地」着工の当日、せるふたちは衝撃を受ける。学校側の事務的な伝達ミスで、これまでに集めた材料が全て失われてしまったのだ。せるふたちDIY部の部員はさすがに落ち込み家に帰る。ジョブ子から何があったかを聞いたぷりんは、物置で昔の思い出の品を探すと、せるふを訪ねる。ぷりんは、懸命にせるふを励まそうとするが、せるふは少しも落ち込んでいなかった。どうしたら必要な材料をまた集められるか、前向きに考えていたのだった。あきれるも安心するぷりんは、思い出の品をせるふに渡す。
DIY部の「秘密基地」計画は順調に進んでいる。素材、材料を集めて、小物を作って、売って、必要なパーツを買うための資金を得る。まだパーツを買うには資金が足りないが、この調子でいけば目標額に到達する日も遠くはなさそうで、せるふたちはますますやる気を出す。せるふは、秘密基地のイラストを描き、イメージをまとめ上げる。しかし、そこで問題が発生する。誰も本格的な設計図を引いたことがなかった。さすがに秘密基地ほどの大物を作るとなると、設計図は必要である。天才少女ジョブ子は設計図作りを引き受けるが、難航する。
DIY部で「秘密基地」を作るための材料集めは順調に進んでいた。休日、せるふたちは海へ行くことにする。海で、木の枝や貝殻、鉄パイプなど、秘密基地作りに役に立ちそうなものはもとより、DIYでペンダントやブローチなどの小物を作るための材料をまかなうためだ。DIYで作った小物を売ることで、新たに調達しなければならない部品を買うための資金にしようというのだ。ジョブ子が海に行くと知ったぷりんは、DIY部の活動とは知らずに参加し、共に過ごすはめになる。
隣の高校の生徒・幸希心(しー)が、DIY部に突然やって来た。しーは、隣の校舎からせるふたちをよく見ていて興味を持ち、「楽しそうだからDIY部に混ぜてくれ」と言う。せるふたちはあっさりと受け入れるが、くれいは違う学校の生徒と一緒に活動なんて簡単にOKできないと言う。しーは「ここにいる誰よりも力持ちだから、DIYに役に立つ」と言うが、くれいはそれを聞き流せなかった。しーとくれい、どちらが力持ちなのか、腕相撲対決が始まる。
せるふの部屋にジョブ子がいるのを見たぷりんは、気が気ではない。せるふの家に行き、ジョブ子を紹介されたぷりんは、ジョブ子と最先端の工学話で盛り上がる。翌朝、ぷりんが自分の部屋で目覚めると、ジョブ子が部屋にいた。ジョブ子は勝手にセキュリティを解除してぷりんの家に上がりこんでいた。なんと、今日からぷりんの家に住むのだと言う。ジョブ子は、屋根裏部屋をDIYで居心地のよい空間に変えようとし、ぷりんもその作業を手伝うはめになる。
DIY部存続のための人数会わせとして、意味も分からないままに入部することになったせるふ。部を存続するためには、部員を増やさなければならない。どうすれば、部員を増やせるのかと思案するせるふに、同じクラスの日陰匠(たくみ)が、「部室をかわいくしたら、他の生徒たちが興味を持ってくれるのではないか」と、アイデアを出す。さっそく部室をかわいくするための工夫と作業が始まる。たくみは、せるふたちに巻き込まれて、作業に参加することになった。
のんびりと夢見がちな結愛せるふと、現実的でしっかり者の須理出未来(ぷりん)。幼なじみのふたりは4月に、別々の高校に進学。せるふとぷりんも、本命の高校は同じだったが、せるふは不合格で、滑り止めの高校へ通うことになった。ある朝、せるふは、登校中に自転車を壊してしまい、途方に暮れていた所を、同じ学校の先輩の矢差暮礼(くれい)に助けられる。手際よく自転車を修理したくれいは、DIY部の部長だった。せるふは、DIY部存続のため、人数会わせで入部することになる。